TITLE:村上隆とベルサイユ宮殿

 ご存知とは思いますが、9月14日からベルサイユ宮殿で村上隆展が開催されています。
 この展覧会はフランス国内ではかなり物議をかもしているようで、右翼を中心に反対運動が起こっているという報道を目にします。つまり「フランス伝統文化」への冒涜ということらしいです。
 この展覧会、見たかったのですが、生憎パリ滞在期間中には始まってないので断念してました。
 でも、、展覧会前でも設置中の展示物がみられるという噂を聞いて、パリ市内から車で30分ほどのベルサイユ宮殿まで出かけて行きました。

 ベルサイユ宮殿の庭園側の池の前には、いままさに巨体な村上隆の黄金のカッパ像が設置され始めていました。
 なんか不思議な光景でした。
 日本人のスタッフが設置を指導したり、しきりにカメラのシャッターを切ってました。

 宮殿内部にももう一部の像の設置が完了してました。
 アニメチックな村上隆の像と、華麗なるベルサイユ宮殿のインテリア
 究極のミスマッチですね。
 でも、、なんか魅力的な空間にも感じました。

 ニコニコ・フラワーがベルサイユ宮殿の窓に飾られています。

 これこそ究極のミスマッチ、、
 村上隆とベルサイユの鏡の間
 フランス伝統文化と日本のアニメチックな村上隆の組み合わせ
 皆さんはどう思いますか?
 賛否両論はあると思いますが、こういった試みを一刀両断的に行う事が出来るフランスの芸術に対してのオープン・マインドは素晴しいと思いました。ベルサイユ宮殿に村上隆を展示するという事は、日本で言えば桂離宮に村上隆を展示すると同じようなもので、日本ではそんなことはあり得ないと思いました。
 
 日本のアニメ文化のフランスへの浸透度ですが、フランスの高級ニットメーカーである「ペラフィネ」が、アキバ系の「Mr.」のモチーフを使用を始めたのにも驚きました。
 日本のアニメ文化はフランスではかなり浸透をしているようです。

投稿者 nabe : 2010年09月13日 12:17