TITLE:「WHEREABOUTS ウェアラバウツ」はこんな服です

 ご存知のように私のディレクションする服のブランドを発売しています。
 春夏はあまり時間もなかったので、テスト版程度でしたが、秋冬から本格的にコレクションをまとめました。
 この「ウェアラバウツ」の服は基本的に中高年の男性を対象にしたものです。
 男性も中高年を過ぎてから若者向けの服を着るとどうしてもみすぼらしく見えてしまう事が多いですが、これは一つには若者向けの服は安い素材を使う事が多く、若いうちはそれでもいいのですが、年を重ねた男性が着ると貧乏臭く見えて、それがみすぼらしさに繋がると思っています。
 二つ目は体型です。
 体型を表に出す服ではなく、服によって体型を整えるという機能が必要だと考えています。若者向けの服では体型を表に出すものが多くて、これを中高年の男性が着ると崩れた体型が表に出てしまうだけです。
 では、中高年向けの服はどうかというと、服によって体型を整えるという考え方ではなく、ルーズに楽に着られるというだけのカッテイングなので、お世辞にも着てお洒落に見えるという事はありません。
 使う素材は最高級のもの。
 デザインはボクシーを基本にしながら、ディテールで体型を美しく見せる工夫がされています。
 「高級な素材って高いっていうこと」?と思われますが、ウェアラバウツは卸をしないのと、バーゲンをしないので。価格はかなり押さえたものにしてあります。同じような素材を使っているインポート物に較べると半分かものによっては3分の1の価格が実現出来ました。
 では、2011年の秋冬のウェアラバウツで代表的なものを紹介します。
 
 素材で言えば、今回発売する黒のジャケットはカシミア95%にビキューナ5%という素材を使っています。カシミアもビキューナもご存知のように高価な素材で、特にビキューナは飛び抜けて高価な素材です。単に高価というだけではなく、羽根のように軽くて、毛皮のように暖かい。
 テクスチャーは光沢感があり、滑らかな表面と合わせて、男ぶりをいっそう上げてくれる事は間違いありません。

 受注会でのオプションでこんな刺繍も入れられます。
 刺繍の色はブルーとシルバー(写真はブルー)
 同じ素材を使ったPコートも作りました。
 こちらはカジュアルなシーンで楽しんで頂けます。
 パターンはどちらもボクシーでありながら、背中が綺麗に見えるように中央での合わせではなく、サイドでの合わせを使っているので、背から見るととてもすっきりした雰囲気を醸し出してくれます。
 なんたって男は「背中でものを言う」のですから、、
 
 エナメルのスニーカーも作りました。
 スーツに普通の靴を合わせるというのではなく、スニーカーを合わせる事でお洒落感が増します。そのスニーカーも単なるスニーカーではなくエナメル素材を使ったもので、オプションでオーストリッチの部分張りをする事も可能です。日常の中でのちよっとした非日常的なお洒落感を楽しんでもらえます。
 その他、レザーライクなジャージも手頃な価格で楽しいカジュアル・シーンを演出してくれます。
 ぜひ、私の考える「中高年の男性を元気にする服」を見て戴きたいと思います。
 東京ショールームでは今週末
 名古屋ショールームでは15,16,17日
 大阪ショールームでは 22,23,24日
 何れも初日はレセプションで18時からで、少しアルコールを楽しみながら服を見て戴けます。後の二日は10時から夕方の六時までです。
 また、レセプションは私もいますので、ぜひ声をかけて下さい。