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いつでも「さらに良い」ワインを目指して

2018.4.27 Fri

世界最大級の国際ワインコンクールで日本ワイン初の金賞を受賞し、世界を驚嘆させた「グレイスワイン」。このワイナリーで原料となるぶどうの育成から収穫、醸造まで全ての工程を担う醸造責任者、三澤彩奈さんにお話を伺いました。

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- 2014年に「デカンタ・ワールド・ワイン・アワーズ」で金賞を受賞した「キュヴェ三澤 明野甲州2013」その一番の特徴は、日本固有のぶどう品種「甲州」のワインであるということ
「基本的に甲州は繊細でエレガント、奥ゆかしいワインです。ただ、日本はビンテージのバリエーションが大きくて、たとえば暑かった2013年と涼しかった2016年とでは違った個性がありますし、毎年、前の年より良いワインを作ろうという気持ちで取り組んでいます。2017年は台風もありましたが、ぶどうはいい状態に仕上がりました。今はまだタンクの中でこれからもう少し変化していきますが、7月のリリースをどうぞご期待ください」

- ワイン造りと向き合う祖父や父の姿を見て憧れを抱き、女性醸造家の道を選んだ
「家業でしたので抵抗はありませんでしたが、確かに当時は珍しい存在でした。今は女性の醸造家も増えていて、たとえば、お父様の意思を受け継いでドイツワインを復興させた『ゲオルグ・ブロイヤー』の女性オーナー、テレーザさんなど、私と同じような境遇で世界的に活躍されている方々からは良い刺激を受けています」

- 世界が一目を置くワイナリーとなった今もなお、挑戦は続く
「醸造家としてワインのクオリティにこだわり続けることはもちろんですが、今後は山梨という産地を世界に広めていけたらと考えています。若い作り手が増えてワイン造りのスタイルも変わってきていますし、世界で受け入れてもらえる味わいも分かってきました。一社では難しい取り組みですので、産地として認められるよう切磋琢磨していきたいです」

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- フランスのボルドー大学への留学を皮切りに、南アフリカや南米、オーストラリアなど、世界各地のワイナリーで研鑽を積まれた三澤さん。各地で暮らす中、気づいたこと
「ワインの産地は基本的に田舎ですから、食事は外食ではなく家庭での手料理です。ですから、キッチンや食卓が生活の中心にありました。地元の食材で作った食事を家族で囲む。その傍らにはやはり地元で造られたワインがあって、心地よい会話と雰囲気を醸し出している…。本当に豊かな暮らしって、こういうことなんだな、と感じました」

- 醸造家ならではのワインの味わい方
「私は好きになるとそればかり飲んでしまいます。同じワインの専門家でも、ソムリエは幅広く様々なタイプのワインを分析するのでしょうけれど。好みのワインに出会うと、そのワインの別ビンテージを試してみたり、その醸造家が造った他のワインを飲んでみたり。そうすることで醸造家の工夫が見えたり、『こうすればこうなる』と思っていたことが意外とそうではなかったということがわかったりするのが楽しくて。」


「繊細で奥ゆかしい」甲州をそう表現した三澤さんですが、それはどんな時も真摯にワイン造りに向き合う三澤さんの姿と重なります。

グレイスワイン
〒409-1315 山梨県甲州市勝沼町等々力173番地
TEL:0553-44-1230
営業時間:9:00〜16:30
くわしくはこちら

Profile

三澤 彩奈 氏

1923年創業、中央葡萄酒株式会社グレイスワインの4代目オーナー三澤茂計氏の長女として生まれ、幼い頃からワイン造りに親しむ。ボルドー大学ワイン醸造学部DUAD卒業。フランス栽培醸造上級技術者資格取得。南アフリカ・ステレンボッシュ大学院にて、ブドウの生理コース終了後、ニュージーランド、オーストラリア、チリ、アルゼンチンのワイナリーで研鑽を積む。2010年、マダムボランジェアワード受賞。2014年、世界最大級のワインコンクール「Decanter World Wine Awards」にて、日本ワイン初の金賞を受賞。2015年、二年連続となるリージョナルトロフィー(アジア地域最高賞)を受賞。

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