TITLE:TOYO KITCHEN STYLE の原点の包丁を発見

 TOYO KITCHEN STYLE の創業当初はステンレスの包丁を製作していました。
 そのステンレスの包丁の制作過程で使われたのが、当時は非常にレアな技術だった「アルゴン溶接」です。
 ステンレスの溶接は通常の酸素溶接では出来ません。アルゴン・ガスという不活性ガスを吹き付けながら溶接をする「アルゴン溶接」という技術が必要になります。この「アルゴン溶接」という技術があったから、ステンレスのキッチンを作る事が出来たのですから、いわばこの「ステンレスの包丁」TOYO KITCHEN STYLE の原点と言う事が出来ます。
 その包丁が現存しないと思われてたのですが、工場の片隅の古びた工具箱から偶然に発見されました。
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 柄の部分がアルゴン溶接によって空洞になっていています。
 デザインとしては今のGlobalと同じ構造です。
 このアルゴン溶接という技術、今でも綿々と継承されていて、当社の3Dシンクの製作には欠かせない技術です。
 今年、TOYO KITCHEN STYLE は創立80周年を迎えます。
 その記念として当社の原点でもある包丁を復刻しようかというプロジェクトが現在進行中の折り、その本物が発見されたというのは何かの強い縁みたいなものを感じます。

投稿者 nabe : 2014年03月13日 12:00