TITLE:ファションとインテリア

ファションとインテリアのトレンドは明らかに密接な関係があるのだけど、先日「エル・デコ」の編集長が講演で、こんなことを言ってたそうです。
「ファション関係の人はインテリアに興味があるが、インテリア関係の人はファションに興味がある人が少ない」
確かに、私もそう思う。

これは日本だけではないかと思うのは、サローネに行くと、日本人の来訪者のファションは「もうちょっとなんとかならないのかと思うほど、気を使ってないし、時代錯誤のようなファションが多い」けど、イタリア人の家具関係者はお洒落な人が多い。取引先の「イカミ」の会長は、脱帽するほどお洒落だ。
エミリオ・プッチの生地を使ったカッペリーニのソファー

「イームズ」の流行にしても、ファション関係の藤原ひろしが仕掛けたと言われるし、熊谷隆志さんと話していても、インテリア関係の興味は半端ではない。 でも、インテリアやプロダクト関係の人間がファションに気を使っているのかというと、そういう人に出会うのは殆ど稀なのには驚かされる。
2007年春夏のMUIMUI
MIUMIUが「メンフィス」のファブリック・パターンを採用したり、ちょっと前だけど、カッペリーニがエミリオ・プッチのファブリックをファーに採用したりしていて、明らかにインテリアとファションは密接な相互関係にあるのに、どうして日本のデザイナーやインテリア関係の人たちはファションへの興味が薄いのだろう??

TITLE:イタリア・デザインの秘密

なんで、イタリアは世界のデザインの聖地になりえたのか、、という話です。
勿論、独断と偏見です

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写真はメンフィスを代表するデザイナー、ソットサスの飾り棚「カールトン」
イタリアには家具メーカーとして登録されている会社が3万社と言われています。そのうち、何らかの意味で「サローネ」(毎年のミラノ家具展)に関わりあうメーカーの数は2000社と言われています。つまり、サローネで見るイタリア・デザインはほんの氷山の一角ということになります。
何を言いたいのかというと、イタリアの家具産業を支えているのは中小企業だということです。
これらの会社は殆どオーナー経営者で、おまけに、かなりのお金持ちが多いのです。私の知ってるオーナー社長でも、乗り継いだフェラーリは20台以上とか、本格的なクルーザーを所有してたり、、、ともかく、日本の同じ規模の会社の社長に比較すると(私も含む)桁違いリッチなのには驚きます。
どうしてそんなにリッチなんだろう?といろいろ聞くと、つまり相続税が日本に較べて、極端に低いようなんですね。例えば、日本では公開してない株についても、相続の折には税務署の基準で評価をされ、その評価額に応じて相続税が課せられます。その額が過酷で、3代で資産なくすとか言われています。
調べた訳ではないので、本当かどうかは知りませんが、イタリアで聞いた話では、イタリアでは公開されてない株についての評価は、日本に較べて極端に低く、非上場企業の相続が容易なので、お金持ちはずーっとお金持ちなんだそうです。勿論、会社が業績不振で倒産したりしたら、これは話は別ですが・・
つまり、「格差社会」という意味では、イタリアは日本とは比べ物にならない程の「格差社会」と言えると思います。
 1) 中小企業のオーナー経営者であること
 2) そのオーナー経営者がお金持ちであるとこ
 3) 家具産業だけをみても、企業の数は3万社と膨大であること
この社会環境が、実はイタリア・デザインの秘密だと思うのです。
つまり、その3万社のオーナー経営者が、自分の独断と偏見と価値観で、採用する製品のデザインを決める。そして、リスクについては、個人資産が豊富なので、多少のリスクについては自分の資産の範囲内で吸収することが出来るので、デザインの冒険も厭わない。
そうすると、何が起きるかというと、毎年、毎年、その3万社のオーナー経営者が独断と偏見で採用した製品と、そのデザインが世に出てくる。「サローネ」だけをとっても、出展企業2000社の社長が選択した価値観が製品となって、一同に会するわけで、まさに百花繚乱!!
デザインの先進性は、ある意味では多様性によってもたらされると思うのですが、日本ではどうしても個人の価値観が製品にダイレクトに反映され、世に出る事は少なく、合議制というフィルターを通す事で、悪くはないが、当たり障りがなく、反対も出来ないというデザインが溢れる結果になってしまうと思うのです。

カンパーナ兄弟の廃材の椅子
古くは「メンフィス」とか、最近ではカンパーナ兄弟を見出した「エドラ社」とかが世に出しているデザインは、日本では想像を絶すると思うし、日本的な大企業の合議制の中では、決して世に出ることはないと思います。
ワイャーのソファー、、座ると限りなくお尻が痛い。この世のものとは思えない座り心地の悪いソファー
最後に、もう一つの秘密は、イタリアのこういった企業は社内にデザイン部門を持たなくて、全て外部のデザイナーを使うので、デザイン会社が発達し、それに連れて世界中のデザイナーがイタリアに集まってきて、それがまたイタリアデザインを活性化してきたということもあります。
以上、、繰り返して書きますが、これは独断と偏見です。
結論、、「日本では深沢直人は評価されるが、カンパーナ兄弟は一般的に評価されない」
(ちょっと言い過ぎかな??)

TITLE:二重価格

システム・キッチンの価格体系というのは、実は二重価格と言わざるをえないところがあるのです。
「半値八掛け二割引」と言われたのが10年前、、
その後、この事態は改善されてきたのかというと、もっと悪くなってきて、「半値八掛け五割引」、、つまり定価の20%で仕入れが出来る場合があるという事ですね。
先日このの話をしていたら、ある人に言わせると、これももう古いのだそうです。
今は「高校生」と言うらしい。
何の事やら分からないでしょ、、私も「分からなかった」ので意味を聞くと、高校生、、つまり16歳、17歳、、と言うことは、定価の「16%」やら「17%」で卸すところがあるのだそうです。
これって、いくら何でも問題があると思いませんか?
ここまでいくと「システム・キッチンの価格って何?」という疑問を施主に持たれても致し方ないし、業界としてこんな二重価格が横行しているというのは、結局のところ、ユーザーの不信感につながると思うのです。

TITLE:イマジネーションが凄い

うちに「PUTTON」という商品があります。
キッチンのインテリア指向が高まる中で、自由で、自分の好みのインテリア空間を作りたいと考えるマーケットが出現するのではないか。そのマーケットに対して、キッチン・メーカーとしてどんな製品を供給すればいいのだろうか?というのが、このPUTTONの発想の原点でした。
製品として発売したのはシンク部分だけ、後はユーザーが好きなキャビネットや、家具をそのシンクと組み合わせて使えるようなキッチンとして発売しました。
http://www.toyokitchen.co.jp/products/scenes/putton.html
商品のコンセプトも、製品自体も実験的なものなので、大量に販売するという意図もなければ、実際にも沢山売れる商品でもないのですが、それでも、根強く少しずつですが、、売れ始めてきました。
日本のキッチンのユーザーもこういったPUTTONのような商品を受け入れられる時代になって来たんだと思うと、かなりわくわくしますね。
有名デザイナーでは、川上元美さんがデザインした、横浜の「みなとみらい」の中にあるカンディーハウスのAVルーム、そのモデルルームの中でPUTTONを使ったキッチンを使って貰いました。古木の一枚板の上にPUTTONを乗せてあり、全体のモダンなウッディーの空間に綺麗に溶け込んでいます。

PUTTONの施工例で、一番驚いたのは左の写真です。これは京都に実際に納入した現場ですが、まるでソットサスをイメージするようなキッチン空間にPUTTONが施工してあります。話を聞くと、施主の要望でここまでデザインしたという話でした。
これって、、凄くないですか!!
我々インテリアに携わる人間にとって、自由な発想やイマジネーションを大切にして、なるべく常識の罠に陥らないようには自問自答してはいますが、ここまでの自由な発想を持つユーザーに遭遇すると、かなりショックでした。
どんな施主なのかと、大いに興味を持って問い合わせてみました。夫婦共に任天堂のゲーム関係の仕事だそうてす。さすが、あのゲームのあり方を変えたと言われている「Wii」を発売した会社だと、妙に納得しました。
余談になりますが、このPUTTONは雑誌でもかなり取り上げられました。
欧米のインテリア誌「ドムス」や「オッタグノ」でも取り上げられたし、日本でもインテリア誌は勿論ですが、「ボーグ」や「LEON」のようなファション誌にも取り上げられたりしました。(ファション誌に取り上げられたというのが嬉しい)

TITLE:システム・キッチンは住宅設備機器??

日本の場合、システム・キッチンは住宅設備機器の範疇になり、販売ルートについても「住宅設備機器」のルートで販売される事が多い。つまり、ボイラーやサッシや便器と一緒に販売されている。
これって、、普通??
キッチンって、どちらかというと、家具に近いのではないかと思うのだけど、、、そう思うのは私だけでしょうか!!
でも、日本ではシステム・キッチンは「住宅設備機器」なのです??

TITLE:ジョエ・コロンボのスタンド・ライト

ジョエ・コロンボのスタンド・ライト「アクリリカ」を手に入れた。
(照照明具「アクリリカ」1962。 基底部から光が、C型の透明アクリル樹脂に伝わり 幻想的な効果を生む。 第13回ミラノ・トリエンナーレで金賞。)

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最初このライトを見たのは、ミラノのドーモの近くにある、ピンテージ家具ショップで、見た瞬間に吉岡徳仁の「TOFU」(右の写真)のアイデアの元になってるのではないとか思った。厚いアクリルの無垢の板を曲げただけのデザインなのだが、その美しさに感動した。
欲しいと思ったが、オリジナル物なのでとても高価で諦めた。
このスタンド・ライト「アクリリカ」が昨年復刻された。日本で買うと、バカバカしく高いので、イタリアから直接輸入をした。
事務所において、夕方暗くなると、ライトをこのスタンド・ライトだけを付けて、その光の美しさを堪能してます。
ジョエ・コロンボ
1930年 イタリア、ミラノ生まれ。1971年没。
1951年に前衛美術集団モヴィメント・ヌークレアーレを結成し美術家として活躍。
1962年ミラノにデザイン事務所を開設し、同年「アクリリカ」でコンバッソドーロを受賞する。イタリアデザイン界に彗星のごとく登場した。
1971年にこの世を去るまでわずか10年あまりの間に数々の名作を残した。まさに60年代のイタリアを代表するデザイナーである。

TITLE:京都の漬物

この時期は「千枚漬け」の季節。
とりわけ、京都の「千枚漬け」は美味しい。
毎年、この「千枚漬け」を買いに京都に出かける。
それと、乳酸菌が多量に含まれ、これを食べると「お腹がへこむ」という夢のようなお漬物「すぐき」も、ちょうどこの時期に樽から出てくるので、これも一緒に買いに行く事にしている。
京都はまさに「紅葉」のシーズンで、京都駅は改札を出るのに並ぶほどの大混雑、タクシーも長蛇の列、、ともかく、人人人・・

京都の漬物屋さんでは、全国的に展開している「大安」や「西利」、、そして、最近では「しば漬けの土井」というのが知られているが、ここは基本的には量産タイプの漬物屋さんなので、基本的にはパス、、日持ちをさせるためにちょっと塩味がきついと思う。
通好みというと、代表的のが「村上重」、HHKの連ドラでも有名になった高級店だ。錦小路で一番有名なのが「打田」、ここは凄い混雑だ。そして、食事も出来るので有名な「近為」といったところだが(ここは食べたことはない)、どうもこういう店も、近年の京都ブームの影響だと思うけど、やはり漬物の生産量がかなり増えたせいか、味から「手作り感」が消えて、量産メーカーの味に近くなってきたような気がしている。
ここ二年くらい気に入っているのが「高倉屋」だ。寺町筋から錦小路に少し入った左側にある小さなお漬物屋さんだ。ここはまだ昔ながらの手作り感が残っている。普通の「千枚漬け」も美味しいのだけど、ここだけの「赤蕪の千枚漬け」(二枚目の写真参照)がなかなかうまい。
三枚目の写真は「すぐき」だが、腸の調子を整えると言われる乳酸菌が大量に含まれてて、食べることで「腸の膨張」を押さえ、結果的に「お腹がへこむ」というお漬物だ。
「漬物」を食べるだけでお腹がへこむ!!
ちょっと癖のあるお漬物だが、お腹が凹むならと、、去年始めて買ってみた。結果は、少し凹んだような気がするが、気がするだけで、効果のほうは不明だ。でも、今年も買ってみた。
今回久々に行って驚いたのは、この「高倉屋」はいつもは閑散としていた筈なのに、なんだこの混雑はというほど人が集っていた。店の人に「なんでこんなに混んでるの?」って聞くと、「最近はいつもこうなんですよ」という話だ。ここもいよいよ人気店の仲間入りか??
早く行かないと、また味が落ちてしまう。

TITLE:GDCと熊谷隆志

GDCの2007年春夏の「バィヤーとお友達の受注会」に行ってきました。GDCといえば、スタイリストで写真家の熊谷隆志がディレクションするファション・ブランドで、若者を中心に人気のある事でも有名
http://zozo.jp/shop/gdc/default.html
熊谷隆志さんとの接点は、何年か前の『ノバディー・プロジェクト』の中で、ストリート系のファション・デザイナーにステンレスをデザインして貰おうと依頼したのが始まり。
http://www.toyokitchen.co.jp/products/scenes/nobody.html
その後、彼のファションにも興味を持ち、毎年の受注会で彼にスタイリングして貰っている。なんたって、プロのスタイリストの、服に対しての見方はは興味が尽きない。
今回彼にスタイリングをして貰ったのは、「スカイブルーとシルバーのタキシード・ジャケット」と「白のロング・シャツ」との組み合わせ。見せられたときはかなり意表をついたが、着てみるとかなり気に入って注文した。来年の春になって、スカイブルーのタキシード・ジャケットを着て歩いている、妙に若作りのオヤジを見かけたら、それはきっと私です。
もう一つは鋲うちのサマー・コーデュロイのバンツと、スワロフスキーで縁どりされたウェスタン・シャツの組み合わせ。特に、このシャツはカワイイと思った。店に入荷次第即完売になると思う。
GDCは基本的に若者がターゲットなので、価格はかなりリーズナブル。ちょっとファションで冒険をしてみたいと思ってる中高年の男性も、妙に高いデパート・ブランドや、欧米の高価なブランドにばかり目を向けるのではなく、GDCのような国内の若者向けブランドを試してみては如何でしょうか?自分なりの自由な発想を、少ない予算で試してみることが出来ると思います。
熊谷隆志はドラゴン・アッシュを始めとして数々のミュージシャンや芸能人のスタイリストである事でも有名だが、実は本業は写真家、、「レイク・タホ」という名前で写真集も出版しているし、最近では「マック・パワー」の表紙は彼の写真を使ってる
http://www.laketajo.com/index.html
また、建築やインテリアにも仕事の場を広げている。青山のWRの建築とショップ・インテリアや、若い女性にカリスマ的な人気がある渋谷の「アーカー」のインテリアのディレクションも手がけた。
彼の手がけるインテリアは、スタイリストらしく、とても自由で感性豊かで面白い。最近、葉山に自宅を建築中で、うちも少しだけ協力しているが、どんな住宅を作られるのか、今から楽しみにしている。予定では来年の春に竣工予定とか・・
写真は、熊谷隆志さんとのツーショット、GDCの受注会の様子と、最後の一枚は、なんとGDCのクッション、、来年のGDCのテーマは「ウェスタン」なので、インディアンのモチーフのクッション。来年の春にはうちの南青山店に展示するので、興味のある方はご覧下さい。
かなりカワイイと思う。

TITLE:ボジョレー・ヌーボ・パーティー

昨日、ごく親しいお客様や業者の方をお招きして名古屋のショールームで「ボジョレー・ヌーボー・パーティー」をやりました。
100名強ものお客様に来て頂き大混雑でした。最後は、ワインも食べ物も全て無くなってしまったのに、夜の9時を過ぎても沢山のお客様の会話が弾んでいて、主催者としては嬉しい限りでした。
用意したボジョレー・ヌーボーは樽2本、、600杯分、ボトル20本、、全て飲んで頂きました。
で、、私は何をしていたかというと、実はひたすらお客様に食べて頂くハンバーガーを焼き続けていたのです。焼いたハンバーガーは、、なんと160枚、、さすがに疲れてしまい、その晩にはハンバーガーを焼き続ける悪夢に襲われた私です。

写真はパーティー当日のエントランスと入り口の花と用意した樽2本、、パーティーの様子は、本人がハンバーガーを焼き続けて多忙だったため、撮影できませんでした。
話は、変わりますが、、
MONOマガジンの「SUPER GOODS OF THE YEAR」に先日発表した「Grand-Bay INO」がノミネートされました。
http://www.monomagazine.com/monoonline/scripts/goods_year/2006/index.asp
かなり嬉しい!!

TITLE:ドルガバの新しいレストラン

ドルチェ&ガッバーナの経営する新しいレストランがオープンしたようです。
 題して『ドルガバ・ゴールド』
最近のファションのゴールド流行が、ついにレストランまで来たのかという感じかな
http://www.dolcegabbanagold.it/
ゴールドはルイビトンやコーチのゴールド・バッグもそうだけど、来年の春夏のバレンシアガのゴールド・パンツは凄い。
話だと1000万くらいするそうだ・・
写真はWWDに出てたバレンシアガのゴールド・パンツ