TITLE:ファションとインテリア

ファションとインテリアのトレンドは明らかに密接な関係があるのだけど、先日「エル・デコ」の編集長が講演で、こんなことを言ってたそうです。
「ファション関係の人はインテリアに興味があるが、インテリア関係の人はファションに興味がある人が少ない」
確かに、私もそう思う。

これは日本だけではないかと思うのは、サローネに行くと、日本人の来訪者のファションは「もうちょっとなんとかならないのかと思うほど、気を使ってないし、時代錯誤のようなファションが多い」けど、イタリア人の家具関係者はお洒落な人が多い。取引先の「イカミ」の会長は、脱帽するほどお洒落だ。
エミリオ・プッチの生地を使ったカッペリーニのソファー

「イームズ」の流行にしても、ファション関係の藤原ひろしが仕掛けたと言われるし、熊谷隆志さんと話していても、インテリア関係の興味は半端ではない。 でも、インテリアやプロダクト関係の人間がファションに気を使っているのかというと、そういう人に出会うのは殆ど稀なのには驚かされる。
2007年春夏のMUIMUI
MIUMIUが「メンフィス」のファブリック・パターンを採用したり、ちょっと前だけど、カッペリーニがエミリオ・プッチのファブリックをファーに採用したりしていて、明らかにインテリアとファションは密接な相互関係にあるのに、どうして日本のデザイナーやインテリア関係の人たちはファションへの興味が薄いのだろう??