自分たちらしく、好きなように空間をまとめる――。
そんな理想を実現したのが、今回訪ねた小林様邸です。
ご夫婦ふたりのこれからの暮らしを楽しむための、モダンでスタイリッシュな住まいに込められた想いをうかがいました。

人生の第二章を謳歌するために。新居に選んだ「iNO I-LAND」

閑静な邸宅地でひときわモダンな佇まいを見せる一軒家、ここは今年5月に完成した小林様ご夫妻のお住まいです。
玄関ホールから続くLDKは、トーヨーキッチンスタイルのハイエンドモデル「iNO」を中心に、洗練されたインテリアで構成されており、まるでラグジュアリーホテルの一室のよう。

出迎えてくれた奥様は、「この家は、主人が私の誕生日プレゼントに建ててくれたものなんですよ」と微笑みます。
住み慣れたマンションから土地を購入しての住まいづくりに踏み切ったのは、“第二章の暮らし”を楽しむため。
「主人も私も仕事をしていて、老後というには早いのですが、息子たちが独立した今、夫婦二人のこれからにふさわしい家が欲しいと思い、新居を計画しました。
だからこそ、何を選び、どう配置するかにはこだわりましたね」。

そんなこだわりの住まいの中心となるのが、LDKです。
「なかでもキッチンは、毎日使う場所なので妥協したくありませんでした。
生活感は出したくないし、もともと私はキラキラしたものが好きで、よくあるようなキッチンでは満足できません。
そんな想いを住宅メーカーに伝えたところ、トーヨーキッチンスタイルを紹介されて。
早速、ショールームを訪ねたら、豪華で独特な世界観に一目惚れしてしまいました」。

その場で、新居にはぜひ「iNO」を入れたいと思ったという奥様。
ホテルライクな住まいにしたかったというご主人も奥様の想いに賛同し、以後、LDKの設計は「iNO」ありきで進んでいったのだそうです。

使いやすさの形をスタイリッシュに追求したデザインが魅力

面材には流れ落ちる滝を思わせる「スプラッシュブラック」、天板には流氷をイメージした「アイス」がチョイスされた小林様邸の「iNO」。
いずれも硬質なステンレスに有機的な表現を施した人気のデザインです。
「キルトも素敵で迷いましたが、私は照明が当たったときの輝きの美しさからスプラッシュブラックを、そして傷がより目立ちにくいことから天板にアイスを選びました」。

そう話す奥様に、「iNO」の使い心地をうかがってみました。
「まず対面でお料理ができる仕様なので、私がキッチンに立って、向かい側に主人がいて、二人で自然に作業できるのがいいですね。
オープンスタイルのキッチンですが、引き出しが大容量でストレスなく収納できるので、常にすっきりした状態を保つことができますし、大きなシンクがとても機能的。
まな板も、使った後にいちいち片づけなくても、シンクに設置したままでスタイリッシュという点が気に入っています」と、インテリア性と機能性の両立を評価。
火力調整が自在にできるガゲナウのIHクッキングヒーターと大容量の食洗機もビルトインされ、日々の快適なキッチンワークを実現しています。

ダイニングとリビングもトーヨーキッチンスタイルでまとめて

「iNO」の美しさを引き立てるように小林様邸のLDKは色味を抑えたダークトーンで整えられ、要所に配置された間接照明が、空間に華やぎを演出しています。
これらの照明は、ご主人が特にこだわった点。
「以前の家は部屋全体が明るかったのですが、仕事から帰ってきてホッとくつろぐには、明かりは間接光のほうが落ち着きます。
そこで新居はデザインが美しい間接照明にして、字が書きづらいと感じるほど“ほの暗い”印象にしたいと思いました」とご主人。
そこでトーヨーキッチンスタイルで照明を選ぶことに。
奥様は「当初はキッチンを見に行ったのですが、テイストが気に入り、結果的にダイニングテーブルやチェア、ソファ、照明などインテリアのほとんどをトーヨーキッチンスタイルで揃えることになりました」と笑います。

惑星のような球体デザインが特徴的なモーイのペンダント照明「レイモンド2」の下に配置されたソファは、トーヨーキッチンスタイルのオリジナル「ニューシチリアソファ」。
脚部が「iNO」と同じデザインになっているため、キッチンを中心としたLDKにしっくりと調和しています。
「夜、このソファに座って、ビールを飲みながらのんびりする時間はとても貴重ですね」と話す奥様。
そんなとき広い座面のフットスツールはテーブル代わりとしても利用でき、とても重宝するのだそうです。

こだわって選んだからこそ、「ずっと前からそばにあったような自然な感じ」

スタイリッシュなLDKのほかにも、小林様ご夫妻のこだわりは各所に息づきます。
その一つが、玄関脇の手洗いスペース。
正面の壁には、トーヨーキッチンスタイルの「リーフミラー」が存在感を放ちます。
「もともと、ここは来客用なのであまり機能的にせず、最初はアートを飾ろうと思っていました。
それがショールームでこのアートっぽいミラーを見つけて、気に入ってしまって。
しかも偶然にも探していたサイズとぴったり。これにしようと即決しました」と奥様。

また2階の寝室には、メイクアップとドレスアップを両立した「ドレスコア」を設置。
壁付けされた2つの円形ミラーは、周囲にガラスのオーナメントが付いたエレガントなタイプ。
ダークカラーで統一された静謐な寝室に、クリスタルのガラスボウルとエミリオ・プッチのスカーフ柄をまとったカルテルのチェアが、格別の輝きをもたらしています。
「以前の家では大きな鏡の前でお化粧をしていたのですが、やっぱり身だしなみのためのちゃんとした空間がほしくて。
その点、このドレスコアはありそうでなかったもの。
朝、“プッチのチェア”に座ってミラーのライトをつけると気分が上がります」。

その言葉を聞き、ご主人も「住まいのインテリアは、一つ一つ、二人でこだわって選んだものばかり。
そのせいか、まだ使い始めて半年ほどなのに、何十年も前からそばにあったような自然な感じがしますね」。

今は、リビングに合う掛け時計を探しているというご夫妻。
建てて完成ではなく、住みながら時間をかけて住まいへの愛着を高めていく――。
そんな住まいとの関わり方が魅力的な小林様邸です。