TITLE:サローネ2010 その5 Established &SONS(2)

 Established &SONSの2回目です。

 Heidiと名付けられたスツール
 デザイナーはセバスチャン・ロング
 木製の足と、樹脂の座面が絶妙のバランスだと思いました。
 少し座面が高いので、トーヨーキッチンのTAVOには合わせられませんが、バーカウンターなんかに使われれば、かなり今風の雰囲気が演出できると思います。

イギリス人のアーティスト、マルティノ・ガンパーは、使い古され寄付された椅子を使用して、1日に1脚、100日で100脚の椅子を制作し、2006-2007年にLondon design museumで開催されたconfronting the chairの展覧会で「100 Chairs in 100 Days and its 100ways」という本を発刊し、当時はそれがかなり話題なったので知ってる方も多いと思う。
http://artlabo.ocnk.net/product/2240
 そのマルティノ・ガンパーが始めてデザインした椅子がエスタブから発表されていた。
 曲げ木をの組み合わせで作られた美しい一品です。

 Jumperと名付けられた一人掛けのソファー
 ウールのカバーのものは以前から発売されていたが、今回はニットの張り布を使用したユニークなデザインになっている。ニットも普通のニットを使用しているのではなく、ニットを洗って、乾燥させる過程の中で収縮が起こるが、この収縮を繰り返したニットは極めて耐久性が高い。従って、耐久性を要求されるようなコントラクトでの使用に最適だと思う。

 17世紀のチェストを参考にデザインされた新製品
 扉を開けると別のグラフィックイメージが飛び出してくる。
 このデザインはまずカラーありきから始まったそうだ。普通のデザイン作業では最後にカラーがくるのだが、このチェストに関しては最初にカラーイメージがあって、それがデザインに繋がっているそうだ。
 ちょっと私には難解だが、使われているピンクが何ともいえなく美しい。

 今日の最後はグリチッチのCRASHと名付けられた一人掛けソファー
 家具というより、一つアートピースのような気がする。
 明日は「ラグ」と「照明」の紹介です