TITLE:「デザイン・エクセレント・カンパニー賞」を受賞しました

 「デザイン&ビジネス・フォーラム」が主宰する「デザイン・エクセレント・カンパニー賞」を受賞し、その授賞式が東京であったので出席してきました。
 私もあまり知らなかったのですが、この賞は平成15年に経済産業省の提言を受けて設立された「デザイン&ビジネス フォーラム」が、「デザイン」という視点から次世代のリーダーになれる企業に対して贈られるもので、今年で三回目になるとのこと。
 賞は、推薦ベースで与えられるようで、申請した企業に与えられるものではないとの事。うちも、いきなり事務局の産業デザイン振興会から電話があり、最初は何の事やら良く分からなくて驚いたという経緯もあります。
 会場は「小笠原伯爵邸」という旧華族のお屋敷で開催されました。以前から名前は聞いたことがありましたが、噂にたがわず凄い住宅でした。戦前の旧華族の財力と、欧米のライフスタイルに対しての憧れと、旺盛な知識欲を窺わせることが出来ます。1927年(昭和2年)に竣工ですから、今から80年前に建てられたという事になります。現在の建物は5年前に修復されたそうですが、極めて忠実に修復されたようで、素晴らしい仕上がりでした。 現在はレストランやウェディングに使われているので誰でも見ることが出来るそうです。
会場の小笠原伯爵邸の正面入り口です。

 レトロで少し荘厳な雰囲気がある。蝶ネクタイでタキシードは「執事??」



左は授賞式が始まる前の会場風景。全員がダーク・スーツとネクタイ。デザインを表彰する賞なのにどうして??右の写真、はスクリーンで受賞企業の紹介。会社名と私の名前が写っています。ちゃんと受賞した証拠??

 審査委員長の資生堂名誉会長の福原さんから受賞のプレートを受け取る場面と、その後の受賞者の簡単なスピーチをしている私です。写真を見て貰うと分かると思いますが、受賞企業の社長で唯一デニムとノーネクタイ、、で完全に浮いてました。

  写真は頂いた「デザイン&エクセレント カンパニー賞」のプレート。金属製でずっしりと重い。貰うまではそうではなかったけど、貰ってみると結構嬉しかった。
 受賞のスピーチは、皆さんのスピーチがあまりにもストレートで真面目だったので、ちょっと外して(いつも外れるのだけど・・)話をしたけど、良かったのかなぁぁ??
 受賞企業を見ると、実際は単に「デザイン」という切り口だけではなく、企業の生き方そのものが社会的な共感を得てる企業という切り口もあり、いろいろな企業が受賞されていました。(なんか、他人事みたいだけど・・) 知的障害者の施設でワインを作って高い評価を得ているという「ココ・ファーム」という会社も受賞していた。ここのワインはサミットでも使われたそうだ。


 授賞式の後は、パーティー、、写真は審査員の喜多俊之氏とのツーショット、余談ですが喜多さんの自宅にはうちのキッチンが入っています。今回のサローネでは「個展」を開催されるそうです。サローネでは喜多俊之は日本の顔とも言える人ですから、きっと大きな話題を呼ぶとこでしょう。しかしいつお会いしても、パワフルでエネルギッシュにな方です。
                                                                                                                                                                                   最後に、小笠原伯爵邸の内部で少し気になった場所を写真に切り取ってみました。

           カラフルな天井と、そこに吊るされたアールヌーボー風のシャンデリア。色使いが絶妙。星型のバターンが不思議と馴染んでいる。
 高い天井から吊るされた大きくて豪華なシャンデリア。見つめていると、クリスタルの光の渦に吸い込まれそうな気がしてくる。



  邸の中庭、左に喜多俊之氏がシャンパンを飲みながら誰かと歓談中。屋上も素晴らしかった。屋上の庭から見た最上階の部屋。まさにペントハウス。この二つの写真は、小笠原伯爵がイメージしたライフスタイルが良く理解できる。最上階で庭を望む部屋は、次にもし自宅を新築することがあったら、ぜひ採用してみたいと思った。

投稿者 nabe : 2007年03月24日 09:18