昨日の日記にも書いたように、10月28日にエスタブリッシュ&サンズのデザイナーであり、創業者の一人でもあるセバスチャン・ロングが来日します。
ご存知のように彼は「Wrong Woods」というサイド・ボードのデザインで、アートとプロダクトの境界を見事に融合させた製品をリチャード・ウッヅと共同して世に送り出した事で知られています。
彼の来日にあわせて、トーヨーキッチン南青山ショールームで「セバスチャン・ロングのインテリア・セミナー」を開催します。
参加は事前登録制で行ないますので、既に送付されている事前登録用紙に記入の上、FAXにて記載のFAX番号に送付して下さい。
尚、登録用紙が送付されてない方は、以下のアドレスから登録用紙をダウンロードしてFAXにて登録して下さい。
登録用紙は以下のアドレスです。
http://blog.toyokitchen.co.jp/tokyomag/img/20101028FAXEntrySheet.pdf
彼の考える「アート」とは?
「アート」と「プロダクト」の垣根は存在するのか?
「アート」と「プロダクト」はどう融合されていくのか?
これからのインテリアを考える上でも、彼のセミナーは聞き逃す訳にはいかないと思います。
ぜひ、ご参加下さい。
TITLE:新製品をちょっとだけ公開します
今月21日発売予定の新製品を少しだけ見て下さい。
「アネモネのスツール」です。
見て戴いてるように、アネモネの花をイメージしたスツールです。
デザインは梅田正徳氏
当社から発売されているRANの椅子も彼のデザインです。
ご存知のようにイタリアの家具メーカー「edra」社から「GETSUEN」の椅子や、「ROSE CHAIR」をデザインしたことでも知られている、日本を代表する家具デザイナーの一人です。
左の写真が「GETSUEN」、右の写真が「ROSE CHAIR」です。
展示は10月29日より、当社の南青山ショールームでご覧戴けます。
TITLE:ロマンチック・フラワーとアパレル店舗
ちょっとパリの話題は小休止して、今日は人気の照明「ロマンチック・フラワー」が今度はフパレルの店舗使って頂いたので、それを紹介しますね。
名古屋の栄の三越がやってる「ラシック」という商業施設の一階に最近オープンした「FIGARO paris」という店舗です。
名前通り、ちょっとパリチックな女性向けのセレクト・ショップです。
このロマンチック・フラワー、写真で見て戴く通り、無数の白いバラを球状に組み合わせて、真ん中のスペースに照明器具を入れたものです。ちょっと乙女チックな雰囲気で、家庭だけではなく商業施設に随分使用されるようになってきました。
ここFIGARO parisの場合は、「大」と「小」の組み合わせで使って頂きました。
ご存知の通り、もともとキッチンの上に吊るす照明器具として私がセレクトして販売を始めたのですが、最近はこういった商業施設やレストランにも随分と使われてきています。
この不安定な経済動向の中で、こういった新しいマーケットに参入出来たのはとてもラッキーだと感謝しています。
来月末になるといよいよ「東京デザイン・ウィーク」が始まります。日本中はもとより世界からインテリア関係者やデザイナーが来日して、この一週間は東京はインテリアのお祭りが続く訳です。
トーヨーキッチンも東京のショールームで、今年の秋にサローネで登場した新製品を中心にイベントを開催します。
扱いブランドも今年から取り扱いを始めた「エスタブ」や「カルテル」はもとより、従来からの扱いメーカーの「XO」や「バルセロナ・デザイン」の新製品、そして来年発売予定の私がセレクトした「照明器具」が一同に会して、さながら「ミニ・サローネ」にしたいと企画しています。
勿論キッチンの新製品も発表になります。
今回発表されるのはトーヨーキッチンの新シリーズ「INO プレミアム」です。
ぜひ、ご期待下さい。
そうそう、、エスタブのデザイナーでもあり、創始者の一人である「セバスチャン・ロング」の来日が決定しました。
28日には彼のセミナーも開催予定です。
人気のデザイナーの初来日ですので、当日セミナーは混雑が想定されるので、事前登録制で行なう予定です。まだ、詳細については決定してませんが、近日中にトーヨーキッチンのホームページで発表しますので暫しお待ち下さい。
TITLE:Kartell(カルテル)の販売を始めます
Kartellの販売を始める事にしました。
「キッチンに住む」というテーマで、キッチンだけでなく、キッチンを含む住宅のインテリア空間に対して積極的に提案し、販売していこうというのがトーヨーキッチンがこれまで取り組んできた戦略です。
これを実現する為に、世界の有名家具メーカー、照明メーカー、モザイク・メーカーと次々と提携を結んできました。
そして、今回プラスチック家具の最高峰 Kartell(カルテル)の正規輸入代理店として全国21カ所のショールームで販売を始めることになりました。
発売は10月21日からです。
今年の東京デザイン・ウィークでは、トーヨーキッチンの東京ショールームはミニ・サローネと化します。
今回のKartell、Established& Sun、XO、BD、Magis、Foscalini、etc. etc
これらの有名家具・照明メーカーがミラノ・サローネで発表した新作が一同に展示されます。
ご期待下さい。
TITLE:コンラン・ショップとトーヨーキッチンがコラポ・イベント
Conran Shop とは何かと縁があって、遂に東京の新宿店と丸の内店にトーヨーキッチンが展示・販売される事になりました。
コンランショップでのトーヨーキッチンの展示は福岡店から始まり、名古屋店にも今年の春に展示されたのですが、今までは単に展示だけで、実際に販売されるのは今回が始めてです。世界でもコンランショップでキッチンを販売するのは初めてだそうです。
コンランは日本に紹介されて以来、何かと興味をそそられるショップで、そのコンランに採用されたというのはとても光栄です。
今回の販売は「BESPOKE」という期間限定のイベントの一環としてトーヨーキッチンが採用されました。
「BESPOKE」の名前の由来のサインの写真です。
既成の製品ではなく、世界で一つだけの自分だけの商品をコンランと一緒になって作り上げよう、、そんな主旨のイベントです。
自分で作り上げて行く自分だけのキッチンということで、この主旨からトーヨーキッチンのPUTTONが採用されました。
新宿店の展示です
キッチンは勿論トーヨーキッチンのPUTTON
テーフルには1800年代のリアル・アンティークが使用されています。
丸の内店の展示です
キッチンは同じくPUTTON
テーブルは厚み40mmの無垢材を使ったもの
コンランショップでお好きなテープルをチョイスして、それにPUTTONを乗せる事で自分だけのキッチンが完成するというものです。
期間限定ですので、今日のある方はお急ぎ下さい。
ちょっと余談になるのですが、トーヨーキッチンはキッチンの開発の切り口を「ライフスタイル」に置いてます。お客様がトーヨーキッチンを中心としてどんな「住まい方」「時間の過ごし方」をイメージされるのか、そして、そのお客様のライフスタイルのイメージをどう製品として実現していけるのか?
そんな切り口から製品開発からマーケッティングを行なっています。これが製品を見られた時にトーヨーキッチンが他社のキッチンとまるで違う印象を持たれることになります。
実はこの「ライフスタイル」という切り口というのはコンランショップから学んだ事なのです。
コンランショップの新宿店がオープンした時、早速視察に行ってカルチャーショックとも言える衝撃を受けました。今までのインテリア・ショップとはまるで印象が違い、それがどうして違って感じるのかという理由は皆目見当がつきませんでした。
そこでコンランショップの秘密を探るべく,百聞は一見にしかずの諺どおりロンドンに飛び本場のコンランショップを視察してきました。
本店は東京店とは違って、なんと併設して「花屋」さんやら「チョコレート・ショップ」そして「レストラン」までありました。今でこそインテリアショップに花屋さんがあっても珍しくはないのですが、当時はそんなインテリア・ショップは日本には一軒もありませんでした。
一体どんなコンセプトがベースとしてあるのだろう?
そこでようやく分かったのは、販売する商品を単なるアイテムとして捉えるのではなく、その商品を生活の中でどう使っていくのかという切り口、つまりコンラン卿の考えるライフスタイルというのがショップのコンセプトのベースなのではないかということです。
そう考えると、コンランが展開する全てのショップが理解できました。
そして、その後、この「ライフスタイル」という開発の切り口をトーヨーキッチンにも取り入れようと考えたのです。
まあ、そういう訳で、コンラン卿は勿論ご存知ないですが、トーヨーキッチンはコンランとはこんな形で、一方的なラプコールではありましたが、縁が続いていた訳です。
そう思うと,今回のコンラン・ショップとの本格的なコラボレーションは私としては何かと感慨深いものがあります。
TITLE:またまたソウルに行ってきました
またまたソウルに行ってきました。
今年はどうもソウルづいてる私です。
今回は一泊二日という強行軍でした。
カッシーナの新しい店舗がオーフンしてました。
韓国のインテリア事情は、全般的に日本より元気な気がしてました。
カッシーナが路面店を持つのは当たり前といえば当たり前ですが、Edraやアルマーニ・カーサまで路面店が存在してたのには驚きました。路面のコストを考えると東京ではまず採算が取れないような気がします。
話しを聞くと、昨年まではウォン安で苦しんでたようですが、今年に入ってからはユーロに対してウォン高の傾向で少し売れ行きも復活したそうです。
何れにしても、家具の有名ブランドが軒並みに路面店の展開というのは、ちょっと壮観でした。
TITLE:美容室チェーン「EARTH」の社長宅のお披露目
美容室チェーン「EARTH」の國分社長宅にINOが納入されました。
そのお披露目のパーティーにトーヨーキッチンの担当者が招待されました。
パーティーの写真の掲載の許可を國分社長から頂きましたので紹介します。
建物の外観です
場所は東京の杉並区の浜田山の閑静な住宅地の一角にあります。
パーティー会場はご自宅のオープンスペースで、2階まで吹き抜けになっています。
写真は2階から見たパーティー風景です。
納入されたキッチン
INO KOKUTAN
右の写真はキッチンを上から見た写真です。
このキッチンはオープンスペースに納入されたキッチンで、キッチンはこのこの他にも三階のご自宅にISOLA POSITANOが納入されています。
オープンスペースの一角に國分社長の趣味のスペースが。
フェラーリのF430やビンテージ・タイプのバイクやサーフボード、スノーボードも置いてありました。
趣味で収集された家具の一部です。
全てアンティークで貴重な家具です。
お仕着せの家具ではなく、こうやって住む人の個性が垣間見えるような家具の方が私は好きです。
庭に出るとタイルを引き詰めたプールがある。
このパーテイーはちょうど桜の季節だったので、川沿いに並ぶ桜が満開だったようです。
TITLE:サローネ2010 その14 マーティン・バース
量産家具については一部の家具メーカーを除いて、やはり世界的な景気の流れを受けてか、どちらかというとあまり冒険をしないような、ある意味では売れ筋を見過ぎているというような感も受けました。
反面、当初から大量販売を考えないようなアート的な家具については、相変わらず元気でした。
最近私もこういった少量生産を前提とした家具の方に興味が移りつつあり、サローネでもうこの種の家具を見る時間を多く割くようになってきました。考えてみれば、わがトーヨーキッチンも最初から大量販売を指向してないという点で共通なものを感じてはいます。
今日はその中でも最近特に興味があるマーティン・バース(Maaten Baas)を取り上げたいと思います。日本ではもう既にシボネが販売をしているので日本でも好きな方は増えて来ているのではないかと思います。
マーティン・バース(Maaten Baas)1978年にドイツで生まれ、オランダの「デザイン・アカデミー・アイントホーフェン」を卒業という経歴です
彼を有名にしたのは「スモーク」と称する家具シリーズで、実際に家具を燃やしたものをフィニッシュして完成させるという、極めてユニークな手法で製作された作品です。
実際に燃やしたテーブルです。
燃やし加減によって形状に偶然性を持たせるという意味から、ある意味でモダンアート的な考えた方に通じるものがある作品です。
テーブルの手前の部分は焼き過ぎて穴が開いてしまい、その穴から釘が飛び出しています。
家具を機能的な側面から考えると、こんな穴の空いたテーブルはあり得ないということになりますが、空間を飾るオブジェという側面で家具を捉えると、こういった家具も存在してしまうのです。
燃やし方が違うと、ベースは同じでもこの2脚の椅子のように、フォルムがまるで違った製品が出来上がってしまいます。
でも、形状が微妙に違う2つの椅子を並べておいても、違和感は感じないばかりか、少しアンビバレンツな魅力も感じてしまう私です。
スモークされた鏡です
名作「カールトン」もマーティン・バースにかかるとこんなことになってしまいます。
実際にマッキントッシュのヒルハウスを燃やしている画像を見つけました。
「ほんとに燃やしてるんだぁ」と、正直思いました
右は燃やして製作された完成品です
マーチンバースの家具はこの「スモーク・シリーズ」とは別に「スクルプトというシリーズも有名です。
写真はその「スクルプト・シリーズ」の収納家具。
左右が非対称というばかりでなく、全体に妙に歪んだようなフォルムも印象的です。
ラフスケッチをそのまま形にしたという事らしいです。
同じく「スクラプト・シリーズ」の机と椅子です。
今回トーヨーキッチンが取り扱う事になった「エスタブリッシュト & サンズ」のラインアップのなかにもこのマーティン・バースの椅子があります。
TITLE:Established & Sons 東京発表会
「エスタブリッシュト アンド サンズ」(Established &Sons)の正規代理店になって、最初のお披露目が東京ショールームで開催されました。キッチンの新製品「プロバンス」の発表会と同時開催です。
Established &Sons、通称「エスタブ」ですが、wallpaperの創設者やバービカンアートセンターの館長の息子が経営陣にいるなど極めてデザイン指向の強い会社で、創業6年目というとても若い会社であることも特徴です。
「WrongWoods」と壁には時計の「Two Timer」と「Font Clock」が展示されています。
「WrongWood」は見て頂くと分かるのですが、高度な木工技術と、アーティスティックな塗装技術が見事にかみ合って完成した製品です。デザイン的にも世界的にかなり影響を与えたようです。日本でも青山にオープンしたFranFranの外壁のデザインにも影響を与えたのではないかと思いますが真偽のほどは不明です。
時計の「Font Clock」はデジタルのフォントが日をめくる毎、時を刻む毎に変わるというユニークなデザインで、メカには証券取引所で使用されるような極めて精度の高いメカが使用されているというのも特筆すべきことです。
左の写真は「Frame Chair」と写真の奥には「Stack」
「Frame Chair」は美しい木の組み合わせの椅子。また構造的にもかなり頑丈な仕上げになっている。この椅子に使われている木工技術も秀逸
「Stack」は引き出しを積み上げたのようなユニークな収納システム。
8段と13段があり、写真は13段。カラーはナチュラルカラー、この他にグリーンベースとレッドベースの合計3種類
エスタブを代表する製品の一つ
右の写真はハイスツールの「Alto」
手前がレザーの座面、奥が合板の座面
シンプルで美しい
エスタブの照明器具
左が「Torch」、右が「Flatliner」
「Torch」は大きさと形状の異なる3種類の照明器具を合わせて使うというユニークなもの。組み合わせ本数は10と20、それに勿論一本での使用も可能。色は黒、グレー、赤の三色
「Flatliner」は円版の上にLEDを配した照明
円盤の外輪部に触れる事で on/offができるというところもユニーク
エスタブの展示は東京以外でも、名古屋、大阪の各ショールームでも一部が見られます。
追伸です
熊谷隆志さんが自身のハニカムプログで今回の新製品発表会を取り上げてくれました。
ぜひご覧下さい → click
TITLE:サローネ2010 その13 Kartell
先日のMAGISと双璧をなすイタリアのプラスチック家具のメーカー Kartell
かんり興味深い新製品がいくつか並んでしたけど、下からのライトアップのせいで、写真がうまく撮れなかったので、一部だけの紹介になります。
たまたまパトリシア・ウルキォラが自分がデザイした椅子の前で雑誌社の写真撮影をしてました。
背景の椅子は彼女の新作です。
今年の秋には日本にお目見えするそうです
スタルクの新作「MAGIC HOLE」
スタルクらしい少し茶目っ気のあるデザイン
成形が難しいそうで、来年にならないと製品は市場にはお目見えしないそうです。
市内のカルテルのショールームでは吉岡徳人の見えない椅子のプレゼンテーションが展開されていました。透明なストローのようなチューブが無数に空間に突き刺さっていました。
不思議な空間でした
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