パリ経由でミラノに着いた時は、もう夜になってた。
食事を軽くしてからホテルの近くの コルソコモ を通りかかると、11時を過ぎてるにも関わらず、まだ沢山の人が行き来していた。バールでは、あつこちで一晩中でも続くのではと思ってしまうイタリア人のお喋りが続いていた。相変わらずお洒落で楽しいコルソコモなんだけど、新しいお店もかなり入っていた。
街角にひっそりと立つ街の占い師
喧噪のコルソコモを離れると、ミラノの街は突然静寂の闇に包まれてくる。
賑やかなミラノも好きだけど、静寂の闇に溶け込むミラノの街の方が好きかもしれない。
暗闇に溶け込む街はどれだけ歩いても飽きる事はない。
闇と静寂の底に沈むミラノの街を歩いていると、突然現れた白熱灯に照らされた住宅の扉。こんな扉一つで感動させてくれる不思議な街だ。歩いていると、こういいった街の切り取られた風景が次々と現れて来て、飽きる事はない。
もうサローネに来るようになって何年経つのだろう。
今年はどんなサローネになるのだろう。
年々サローネは巨大化し、ショー化しつつある中で、見る方も余程気をつけて見ていないと、華やかな部分にだけ目を奪われ、サローネの本質を見誤ってしまうような気もする。
今年のサローネで私が特に気をつけて見ていきたいと思っているのは、まず、5年程前から始まって来たデコの流れがどれだけ定着を始めて来たのかという点。それと、そのデコの流れはこれからどこに行くのだろう?という2つの点。この2つを重点的に見ていこうと思った。
もう一つ、最近の日本のサローネ・ブームということもあると思うのだけど、事前情報も含めて、サローネに関しての情報はかなりインターネットを通して発信されている。この情報の洪水の中で、私のブログが通り一辺倒の情報だけを改めて発信する必要があるのだろうかという疑問がある。
もっと、独断と偏見、あまり報道されないサローネの片隅での展示、、まあ、どうなるかは分からないけど、一般的には報道されないと思われるサローネの側面の話や、サローネの底辺で起こっている出来事を中心にまとめてみようと思ってるのだけど・・
余談になるけど、これだけ日本でサローネの事前情報が溢れているなか、肝心のインテルニのサローネ・ページがサローネ前日にしかオープンしなかったという、いかにもイタリア的なエピソードから話を始めようと思います。
写真はコルソコモでみかけた チンクェチェント、、アーティトは不明
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