TITLE:アイランド・キッチンもモザイクでよりお洒落に

 アイランド・キッチンもベネチィアン。モザイクでお化粧をするとこうなります。

 アイランド・キッチンのダイニング側の化粧は従来は扉と同じ素材を使って仕上げるのが普通でしたが、今回SICISのベネチィアン・モザイクでお化粧をしてみました。
 キッチン・ルームがより楽しく、お洒落になると思いませんか?
 6月21日から発売になってます。
 色、柄はSICISの膨大なカラーバリエーションから選ぶことが出来ます。

 こんなシックなバラのモチーフを使うことも出来ます。

 こんなお茶目で楽しいパターンもあります。

 パターンを使わなくて、ベネツィアン・モザイクの風合いを生かした単色もシックで美しいと思います。
 LDK空間をもっと楽しくですね
 余談ですが、先日の「ビフォア・アフター」の「外国の友人をもてなす家」というのが放映されましたが、その中に登場したのがトーヨーキッチンのBAYシリーズでした。

TITLE:WHEREABOUTS ニューショップがオープン

 私が社長を務めているGDCのもう一つのWHEREABOUTS (ウェアラバウツ)のニューショップが南青山の根津美術館の近くの「From 1st」というビルの2階にオープンしました。
 先週の金曜日はそのオープニングのレセプションでした

 レセプションの準備中をしています。
 沢山のお花を頂きました。
 少し小さなお店ですけど、とても素敵に仕上げられたと自画自賛しています。

 レセプション・パーティーが始まりました。
 ドリンクは桃のシャンパン・カクテル
 プロのバーテンダーがサーブしてくれました。

 店舗のデザインをしてくれた MOVE DESIGN の坂本君
 熊本出身でウェラバウツのデザイナーの福園君の同級生ということです。
 店舗を見て頂ければ分かりますが、とても才能があるデザイナーです。

 ウェラバウツ、、現在オープン記念の特別商品や春夏のセールを開催しているので、ぜひお寄り下さい。

 ウェラバウツをご存じない方の為に2010秋冬のコレクションをトーヨーキッチンのショールームで開催した映像を上げてみました
 ぜひご覧下さい
 二部に分かれています
 第一部

 第二部

TITLE:ライフスタイルという切り口

 今日はちょっと難しい話しをします。
 新製品のプロバンスの発売は業界にとってもかなり衝撃だったようで、肯定的な意見、否定的な意見いろいろ渦巻いて喧々諤々状態のようです。
 いろいろな方の意見をお聞きしましたが、意見の中には「キッチン」に対しての考え方がまるで違っている事による否定論もあるようだったので、トーヨーキッチンが「キッチン」に対してどんな考え方を持っているのか? また、今回の「プロバンス」はどんな考え方を基にして開発されたのかという話しを少しさせて貰おうと思います。

 トーヨーキッチンの開発の切り口は「ライフスタイル」です。
 キッチンを中心とした住空間の中で、住み手がどんな「住み方」、つまりライフスタイルを求めているのかという切り口からキッチンの開発を進めます。この開発の手法では、キッチンだけを単独で開発するのではなく、インテリア全体との取り合いがとても大切になってきます。
 このライフスタイルを想定した場合、キッチンはどんな形やデザインになるのか?
 このライフスタイルを想定した時には、家具はどんなものが合うのか?
 このライフスタイルを想定した場合は、照明はどんなものが合うのか?
 キッチンだけの開発では考えられない複雑な作業になり、パズルの無数の組み合わせから最適な組み合わせを見つけるという気の遠くなるような作業。そして、もし既存のものでは合わない場合は、パズルのピースを世界中から情報を収集る事も必要になります。

 今回の「Ino プロバンス」で想定したライフスタイルは「スローライフ
 プロバンスに憧れる人は多いけど、誰もがプロバンスに住むことが出来る訳ではない。でも、プロバンス的な生活スタイルを自分の住宅の中に実現する事は可能だと思う。
 そんな想いを製品として実現させてみたいというのが今回の「Ino プロバンス

 
 キッチンは長い間「住宅設備機器」という範疇で考えられていました。
 キッチンの流通の流れも必然的に「洗面化粧台」や「便器」や「バスユニット」と同じ商流でお客様の手元に届くというのが普通だった。
 キッチンと同じ空間に便器やバスユニットが存在する事はあり得ないので、キッチンの開発もキッチン単独のプロダクトとして開発・デザインするだけで済んでたし、住空間で共存する他の要素との関わりは特に考える必要もなかったと思う。

 単独のプロダクトであるから、インテリアとの整合性は考える必要はなく、キッチンだけを単独でデザイすればいいので、インテリアに関しての知識は開発をする過程の中で特に必要とすらしなかったりするのです。
 それに開発するのは台所という作業場ですから、単に調理作業が便利であるだけでいいということになり、LDK空間としての住み手の事情は一切考える必要がないということになる。なんせ「便利」であればいいのだから・・

 でも、もうキッチンを単なる料理をする道具という単純なアプローチでのキッチンの開発をする時代は終わったような気がします。
 もっと住む人がどんな住まい方をしたいか、つまり施主がイメージするライフスタイルを住み方のニーズとして捉え、そのライフスタイルを実現することを目的とすべきではないかとトーヨーキッチンは考えています。

 最近発刊された「トーヨーキチン実例集」というカタログがあります。
 このトーヨーキッチンの施工例を見て戴ければ、トーヨーキッチンがいかにインテリア全体のコーディネーションを考えてデザインされているのかという事が分かって頂けると思います。
 そういえば先日放送された「情熱大陸」という番組が建築家安藤忠雄を取り上げていましたが、そのドキュメンタリーの中に登場した個人邸のキッチンはISOLA でした。
 安藤忠雄のクールで美しい家のインテリアに完全に溶け込んでしまた。
 見られましたか??

TITLE:SICISの新しい顔が南青山に出現

 もうご存知の方も多いとは思いますが、SICISの美しいベネツィアン・モザイクのショールームがオープンします。
 オープンは来月の17日(土)の予定で、現在既に工事に入っています。
 昨日このSICISのショールームの情報を満載したブログ「SICIS live」がスタートしました。
 SICIS社は単なるモザイク・タイルとは違って、ベネツィアで延々と受け継がれてきた独特の光沢と質感が特徴のベネツィアン・ガラスをモザイクの上に再現したものです。
 一度その美しさをショールームで体験して戴きたいと思います。
 SICISベネツィアン・モザイクのもう一つの特徴は、工場内に巨大なアート工房を併設し、職人の手割りによる精緻な写真、絵画、グラフィック・パターン、文様をモザイクの上に表現することを可能にしてくれます。
 南青山のSICISショールームのハイライトはティツィアーノの絵画をベネツィアン・モザイクの上に再現して見て戴く事が出来ます。

 上の写真はモザイクの上に再現されたティツィアーノの絵画です
 
 ショールームのオープンは7月17日(土)です。
 ご期待下さい。

TITLE:大阪は鶴橋の焼肉屋さん「万正」は美味い・安い

 お肉は大好きなので基本的に「肉食おじさん」である
 本当は「肉食男子」と言いたい所だけど、年齢的に自分を「男子」と呼ぶのは少し気恥ずかしいので敢えて「おじさん」と自分の事を呼んだのだが、本人は「おじさん」の自覚はまるでない。
 今でも週に三回以上は肉食で、特に焼肉が好き。
 同じく肉好きな大阪支店長と焼肉を食べようという事になって、支店長お薦めの鶴橋の少し外れにある「万正」というお店に連れて行って貰った。

 地下鉄鶴橋駅からタクシーで数分、歩けない距離ではない。
 店は鶴橋の喧噪を少し離れた下町の住宅地域の路地の奥にあった。
 隣にはお好み焼きの有名店「オモニ」がある。
 店に到着すると、「オモニ」はもう行列が出来始めていたが、「万正」はまだ一組だけ店が開くのを待っている客がいただけだった。

 店が開くのが五時半だったので、五分位待っていると店が開いた。
 「万正」の名前の由来を聞くと、大将の息子の名前が「万作」で、そのお母さんの名前が「正子」で、合わせて「万正」だそうだ。
 そうすると、カウンター越しに忙しく下ごしらえをしているお兄さんはさしずめ万作君に違いない。

 メニューがこれ
 値段はかなりお値打ち
 でも始めての店なので取り敢えず「おまかせコース」3800円を注文した。
 まず、キムチ、ナムルとかが出て来た後には勿論「レバ刺し」
 そのあと「ユッケ」が出て来た
 どれも美味しい

 生が二品出た後にはいよいよ焼物
 まず「タン」
 ごく厚という訳ではないが、程よい厚みのタン。
 両側を少し軽めにあぶって、生ニンニクのキザミとネギのキザミを一緒に巻いて食べる。
 この食べ方は始めてだけど、肉好きはまずニンニク好きということで、これは絶品

 スジ、ヒモと続く
 ヒモって何?って聞いたら、「ヒモはヒモだよ」という不機嫌な声が返って来たので、それ以上追求するのは止めた。

 まっ、、美味しいからいいか。

 最後は「ハラミ」と「ホルモン」
 もう大満足で大満腹

 焼肉にお酒と言えばまずビール
 そして、この「マッコリ」
 これは止められません。
 ということで、ほろ酔い加減て名古屋に戻る

TITLE:サローネ2010 その15 スタジオ・ヨブ

 サローネ2010のレポートの最後は「スタジオ・ヨブ」です。
 1970年ベルギー生まれのヨブ・スミーツと、1977年オランダ生まれのニンケ・テュナゲルの二人によるデザイン・デュオで、共に、オランダのデザイン・アカデミー・アイントホーフェンをソ卒業後に活動を始める。
 子供から見た世界というようなイメージが多く、かなりファンタジックな世界観を見せているのでも特徴的。
 今回サローネで発表したのは照明造形とでも言えばいいのか、ともかく照明が組み込まれた作品を発表してた。

 巨大な水滴のように垂れ下がった照明
 それでは暫し説明抜きで「スタジオ・ヨブ」の世界を散策して下さい。

 勿論これらの作品は量産されている訳ではなく、販売しているのも画廊で、一点物か、もしくはご少量限定で生産されている。
 スタジオ・ヨブの作品は何れもこういった少量生産の製品ばかりで、価格は尋ねた事はないので分からないけど、恐らくかなり高価ではないかと推測します
 今回でサローネ2010のレポートは終了します。
 長期にわたって読んで頂いて感謝します。

TITLE:サローネ2010 その14 マーティン・バース

 量産家具については一部の家具メーカーを除いて、やはり世界的な景気の流れを受けてか、どちらかというとあまり冒険をしないような、ある意味では売れ筋を見過ぎているというような感も受けました。
 反面、当初から大量販売を考えないようなアート的な家具については、相変わらず元気でした。
 最近私もこういった少量生産を前提とした家具の方に興味が移りつつあり、サローネでもうこの種の家具を見る時間を多く割くようになってきました。考えてみれば、わがトーヨーキッチンも最初から大量販売を指向してないという点で共通なものを感じてはいます。
 今日はその中でも最近特に興味があるマーティン・バース(Maaten Baas)を取り上げたいと思います。日本ではもう既にシボネが販売をしているので日本でも好きな方は増えて来ているのではないかと思います。
 マーティン・バース(Maaten Baas)1978年にドイツで生まれ、オランダの「デザイン・アカデミー・アイントホーフェン」を卒業という経歴です
 彼を有名にしたのは「スモーク」と称する家具シリーズで、実際に家具を燃やしたものをフィニッシュして完成させるという、極めてユニークな手法で製作された作品です。

 実際に燃やしたテーブルです。
 燃やし加減によって形状に偶然性を持たせるという意味から、ある意味でモダンアート的な考えた方に通じるものがある作品です。
 テーブルの手前の部分は焼き過ぎて穴が開いてしまい、その穴から釘が飛び出しています。
 家具を機能的な側面から考えると、こんな穴の空いたテーブルはあり得ないということになりますが、空間を飾るオブジェという側面で家具を捉えると、こういった家具も存在してしまうのです。

 燃やし方が違うと、ベースは同じでもこの2脚の椅子のように、フォルムがまるで違った製品が出来上がってしまいます。
 でも、形状が微妙に違う2つの椅子を並べておいても、違和感は感じないばかりか、少しアンビバレンツな魅力も感じてしまう私です。

 スモークされた鏡です

 名作「カールトン」もマーティン・バースにかかるとこんなことになってしまいます。

 実際にマッキントッシュのヒルハウスを燃やしている画像を見つけました。
 「ほんとに燃やしてるんだぁ」と、正直思いました
 右は燃やして製作された完成品です

 マーチンバースの家具はこの「スモーク・シリーズ」とは別に「スクルプトというシリーズも有名です。
 写真はその「スクルプト・シリーズ」の収納家具。
 左右が非対称というばかりでなく、全体に妙に歪んだようなフォルムも印象的です。
 ラフスケッチをそのまま形にしたという事らしいです。

 同じく「スクラプト・シリーズ」の机と椅子です。

 今回トーヨーキッチンが取り扱う事になった「エスタブリッシュト & サンズ」のラインアップのなかにもこのマーティン・バースの椅子があります。

TITLE:Established & Sons 東京発表会

 「エスタブリッシュト アンド サンズ」(Established &Sons)の正規代理店になって、最初のお披露目が東京ショールームで開催されました。キッチンの新製品「プロバンス」の発表会と同時開催です。
 Established &Sons、通称「エスタブ」ですが、wallpaperの創設者やバービカンアートセンターの館長の息子が経営陣にいるなど極めてデザイン指向の強い会社で、創業6年目というとても若い会社であることも特徴です。

 「WrongWoods」と壁には時計の「Two Timer」と「Font Clock」が展示されています。
 「WrongWood」は見て頂くと分かるのですが、高度な木工技術と、アーティスティックな塗装技術が見事にかみ合って完成した製品です。デザイン的にも世界的にかなり影響を与えたようです。日本でも青山にオープンしたFranFranの外壁のデザインにも影響を与えたのではないかと思いますが真偽のほどは不明です。
 時計の「Font Clock」はデジタルのフォントが日をめくる毎、時を刻む毎に変わるというユニークなデザインで、メカには証券取引所で使用されるような極めて精度の高いメカが使用されているというのも特筆すべきことです。

 左の写真は「Frame Chair」と写真の奥には「Stack」
 「Frame Chair」は美しい木の組み合わせの椅子。また構造的にもかなり頑丈な仕上げになっている。この椅子に使われている木工技術も秀逸
 「Stack」は引き出しを積み上げたのようなユニークな収納システム。
 8段と13段があり、写真は13段。カラーはナチュラルカラー、この他にグリーンベースとレッドベースの合計3種類
 エスタブを代表する製品の一つ
 右の写真はハイスツールの「Alto」
 手前がレザーの座面、奥が合板の座面
 シンプルで美しい

 エスタブの照明器具
 左が「Torch」、右が「Flatliner」
 「Torch」は大きさと形状の異なる3種類の照明器具を合わせて使うというユニークなもの。組み合わせ本数は10と20、それに勿論一本での使用も可能。色は黒、グレー、赤の三色
 「Flatliner」は円版の上にLEDを配した照明
 円盤の外輪部に触れる事で on/offができるというところもユニーク
 エスタブの展示は東京以外でも、名古屋、大阪の各ショールームでも一部が見られます。

追伸です
 熊谷隆志さんが自身のハニカムプログで今回の新製品発表会を取り上げてくれました。
 ぜひご覧下さい → click