TITLE:不思議な岐阜の家具屋さん

 岐阜に面白い家具屋さんがある。
 30代の若いオーナーで、昔はファション関係の仕事をしてたそうだ。
 どうして面白い家具屋かっていうと、ビンテージ家具の専門店で、それもただのビンテージ家具ではなく、スペース・エイジと呼ばれる家具を中心にコレクションしていて、おまけにとても高価だ。
 こんなマニアックで高価な家具を集めて売るという商売が、失礼だけど岐阜でビジネスとして成立するのかという疑問が当然湧いてくるのだけど、どうも成り立っているようだ。でも、かくいう私もわざわざ岐阜まで出かけていって買うのだから、まあ私のような客はかなりいるという事なんだろうなと思う。
 このショップで最近昔から欲しいと思ってた照明器具を購入した。

 キング・サンという名前の照明で、デザイナーはガエ・アウレンティ
 バリのオルセー美術館をデザイン・設計したことで知られるイタリア人の建築家であることはご存知の通り。
 見ていると、なんか照明器具というよりは、一つの建築構造体を見ているような錯覚に陥る、不思議な作品だ。
 この家具屋のオーナーはアストレア君といって、彼の不思議なビジネス以上に、個人としても面白い。
 曰く「こんなものは誰も知らないだろうという家具を集めるのが好き」
 私「おいおい、、誰もしらなきゃ、、商売にならんだろうが、、」
   と、、俗人の私は思ってしまうのだけど、彼の口からその言葉が出てくると、なんか自然にそのまま受け入れてしまう。
 曰く「金持ちとは商売はしない!」
 私「えっと、、この家具いくらだっけ?」
 
 まあ、話していると興味は尽きない。
 希代のB級グルメの甘党であるというのも、なんか可笑しい。
 アストレア君のブログ → ここ

 ちなみに購入したキング・サンは名古屋本社のミュージアムに展示してあるので、一度見てみたいと思われる方はご予約下さい。