TITLE:「消費者のためになった広告コンクール」で受賞しました

 JAA(社団法人日本アドバタイザーズ協会)の「第48回消費者のためになった広告コン
クール
」でトーヨーキッチンの広告が受賞しました。

 受賞したのは「赤のイゾラ」を古民家で撮影した広告です。憶えてみえますか?
 この賞は消費者が選ぶというのがとてもユニークで、こんなユーザーに近い賞を戴いたというのはとても光栄に感じます。それと、殆どの賞には「電通」が関わり合っているようですが、トーヨーキッチンのように社内で独自にディレクションをしている広告が選ばれるのは稀なようで、そうそう意味からもなんか嬉しいですね。

 授賞式には専務が出席しました。写真は壇上に並ぶ受賞者です。
 面白いのは他の受賞者の方は殆どダークスーツなのですが、一人だけ異端児がいますね。勿論それが当社の専務です。写真を見ながら、なんかトーヨーキッチンらしいなと思ったりしました。彼の着ているのはGDCの兄貴ブランドVENTURAのブルーのベルベットのジャケットです。決まってますね。
 

 出席した担当からの報告が興味深かったので、その報告メールの一部を抜粋します。

 最後に、経済産業省の方の話が印象的だったので、要約を記しておきます。
日本の企業は機能や性能主義に囚われ過ぎてしまい、結局は価格競争に陥って競争力を
失ってしまっているという現実がある。
バブルの頃、日本の作る半導体技術はベンチマークでは圧倒的にインテルを上回ってい
た。にも関わらず、技術革新への投資を続けた国内企業に反して、米インテルが行った
のは、ネットワークの構築やPCがもたらす新しいライフスタイル提案とそのサポートに
徹底的に投資した。その結果、現在、「インテルインサイド」はブランドとして確立
し、圧倒的なシェアを獲得し、このIT産業戦争に勝利した。
日本は技術、性能の競争だけに没頭することなく、その商品を得る事によってどのよう
な暮らしが実現するのか?どのような具体的メリットがあるのか?その向こうに広がる
新しい未来とは?というクリエイティビティの創出を失ってはいけない。
日本は本来、ものづくり大国で、アニメーションやキャラクターなどを見ても判るよう
にコンテンツにおいては世界で最も優位性が高い国である。しかしながら、現在はコピ
ーや模倣品にそのクリエイティビティが生む利益をむさぼられており、それに甘んじて
いる状態。
今後近い将来アジア諸国の台等は時間の問題。国際社会国際経済で日本が生き残ってい
くにはこのクリエイティブを生かした手法をもっともっと磨いていく必要がある。
そういう意味で、この広告、そしてこの賞には大きな意味があり、寄せられる期待もと
ても大きい。

 なんか考えさせられるコメントだと思いませんか?
 
 余談になりますが、nabe forumの「雑誌「GOETHE」の読者モデルになりました」という日記を憶えてみますか?その時の写真が掲載された「GOETHE」(ゲーテ)が発売されています。149ページです。ぜひというか、、気が向いたら見てやって下さい。

TITLE:キッチンは設備? それとも家具?

 
 今日の話題は珍しく「キッチン」の話題
 キッチンメーカーの社長のブログで「キッチンの話題」が珍しいというのも妙なものだが、でも今日はその稀なキッチンの話題なので、内容はちょっと固くなってしまうかもしれない。

キッチンと一口に言っても、実は大きくわけて2つの考え方があるのをご存知ですか?
 一つは、キッチンは「料理をする設備」だという考え方
 二つは、キッチンは「料理をする家具」だという考え方

 日本のキッチンの大半が前者、つまりキッチンは「設備」だという考え方で設計された製品が殆どで、市場では「住宅設備機器」というくくりでボイラー等とも同じジャンルとして捉えられています。
 市場ではよく「三点セット」という言葉があります。
 つまり、「キッチン」「洗面化粧台」「浴室ユニット」が一つのセットとして提案され、販売されているのをよく見ます。この三点でまとめて一つのメーカーで購入すれば価格もお値打ちになるらしいです。なぜこの三点が一つのセットかということですが、つまりキッチンが住宅設備機器というくくりの中で考えると、一つのまとめたセットとして提案出来るという事だと思います。でも、住宅のインテリアという視点で考えると、この三点がデザインとしての整合性を求められる事は普通はありません。
 つまり、日本ではキッチンが「設備」として捉えられる事が多く、キッチンの流通についても「住宅設備」ルートで殆ど販売されています。

でもキッチンにはもう一つの捉え方があります。それは「キッチンは料理する家具」だという考え方です。欧米ではキッチンはインテリアの一部として捉えられる事が多く、販売も家具と同じルートで流れることが多いようです。見本市についても、イタリアのキッチンの見本市「ユーロクッチーナ」は、家具の見本市である「サローネ」での併設展示として開催されてます。また、実際の販売もキッチンは家具やインテリアのルートで販売されることが多いのはご承知の通りです。
 では、トーヨーキッチンはどうでしょうか?
 トーヨーキッチンのショールームに来られたお客様が一様に、「なんか他のキッチンメーカーのショールームとは随分と雰囲気が違う」と感じられるようです。どうしてそう感じられるお客様が多いのでしょうか?
 理由は同じキッチンでも商品開発の捉え方がまるて違うという事だと思います。まず、他のキッチンメーカーはキッチンを「料理をする設備」ととい切り口から開発された商品である事が多いのですが、一方、トーヨーキッチンは「キッチンを料理をする家具」という切り口から開発されています。この捉え方の差が、ショールームに来て頂いたお客様の印象をまるで違うものにするのだと思います。
 「料理をする設備」「料理をする家具」、同じキッチンでも二つの考え方があり、その考え方の差が同じキッチンでもまったく違うタイプの商品になってしまいます。
 例えばキッチンを「設備」と考えると、料理をするという為の機能に特化すればいいという結論になり、デザインとかキッチンを取り巻くライフスタイルについてはキッチンの主な機能として考えなくてもいいという事になります。勿論、ボイラーでもデザインがいい方がいいので、設備としてのキッチンが必ずしもデザインが悪いという意味ではありません。
 では、キッチンを「料理をする家具」と考えると、料理をするという機能は当然満足させないといけないのですが、「料理をする」という機能と同じレベルで、キッチンのデザインだったり、キッチンを取り巻くライフスタイルについても機能の一つとして考えていく必要があるということになります。
 例えば、アイランド・キッチンを「料理をする設備」と捉えると、排気効率の問題であったり、収納量の問題であったり、旧来のオンウォール・タイプと比較して劣る場合が多いのは事実です。しかし、キッチンを「料理をして」「食事をする」という生活の場面を通しての、家族や友人のコミュニケーションを大切にしたいというライフスタイルを一つの機能として考えると、アイランド・キッチンは遥かに優れているキッチンだということが出来ます。

 例えばトーヨーキッチンのキッチンは全て足が付いていて、キッチンが床から浮いている構造になっています。他のキッチンメーカーはこの部分は全て収納として利用されています。キッチンが「設備」と考えた場合、収納量は多ければ多い程いいということになります。しかし、キッチンを部屋の中央に於く家具として考えた場合、床まで詰まったキャビネットは少し醜悪な感じがします。むしろ、インテリア的には部屋の中央に存在する家具は、少しデザイン的には抜けたような軽さがあった方が、他のインテリアとの整合性が格段に上がります。また衛生的なイメージからでも、底が掃除が出来ない家具が部屋の中央に存在するというのは問題だと感じます。
 トーヨーキッチンはキッチンの照明にシャンデリアを合わせてプレゼンテーションすることが多いのですが、キッチンが「設備」だと考えると、キッチンにシャンデリアを合わせるというのは論外ですが、「家具」だと考えるとシャンデリアというのは良く理解して貰えると思います。
 キッチンは果たして「料理をする設備」なのか?  それとも「料理をする家具」なのか?

 どちらも選択肢の一つで、ユーザーがキッチンをどう捉えて理解しているかによると思います。ただ、キッチンといっても「設備」と「家具」とは同じ商品ではなく、「設備」という視点で「家具」としてのキッチンを見ても意味がないし、「家具」という視点で「設備」としてのキッチンを見ても何の意味もないということだと思っています。つまり、どちらが優れているかという議論をしても何の意味もない事ですが、キッチンを語る時、往々にしてこのような議論を聞く事が多いようです。
 トーヨーキッチンの大阪ショールームの同じビルの中にINAXのショールームが入っています。隣同士なので、興味のある方は「設備」としのキッチンと、「家具」としてのキッチンがどう違うのか、見較べてみると面白いかもしれませんね。

 余談になりますが、今月号の「I`m home」という住宅・インテリア誌の162ページに私、Takao WatanabeとTOYO KITCHENが4ページにわたって特集されています。ぜひご覧下さい。

TITLE:今年もELLE DECO アワードを頂きました

 昨年に続いて、今年もキッチン部門でトーヨーキッチンELLE DECO アワードを頂きました。
 来年ミラノのサローネ時に開催されるELLE DECO アワードのキッチン部門の日本代表としての審査対象なりますが、まだ一度もここでは頂いた事がないので、一度は頂いてみたい物だと思っています。
 写真は表彰式で盾を頂いた後のショートスピーチをしている私です。同じ写真の中に深沢直人氏や日本FLOSの社長の顔が見えます。私の隣にいるのはELLE DECOの木田編集長です。

 写真は頂いた表彰の盾です。
 盾は手作りのミニチャーのINOが立体的に貼付けてあり、ちょっと感激しました。さすが木田編集長ですね。

 同じ会場で表彰された吉岡徳仁さん。彼はMOROSOから発売された花のソファーで表彰されていた。彼は私がいま日本で一番好きなデザイナーなので、同じ会場で表彰されたのはとても光栄に思いました。

 彼が今六本木のMID TOWNで開催している DESIGN SIGHT 第4回企画展 吉岡徳仁ディレクション 「セカンド・ネイチャー」は素晴らしかった。結晶の椅子という不思議な発想はどこからくるのだろう。

TITLE:INO発表会 南青山ショールーム

 トーヨーキッチンのフラッグシップである「INO」が新たに「バビロン」と「ビブロス」のシリーズを加え、一新されたのでその発表会を全国の基幹ショールームで開催しました。わたしは、南青山のショールームの発表会に出席してきました。

  バビロン・シリーズは日本で始めてのサーボ・モーターで引き出しが自動開閉するシステムを使ったハンドルがないデザイン。ハンドルがない分、デザインがすっきりしてキッチンが一つの塊に見え、他の家具との相性が極めていい。
 展示でビブロス・キッチンと合わせてあるのは、従来ムーブルで展示してあるベネツィアで製作された伝統的な鏡の家具。精緻なクラシックな模様に、鏡そのものはエイジング加工が施されているのでアンティーク的なイメージの家具になっている。
 展示では、こういったインテリアとして合わせる事が難しいと思われる家具も、INOバビロンでは何の問題もなく溶け込んでいるということを実感して貰えれば嬉しいですね。

 壁面には同じくベネツィアで製作された鏡とサイドボード。仕上げはテーブルと同じくエイジング加工とクラシックな文様が施されている。余談ですが、サイドボードはムーブルで展示されていた製品だけど、鏡はムーブルで展示されていたものが売れてしまったので、急遽私物の鏡を展示した。私物だけど、未使用なので販売をする事になったけど、売れても嬉しいような、悲しいような複雑な気分かもしれない。

 INOの新シリーズ「ビブロス」ハンドルは従来のステンレスにクローム・メッキを施したフラットバー・ハンドルに黒クローム・メッキを施したもの。材質は同じくステンレスのSUS304。扉は同じくブラック・クローム調のラミネート板を使用しているので、巨大なフラットバー・ハンドルが扉に溶け込んでいるように錯覚する。このデザインも室内に共存す他の家具とのインテリアとしての整合性を高める為のもの。
 このキッチンのレイアウトはD-LANDと命名した新しいアイランドの形。キッチンとダイニング・テーブルが一体化したキッチンで、「食」を中心としたライフスタイルをイメージしているユーザー向けに開発したもの。

 収納家具で「DARK SIDE」という新しい試みをした。製作は長野県の安曇野の「デラ工房」、デザインはトーヨーキッチンの開発部とデラ工房のコラボレーション。実はこのデラ工房のご主人小野寺さんとは私の講演会に来て頂き、その時始めてお会いして少し話してカタログを頂いたのがきっかけ。忙しかったのでその時はカタログを見る時間はなかったけど、少し後にカタログを拝見して興味を持ち、安曇野の工房まで出かけて行って、製品と工場を拝見した。真面目な物作りの姿勢と、独学で学ばれたという技術力、そして人柄に魅力を感じて一緒に物作りをしたいと思って進めてきたプロジェクトだ。
 トーヨーキッチンとしても始めての試みで、何かと難しい局面も会ったけど、小野寺さんの全面的な協力を得て、こうやって世に出す事が出来た。出来上がった展示を見ると、なんか感無量だった。
 トーヨーキッチンのフラッグ・シップの全面リニューアルということで、事前からかなり評判を呼んで、おかげさまで南青山だけでなく、全国の発表会に沢山お客様に来て頂き、本当に嬉しい。経済情勢がこんな時期になってしまった時に、価格的には上位に位置するキッチンを発売するというのは、少し不安感もあったのは事実ですが、こうやって沢山のお客様に興味を持って頂き、少しホッとしています。
 実は、もうトーヨーキッチン・ウォッチャーは気がついて見えると思うのですが、ここ三年ぐらいをかけて、キッチンの製品ラインを全て変えてきました。今回のINOでとりあえず全ての製品ラインが一新しました。後はこの製品ラインに枝葉を付けて行くという作業が始まりますが、現時点でも、製品的にも、価格的にも、他のキッチン・メーカーに圧倒的な差を付ける事が出来たと自負しています。
 

 発表会が終わって、デラ工房の小野寺ご夫妻と南青山で私が行きつけのイタリアン「AWーキッチン」に繰り出した。名物の「農園バーニャカウダ」とパスタ。ワインはアメリカ産のピノとメルローを二本開けたら疲れも取れた・・ような気がした(笑)
 えっと、料理の写真を撮ろうとしてたけど、完全に忘れてしまったので、写真はダミーで落合シェフのパスタ。当日食べたのは、タマネギだけのパスタで、、タマネギの甘さとパスタが微妙に絡み合って、堪能しました。

 レストランでの小野寺御夫妻、、とても仲が良い御夫婦で、一緒にいて当てられっぱなしでした。奥様はとても優しそうなのだけど、若い頃はチベットを放浪したって聞いて、ちょっとびっくりした。優しさの中に、そういった強烈な冒険心や探究心があるんだと思った。そういった一面が安曇野でのデラ工房を支えてみえるのだなぁぁ。

 翌日はGDCの10周年記念イベントが渋谷のクラブを借り切って行われるので、その為に体力を温存しないといけないので、食事が終わってすぐに帰宅した。なんせこのGDCのクラブイベント、なんと始まるのが夜の10時からというのが、さすがというか、聞いただけで疲れそう。でも、とても楽しみです。

TITLE:リヤドロとハイメ・アジョン

ハイメ・アジョンの続きです。

 リヤドロというスペインの陶磁器人形で有名な窯元があります。
 日本では銀座にショールームがあります。
 もともと伝統的なデザインが主流だったのですが、ここ数年大きくデザインを変えてきました。そのリヤドロのデザインを変えてきたのが、若くしてデザイン・ディレクターに就任したハイメ・アジョンです。

 以前にnabe forumでも取り上げた事があるリヤドロのお姫様人形を憶えてますか??
 ここ→
 クラシックなリヤドロの伝統的なモチーフを元に、現代的なカラーリングを施す事でまったく違うイメージを持たせたという、、彼の独特な世界観と才能が見事に開花した名品だと思います。
 始めて見た時はかなりショックを受けました。
 価格は50万円以上という高価なものですが、実物を見るとこの価格は納得します。

 もう少しお求めやすい価格の製品もあります。
 この人魚は37,800円だったので、個人的にも所有してます 。
 自宅の玄関に置いてあるのですが、可愛いいので、かなり気に入ってます。

 この写真の壷は個人的に所有しているもう一つのリヤドロの製品です。
 幸運を運ぶと言われる龍のモチーフに飾られたリヤドロの壷(ドラゴンベース)
 価格は59,800円、 これも自宅の玄関に飾られています。

 気のせいだと思いますが、この龍の壷を飾ってから、、なんかいいことが多いような気がしてます。で、、龍のモチーフはきっと私のラッキー・モチーフではないかと思って、この壷に続いて有田焼の深川製磁のドラゴン・モチーフのモーニング・カッブを購入してしまった。

 リヤドロでは今年のサローネで発表されたハイメ・アジョンの新作を日本でもうすぐ発売する予定です。詳しくは今月号のCasa Brutas特集されていますので、興味のある方はご覧下さい。
 今までのReDecoシリーズと違って、今回の新作は彼が一からデザインしたものなので、彼の世界観がよりダイレクトに反映されています。
 それから、、、10月22日からは、新宿伊勢丹リヤドロハイメ・アジョンの特別プレゼンテーションが開催される予定で、ここでも彼の家具が展示される予定です。秋の東京でのデザイン・イベントにハイメ・アジョン自身の来日が予定されてというのもあって、インテリア関係のいろいろな雑誌媒介が彼をフューチャーすると聞いています。
 ハイメに似合うキッチンについては、こちらもご覧下さい 

TITLE:ハイメ・アジョンの家具と、それに似合うキッチン

 ハイメ・アジョン、、スペインのデザイナーで、マルセルワンダーズによって見いだされ,今や世界の若手の5本の指に入ると言われているデザイナーの一人です。
 ここnabe forumのサローネ報告の中でも取り上げていて、いま私が最も好きなデザイナーのひとりでもあります。
 このハイメ・アジョンの家具を日本で独占的に販売することになりました。
 同時に、ハイメの家具に似合うキッチンの販売を始めます。
 発表会は以下の通りです
 期日  2008年10月23日より
 場所 トーヨーキッチン・六本木・ムーブル
    〒106-0032 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル B1F

 では,彼の家具を少し紹介します。

 SHOWTIME(ショータイム)シリーズの中からの代表作のサイド・ボードです。
 写真で見て頂ければ分かるように,足に大きな特徴があります。色々なデザインの足があり、その足を注文によって選ぶ事ができます。ですから、写真のサイトボードの足の組み合わせはそのほんの一例です。
 色は、深くて鮮やかなブルーの塗装で、とても印象的なのは言うまでもありません。
 基本的なフォルムはシンプルだけど、装飾性のある足によって、少しクラシックなイメージを見る人に与えてくれます。

 同じくブルーのソファー
 少し小振りで、全体の印象は少しクラシカルです。

 ハイメの一人掛けソファー
 写真は赤ですが、展示はブルーになります。
 背もたれで包み込まれる感じのソファーなので、周囲に煩わされる事なくリラックス出来るような気がするのだけど、、実は私はまだこの椅子には座った事がないので、あくまで推測ではあります。
 同じデザインでガーデンファニチャーもある。
 ムーブルでのプレゼンテーションは、いま紹介した家具の他に、ダイニング・テーブルやダイニング・チェアー、ハイ・ボード、ミラー等もキッチンと共に展示される予定です。

 最後の写真は、そのハイメの家具と同じ空間に鎮座するトーヨーキッチンの新製品INO BABYLON(イノ・バビロン)です。

 キッチンが壁から離れて部屋の中央に位置するのが一般的になってきました。いわゆるアイランド・キッチンです。キッチンがアイランド化するにつれて、キッチンのデザインを考えるとき,LDKの全体の空間インテリアとの擦り合わせがますます必要になってきました。
 今回のプレゼンテーションは、ハイメ・アジョンという独特な世界観を持ったデザイナーの家具とキッチンが同じ空間に存在したとき、キッチンのデザインはどうあるべきかという、トーヨーキッチンとしての答えです。
 キッチンを含むLDK空間のデザインがこれからどう進化をしていくのか、そんな興味を持たれている方、ぜひご覧下さい。

TITLE:GDC NAGOYAがオープンしました

 本日、GDC NAGOYAがオープンしました。
 

 オープン記念に作ったオリジナル カップケーキ

 オープンを記念して名古屋限定のGDC Tシャツです。背中には星マークが並んでいて、かなり可愛いと思う。
 オープンに先駆けて,昨晩はショップでのレセプション・バーティー
 沢山の方に来て頂き,大混雑でした。
 スペシャル・ゲストとして浅野忠信さんにも来て頂きました。
 

 レセプション・パーティーの後は、クラブを借り切っての「GDC NIGHT IN NAGOYA
 FPMのDJで会場の盛り上がりは凄かった。
 VIPルームで暫し浅野忠信さんと話したけど、もうすごい謙虚な方で,好感度抜群でした。
 イベントは朝の5時まで続いたようだったけど、私の場合はエネルギーが途中で切れてしまって、午前1時頃には退散しました。
 沢山の方に盛り上げて頂いて,感謝してます。

TITLE:GDCってどんな服??

 いよいよ3日後に迫ったGDC NAGOYAのオープンです。
 明後日の夜はオープニングのレセプション・パーティーをGDC NAGOYAの店舗で行います。フードは東京で話題の「クリスピードーナッツ」を当日の朝に焼き上げてもらい、新幹線でパーティー会場に運び込みます。東京ではこのドーナッツを買うのには1時間くらい並ばないと買えないという人気ドーナッツですが、このGDC NAGOYA のオープンの為に特別に焼いて貰いました。パーティーに参加される方は、名古屋では始めてこのドーナッツをご賞味戴けます、、しかも、、並ばないで・・
 このパーティーは残念ながらインビテーション・オンリーなのですが、このnabe forumをいつも読んで戴いているのを感謝して、先着でカップルで5名様を特別に招待する事にしました。もし参加したいと思われている方は、コメント欄に参加希望のコメントを下さい。追って、参加方法ほメールにてご連絡します。
 さて、、肝心の服ですが、、GDCと言っても、一部の服好きのマニアにはいまさら説明する必要がないのですが、知らない方の為に少し説明しますね。

 GDCのディレクションをしているのが、スタイリストで写真家の熊谷隆志さんである事は何度も説明している通りです。どんな写真を撮られるのかというのは、説明するよりもGDC NAGOYAの店内の奥の壁には彼の写真が壁一杯に貼付けてあるので、それを見て戴くのが一番いいかと思います。
 スタイリストとしては、以前は郷ひろみのスタイリストもやってみえたそうです。最近ではドラゴン・アッシュや浅野忠信のスタイリングも手がけてみえるそうです。
 何れにしても多才な方ですね。
 現在、店内には彼のスタイリングしたマネキンが並んでますので、興味のある方は明日までですが、ぜひ見て頂きたいと思います。
 GDCっていうと、裏原系というイメージなので、若い人しか着られないと思われがちですが、基本的に熊谷さんがラルフ・ローレンのファンである事でも分かるように、かなりトラッド寄りの服なので40代、50代の男性が着ても違和感がないばかりか、デパートで買うよりはかなりかっこ良く着れると思います。
 そこで、少し私なりに40代、50代の男性向けにGDCとその関連ブランドの服を使ってスタイリングしてみました。

 まずベーシックにツィードのジャケットとデニムの組み合わせです。ツィードは肘にレザーのパッチワークが入り、袖口にも同じレザーで縁取りがしてあります。インナーにはなるべくベーシックなTシャツを選んだことで、少しカジュアル感を強調しながら、落ち着いたイメージを持たせました。この組み合わせに、少し遊び心を演出する為にニットのストールを巻くと、これがアクセントになって、よりお洒落に見えます。

 もう少しカジュアルにスタイリングしてみました。黒のGDCのカーディガンに黒のタイ付きのシャツを組み合わせました。パンツはライト・ブラウンのウールパンツ。カジュアルなんたけど、このまま会社に行って仕事をしてもいいかもしれないという雰囲気もあり、着易い組み合わせだと思う。

 40代、50代には着るのには少し勇気のいる組み合わせかもしれないけど、思い切って着ちゃえばかなりお洒落に見えると思う。アーガイル柄のブルーのニットに革ジャン、パンツに黒のペロアを使うことで、着る事にあまり抵抗がないように考えた。また、思い切って黒の帽子を被って街を歩けば、、もう気分はボギーっていう感じかな??
 この組み合わせはそんなに体型を選ばないので、メタボなお父さんが一瞬にして伊達男に変身すること請け合いです。

 もっと若作りに挑戦したいと思っているお父さんの為のスタイリングです。オレンジのロゴ付きブルゾンに敢えて同色のフード付きのパーカーを合わせました。パンツはカーキ色のカラーデニム。ベルトにアクセントにグリーンのニットベルトを持ってきたことで、オレンジのトップとカーキのポトムとの橋渡しになっています。
 ちなみに、オレンジというのは若向きの色だと思われがちですが、40代、50代の男性が着るとかなり顔写りが奇麗に見えて、より若く見えるという色だと思ってます。

 価格はものによって違いますが、ジャケットで5万円前後、パンツで2万円前後、シャツでは1万7000円から、、ということなので、こういったちゃんとデザインされ、きちんと縫製されている服としては、かなりリーズナブルだと思ってます。
 8月30日、、ぜひお越し下さい。

TITLE:新潟に行ってきました

 GDC NAGOYAのオープン前でバタバタしている合間を縫って,新潟に行ってきました。
いつもは名古屋から飛行機で新潟に飛ぶのですが,前日に東京で予定があったので、始めて上越新幹線に乗っての新潟出張でした。列車は夏休み最後とあって、満席でした。

 トンネルを抜けるとそこは雪国だった、、そんな表現がぴったりする程、上越新幹線はトンネルまたトンネルで、そしてトンネルを抜けると長岡の今にも降り出しそうな低くて,黒い雲が出迎えてくれました。この長岡は豪雪地帯で、かなり昔にとんでもない豪雪にこの長岡が見回れた時、街が全て雪の下に埋まってしまったので、仕方なく「この下に長岡あり」という看板を立てたというそんな話を思い出しました。

 新潟に到着、とりあえず昼食をということになり、新潟の所長お薦めのラーメン屋さんに連れて行って貰いました。普段は行列が出来ているという話でしたが,少し時間が早いということもあって、外までの行列はなかったのですが、店内に入ると席を待つ人で溢れていました。

 待つ事15分くらいで席に案内して貰いました。ラーメンは豚骨醤油系なのだけど、ダシに魚が使ってあるとか、、かなりさっぱりしたラーメンでした。トップングに岩海苔があったのが珍しかったので注文したのですが、ラーメンに乗せると磯の香りが鼻孔に広がって、なんか新潟だなぁぁっていう感じかな・・

 新潟のショールームに到着、、正面には先日発売されたばかりのロックンロールが展示されていました。扉のタイプはメタリック・ファイバー。おかげさまで新潟でも好評のようです。この扉、実は構想としてはかなり以前からあったのですが、まだタイミングとしては早いのではないかという議論が随分あって、かなり長い間暖めていたデザインだったので、こうやって市場に受け入れられるとなんか嬉しいですね。

 仕事が終わって,少し時間があったので、新潟のGDCの販売店を視察に行きました。場所は新潟の中心部の三越の近くの路地を少し入ったところにありました。店はコンクリートの打ちっぱなしのモダンなビルの一、二階にあり、美しい店でした。雰囲気はGDC NAGOYAとはかなり違った印象でした。同じ服でも店の雰囲気によって、かなり違って見えるものだと思いました。服のデザイナーが店舗のインテリアまでトータルで考えるという人が多いのですが、やはりこういうことなんだと一つ勉強になった気がします。

 写真は店頭に飾ってあったGDCの新潟オリジナルTシャツ。

 GDCは今年で10周年を迎えます。その記念のナンバー・スタジャンが発売されます。全国で限定100着です。写真のスタジャンはナンバー01で、熊谷さん用という話です。実は私も予約しました。13というと西欧では不吉な数字ということになってますが、私の場合は何故かこの13という数字に縁があり、それもいい縁であることが多いので、私のラッキーナンバーでもあります。このスタジャンもその13番をお願いしてキープして貰いました。

 GDC NAGOYA では、現在プレオープンの受注会を始めています。今シーズンのGDC、VENTURAの全てのラインアップをGDC側の協力を得て展示してあります。この受注会はあまり宣伝はしてないのですが、昨日も沢山のGDCファンで賑わってました。
 29日の夜はいよいよオープニング・パーテイーで、その後クラブを借り切っての「GDC NIGHT」は深夜まで続きます。そして、30日はいよいよオープン、、アパレルは始めてなので少しドキドキしてます。

TITLE:アパレル・ショップを始めました

 新規事業でアパレル・ショップを始める事にしました。
 店の名前は「GDC NAGOYA

 名前の通り、スタイリストで写真家の熊谷隆志さんがディレクションする5つのブランドを一同に集めたショップです。
 扱いブランドは
    GDC
   VENTURA
   RAW FUDGE
   STEAM & THREAD
   QUICK SILVER

 いずれも10代から30代前半がメインターゲットの男性と女性のカジュアル・ウェアーです。
 場所は
    名古屋市中区栄 5-19-32 ラティアント矢場 101

名古屋市中区栄 5-19-32

 ショップの全体のデザインは熊谷隆志とTOYO KITCHEN STYLE のコラボレーションで、TOYO KITCHEN が現在扱っている部材や家具ゃ什器を使ってデザインされています。
 家庭のキッチン用で販売しているものですが、こうやって商業建築に使用してみても、かなり面白い空間が作り上げる事が出来ます。

 外観はベネチァン・ガラス・モザイク・タイルで浮き出た「GDC」のロゴ、ガラス・モザイク特有の微妙な色の組み合わせを見て頂けると嬉しいですね。照明は少しトレロな雰囲気の船舶用照明のカラーに少し工夫を凝らしました。サッシは錆の浮き出たスチール・サッシの筈なんだけど、まだ錆が十分に浮き出てはいないのが少し残念。

 中に入ると、床は外装に使用したベネツィアン・ガラス・モザイク・タイルステンレス・モザイク・タイルの組み合わせ。ステンレス・モザイク・タイルは正面の入り口のドアまで一直線に続いている。
 照明はメタリック・シャンデリアのKilala (キラーラ) 7個を直線的に天井から吊るしました。日本ではあまり馴染みが薄いメタリック・シャンデリアだけど、欧米の店舗にはもう既に広く使われているので、今後は日本でもかなり普及してくると思う。店舗だけではなく、このKilalaは価格的に見ても住宅のシャンデリアとしてもかなり使用されてると期待してます。写真はKilalaの大なんだけど、住宅ではもう少し小さいサイズでいいと思うので、価格はなんと 58,000円なので、気楽に使って貰えるといいなと思ってます。
 
 写真には写ってないけど、置いてあソファーはご存知クラシックな Black Mink。このBlack Mink、発売以来けっこう商業空間でも使用されてきている。福岡のお洒落なもつ鍋の店「やま中赤坂店」の入り口にはこのBlack Minkが二台も鎮座して迎えてくれます。お近くの方は一度見て貰えると面白いと思うのですが、ソファーだけで空気感ががらりと変わります。美容院のフェイティング・ソファーとしても使用されているのも見た事があります。これもソアァー一つでかなり印象的な空間になります。
 鏡はステンレス製のフレームを持つ「アーリア・ステンレス」。これもかなり印象的です
 OPEN は8月30日ですが、OPENに先駆けて熊谷隆志さんのスタイリングを実際に見て頂きながらの受注会を今日から28日まで開催してます。期間中は、今シーズンの扱い五ブランドの秋冬のコレクションを全て見て頂けます。
 ぜひ、一度ご来店下さい。