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オーナーズボイスVol.42 自然と調和するヴィラのキッチン空間「ザ・ヴィラ・ノビリス・軽井沢」

訪れる人の記憶に残る空間を。
美しいキッチンから始まる、軽井沢の新しい滞在

旅先で心に残るのは、美しい景色だけではありません。
そこで過ごした時間、交わした会話、目にした空間の印象もまた、大切な記憶になります。
今夏、軽井沢に誕生した「The Villa Nobilis Karuizawa(ザ・ヴィラ・ノビリス・軽井沢)」でオーナーの佐藤淳一様が目指したのは、訪れる人の心に残る滞在。
その象徴となるキッチン選びと、空間づくりへのこだわりをうかがいました。

トーヨーキッチンスタイルのキッチンINO

受け継いできた旅館業の精神を、新しい滞在の形へ


軽井沢駅からほど近い場所にありながら、豊かな緑に包まれて建つ「The Villa Nobilis Karuizawa」。
それは約550坪の敷地にわずか2室だけという、完全私邸型のヴィラです。
手がけたのは、創業当初から代々宿泊業を営む、東京観光旅館株式会社の5代目社長、佐藤淳一様。

「祖父からは“同じ場所でずっとお客様を待っているだけが旅館ではない”と聞かされてきました。
その言葉どおり、私の曽祖父や祖父は、下宿屋から旅館、割烹旅館、ビジネスホテルへと、その時代に合わせて宿の形態を変えています。
そうした中、私自身もこれまでとは違った形をつくってみたいという思いがありました」と話す佐藤様。

そこで目指したのが、訪れる家族や親しい仲間が自然の中でゆったりと時間を共有できる場所。
佐藤様ご自身、昔からよく訪ね、親しみのある場所だったという軽井沢を候補地として、納得のいく宿の形を追求することとなりました。
その結果、1室あたり140㎡という広さの中に、広々としたキッチンを中心としたリビングダイニング、2ベッドルーム&バス・トイレを備えた空間が誕生したのです。

室内に据えたのが、トーヨーキッチンスタイルのアイランドキッチンです。
「実は10年ほど前から、いつかトーヨーキッチンスタイルの製品を入れたいという思いがありました。
あの佇まいは、我々が考える上質な空間に最適ですから」

空間の主役として選んだのは、鮮やかなV型キッチン


「The Villa Nobilis Karuizawa」の2つの客室は、それぞれ異なる世界観を持っています。
そのひとつ、落ち着いたイタリアの邸宅をイメージした「Room DOMUS Italica(以下、ドムス イタリカ)」で存在感を放つのが、トーヨーキッチンスタイルのハイエンドシリーズ「iNO」のアイランドキッチン「V-LAND」です。

当初は2室ともスクエア型のキッチンを計画していたものの、ショールームでの出会いをきっかけに、「ドムス イタリカ」を「V-LAND」に変更したという佐藤様。
「トーヨーキッチンスタイルのスタイリストの方と話し、設計士やインテリアコーディネーターの意見も聞きながら考えていきました。
結果的に、この形にして、本当によかったと思っています」

人間工学に基づき、V型の美しいフォルムを備えた「V-LAND」は、身体の向きを変えるだけで調理作業ができる“ゼロ動線”を実現したキッチン。
その場に立つと自然に視界が広がり、リビングやダイニングにいる人とのつながりも生まれます。

さらに佐藤様がこだわったのが、空間の印象を決定づけるカラーでした。
選んだのは、メタリックな質感と鮮やかな色彩が印象的な「パッションオレンジ」。
「かつてヨーロッパのヴィラを見学したとき、シックな空間の中に光り輝くような美しい色が使われていたことが印象に残っていました。
このオレンジは、そんなヨーロッパのプライベートヴィラを彷彿させる色合いで、自分たちが考えるイメージやコンセプトに合うと感じました」と佐藤さん。

施工が進み、ほぼ内装が整った客室に、「V-LAND」が据えられた瞬間、その場にいた人たちから自然に歓声と拍手が湧いたと、当時を振り返ります。
「設計士さんもインテリアコーディネーターさんも、関わった皆から『うわー、いいね!』と(笑)。
私も、これで完成だと感激しましたね」

夕暮れどきには、穏やかな光の中でパッションオレンジが美しく浮かび上がる「ドムス イタリカ」。
キッチンは料理をする場所であると同時に、時間そのものを印象づける存在なのだと、再認識させてくれます。

V型フォルムとゼロ動線設計が特徴の「iNO V-LAND」。佐藤様の奥様の発案で、キッチンの足もとにテープライトが仕込まれ、夜の表情がますます美しくなった。


人が集い、自然とつながる時間を生むキッチン


もうひとつの客室「Room CAMERA Europaea(以下、カメーラ ヨーロパエア)」は、明るい木目と白を基調にした北欧テイストの空間です。
そのやわらかな雰囲気に合わせて選んだのが、トーヨーキッチンスタイルの「BAY CUBE」。
キューブ型のコンパクトなフォルムながら、四方からアクセスできる開放感が魅力のアイランドキッチンです。

柔軟なコミュニケーションを育むそのフォルムとともに、「ドムス イタリカ」の「V-LAND」同様、「3Dシンク」によって、洗う、切る、盛り付けるという作業がシンクまわりで完結する“ゼロ動線”が特徴です。

実際に使ってみた佐藤様は、その機能性を実感したと話します。
「最初は“ゼロ動線”という意味が、正直あまりよくわかっていませんでした。
でも自分でキッチンに立って水栓をひねり、トレイを動かしてみると、“ああ、これは確かに便利そうだな”と。
インテリア性の強い製品という印象でしたが、実用性もしっかり伴っていることを感じました」

「ドムス イタリカ」同様、この部屋も、キッチンの先に広がるのは、宿泊者のためのプライベートテラス。
ヴィラで用意された食材をキッチンで下ごしらえし、そのまま外へ持ち出して、軽井沢の自然を感じながらBBQを楽しむことができます。

「ここに来られる方には、何も考えずにテラスに座って美味しいものを食べたり、庭の景色を眺めたり、あるいは遊びから帰った後に食事の前に空を見たり……。
そんな時間を楽しんでいただければと思います」

朝の光が心地よく注ぐ「カメーラ ヨーロパエア」。木目の質感を生かした「BAY CUBE」と収納を組み合わせ、軽井沢の自然になじむ穏やかな空間となっている。


美しい空間に身を委ねる、軽井沢での特別な時間


完成したヴィラに初めて訪れた人たちの反応を見て、佐藤様は改めてインテリア性の高いキッチンを据えた意味を感じたといいます。
「部屋に入った瞬間、皆さんキッチンをご覧になって、言葉にならないような感動を受けていらっしゃったのが印象的でした。写真を撮られる方も多かったですね。
空間の主役となるキッチンを選んだことは、やはり正解だったと思います」

一方で、その美しさゆえに「最初に使って汚してしまったらどうしよう」と、料理をすることをためらうゲストもいたのだとか。
しかし、デザイン性だけではなく、日常の使用に応える機能性と堅牢性も兼ね備えているのがトーヨーキッチンスタイルのキッチンです。
「美しいだけではなく、使いやすい。
お客様には、ぜひ存分にお使いいただきたいと思います」

また佐藤様は、約140㎡という部屋のサイズも、キッチンの存在感をよい塩梅に引き立てる要素だと話します。
「広すぎる空間だとついモノを足したくなり、その結果、せっかくのキッチンが目立たなくなります。
けれど、ほどよい広さだとそうはなりません。
本当に必要なモノを厳選したうえで、人がゆったり過ごすための余白が生まれると思うのです」

そこに佐藤様が考える、これからの宿のあり方があります。
「お客様一人ひとりにとって、ここが日常の延長であり、また同時に非日常でもある。
ここが、そんな場所になれればうれしいですね」

軽井沢の空気を感じながら、庭を眺める。
キッチンを囲み、家族や友人と食事を楽しむ。
代々受け継がれてきた “おもてなし”の心と、新しい感性が重なり合う場所。
「The Villa Nobilis Karuizawa」には、これからの滞在を提案する、豊かな時間が流れています。

浅間石を積み上げた暖炉、型板ガラスの開口部、そして客室内に掛けられた名画など単にモダンなだけではない風格を感じさせるヴィラ内観。

トーヨーキッチンスタイルのキッチンINO

[採用アイテム]
★Room ドムス イタリカ
キッチン
iNO V-LAND
サイズ:W125+65×D190×H90cm
扉デザイン:パッションオレンジ
シンク:3Dシンク
ワークトップ:エンブレムトップ アイス
取手:ローレット35
加熱機器:ミーレ
水栓:・シングルレバー混合水栓(ホース付き)
レンジフード:FLAT

収納
BAY カウンターユニット
扉デザイン:ストーンダーク
ワークトップ:エンブレムトップ アイス
ハンドル:Lハンドル

★Room カメーラ ヨーロパエア
キッチン
BAY CUBE
サイズ:W184×D135×H90cm
扉デザイン:フィールドウッド ホワイト
シンク:3Dシンク
ワークトップ:エンブレムトップ アイス
取手:プッシュオン
加熱機器:ミーレ
水栓:・シングルレバー混合水栓(ホース付き)
レンジフード:FLAT

収納
BAY カウンターユニット
扉デザイン:フィールドウッドホワイト
ワークトップ:エンブレムトップ アイス
ハンドル:YBハンドル

The Villa Nobilis Karuizawa(ザ・ヴィラ・ノビリス・軽井沢)


軽井沢駅・プリンスショッピングプラザから車で約6分。利便性と穏やかな時間が両立する、完全私邸型のヴィラ。
それぞれの客室には、2つのベッドルームに加えてバスルームとトイレも2セット。
テラスと庭も完備され、グループの心地よい滞在を叶えます。

所在地:長野県北佐久郡軽井沢町長倉成沢13-57

https://hatago.co.jp/

[受け継がれる物語]

ラウンジでゲストを迎えるのは、佐藤様の曽祖父の代から受け継がれてきた上村松園の作品。かつて旅館のロビーを彩っていた思い出深い一枚を、新たな挑戦となる軽井沢のヴィラへ。「この絵には、家族代々の思いが込められています。今はいない祖父や父も、ここで見守ってくれているように感じますね」と佐藤様。美しい名画が、訪れる人を今日も静かに迎えます。

photo:齊梧写真事務所
設計:株式会社佐々山建築設計

( text:Shihoko Tomibe)

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