お酒というと、最近はワインを飲む事が多くなってきた。
ワインが自分の体に一番合っているような気がするし、なんと言っても世界中に広がっているワインの産地のいろいろなワインを飲み比べて、友人同士で蘊蓄を傾けるというのもなかなか面白い。
ワインの中には高価で、普段はは口にする事がないどころか、生産量が少ないので実物にお目にかかることも難しい。そういうワインがあり、この種のワインは一般的には「カルト・ワイン」と呼ばれている。
超レアなだけに、ワイン好きの垂涎の的になっている。
そのカルト・ワインの中でも「叫ぶ鷲」、、つまりスクリーミング・イーグルと呼ばれるワインがある。アメリカはナパで生産されているワインで、世界最高の価格がついた事でも有名。なんと50万ドル、ロマネコンティ6本分というとんでもない値段がオークションで付けられたことがあるそうだ。
ワイン好きとしては、一度は飲んでみたいワインの一品だ。
その「スクリーミング・イーグルを飲む会」というのがあって、来ませんかというお誘いを受けた。この機会を逃したら一生飲む機会はないだろうと思って、すぐに参加表明をした。
場所は名古屋の錦の外れにある「シュバリエ」というフランス料理の店。私は行った事がなかったが、名前は良く聞く名古屋を代表するフレンチだ
時間が6時半だと思い込んでレストランにぎりぎり駆け込むとテープルにはまだ誰もいなかった。ただ、テープルの上には既に抜栓されたワインのボトルがずらりと並んでいた。思わずお目当てのスクリーミング・イーグルを探すとテーブルの一番端にあった。
ちょっとした感動の対面で、そのままそのワインの前の席に座り込んだ。
暫くするとメンバーが少しずつ集まり出した。どうも私か時間を間違えていたらしい。
料理とワインのリストを見ると、最後が羊で、その羊に合わせて、最後のワインがスクリーミング・イーグルだった。美味しいものはさっさと食べたい質なので、とゔして最初にもってこないのかと思ったが、スクリーミング・イーグルを一口口にした途端に、最後にこのワインという理由がすぐに分かった。
こんな偉大なワインを飲んだら、後のワインはとても飲めない。
むせるように沸き立つ香りと、深く濃い味わい。
こんなワインがあるんだと思うと同時に、こんなワインを飲んでしまった後には、これからの人生どんなワインを飲めばいいのだろうか・・と、そんな事まで考えてしまった。
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