TITLE:イマジネーションが凄い

うちに「PUTTON」という商品があります。
キッチンのインテリア指向が高まる中で、自由で、自分の好みのインテリア空間を作りたいと考えるマーケットが出現するのではないか。そのマーケットに対して、キッチン・メーカーとしてどんな製品を供給すればいいのだろうか?というのが、このPUTTONの発想の原点でした。
製品として発売したのはシンク部分だけ、後はユーザーが好きなキャビネットや、家具をそのシンクと組み合わせて使えるようなキッチンとして発売しました。
https://www.toyokitchen.co.jp/products/scenes/putton.html
商品のコンセプトも、製品自体も実験的なものなので、大量に販売するという意図もなければ、実際にも沢山売れる商品でもないのですが、それでも、根強く少しずつですが、、売れ始めてきました。
日本のキッチンのユーザーもこういったPUTTONのような商品を受け入れられる時代になって来たんだと思うと、かなりわくわくしますね。
有名デザイナーでは、川上元美さんがデザインした、横浜の「みなとみらい」の中にあるカンディーハウスのAVルーム、そのモデルルームの中でPUTTONを使ったキッチンを使って貰いました。古木の一枚板の上にPUTTONを乗せてあり、全体のモダンなウッディーの空間に綺麗に溶け込んでいます。

PUTTONの施工例で、一番驚いたのは左の写真です。これは京都に実際に納入した現場ですが、まるでソットサスをイメージするようなキッチン空間にPUTTONが施工してあります。話を聞くと、施主の要望でここまでデザインしたという話でした。
これって、、凄くないですか!!
我々インテリアに携わる人間にとって、自由な発想やイマジネーションを大切にして、なるべく常識の罠に陥らないようには自問自答してはいますが、ここまでの自由な発想を持つユーザーに遭遇すると、かなりショックでした。
どんな施主なのかと、大いに興味を持って問い合わせてみました。夫婦共に任天堂のゲーム関係の仕事だそうてす。さすが、あのゲームのあり方を変えたと言われている「Wii」を発売した会社だと、妙に納得しました。
余談になりますが、このPUTTONは雑誌でもかなり取り上げられました。
欧米のインテリア誌「ドムス」や「オッタグノ」でも取り上げられたし、日本でもインテリア誌は勿論ですが、「ボーグ」や「LEON」のようなファション誌にも取り上げられたりしました。(ファション誌に取り上げられたというのが嬉しい)