| アンティークには不思議な力がある。そこには気の遠くなるような長い時間、人の触れた跡、過ごした時間など、さまざまなドラマが封じ閉じこめられ、世界にたったひとつしかない「究極のパーソナル」として存在しているからだろう。小さな傷跡や、職人が手を加えた修復の跡さえ愛しく、どんな時間をくぐりぬけてきたのかと、しげしげと眺めるほどに想像力はかきたてられる。しかし、あくまでアンティークは過去のもの。かつて美しいとされていた文化様式やデザインのなかで永遠に眠り続けている存在なのだ。
では、そのアンティークを今の時代と融合させたらどうなるか。こうした発想のなかで誕生したのが、'Antique ISOLA'である。テーブルとキッチン、いずれのフォルムも象徴的にいかすため、天板をくりぬきシンクやガスコンロをはめこむといった通常の設置方式はとらず、かわりに「トッピングキッチン」という新しい考え方も登場した。まるで花器にそっと花を活けるように、アンティークテーブルの上にシンクやガスコンロを重ね合わせる、これも新しい融合のかたちといえるだろう。
超シンプルモダンな空間、アンティークな空気に包まれたリビング……、いったい'Antique ISOLA'がどんな空間を創りだすのか、考えるだけでわくわくしてくる。アートとは、既存の価値観や美意識を打ち破って、新しい世界への扉を開くものとされるが、そういう意味で'Antique
ISOLA'は、まさにアートのようなキッチンである。 |
'Antique ISOLA'では、さまざまな種類のトッピングが用意されている。全12種類が揃い、ライフスタイルに合わせたキッチンが創れるようになっている。いずれもAntique
ISOLA'のためにデザインされ、トーヨーキッチンが独自に培ってきたステンレス技術が存分に活かされている。このトッピングキッチンの考え方がさらに発展すれば、たとえば長年使用していた愛着あるテーブルや、祖父や祖母が愛用していた思い出のデスクを、キッチンに生まれ変わらせることもできるかもしれない。 |