TITLE:1家に2台のキッチンの時代

 まだまだ絶対数は少ないのだけど、最近一家に2台にキッチンを入れる家庭が少しずつ増えてきたような気がします。
 特に、お客様が多い家庭で見られるのだけど、1台目は実際の料理をするキッチン(ケータリーング用のキッチンの場合もあり)、2台目のキッチンはリビング・ルームにセットして友人やお客様の接客目的やパーテイー目的で使われているようです。
 本格的な料理や下ごしらえは1台目のキッチンで行ない、それをリビンングのキッチンでお客様の前や、友人どうしで簡単な調理をしながら一緒に戴くという、まあ、そんな感じですかね。
 2台のキッチンを採用されるのは、社会的に名の知られた方のご家庭が多いので、実際の施工例の公開は難しいのが常ですが、この度東京のインターコンチネンタル・ホテルのプライベート・ダイニング・ルームにこの考え方を採用したキッチンが納入されました。
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 上がその施工写真です。
 キッチンは勿論 TOYO KITCHEN です。
 実際の調理は専門の調理室で行ない、その後このプライベート・ダイニング・ルームに持ち込まれて、お客様の目の前で簡単な調理を加える事で、より美味しくお客様に料理を楽しんで戴くという趣向です。
 キッチンの役割が調理をするというより、食を通しての家族や友人とのコミュニケーションという機能を求める人が多くなってきたという事だと思います。
 アメリカのキッチン事情も似たような傾向があるようでThe Wall Street Journal も「家を喰ってしまったキッチン」という題で記事を掲載しています。