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セパレートキッチン(II型)とは?メリット・デメリットや選び方、価格など事例付きで解説


シンクとコンロを別々のカウンターに分けて、平行に配置する「セパレートキッチン」は、Ⅱ型キッチンや二列型キッチンと呼ばれるレイアウトの一つです。動線が明確に分かれることで調理や片付けがしやすく、コンパクトな空間でも作業効率が高まることから、住宅の間取りやライフスタイルに合わせて採用されるケースが増えています。

本記事では、セパレートキッチン(Ⅱ型・二列型キッチン)の特徴やメリット・デメリット、プランの選び方、参考価格などを、事例を交えながらわかりやすくご紹介します。

INDEX

  1. セパレートキッチンとは?
  2. セパレートキッチンのメリット
  3. セパレートキッチンのデメリット(注意点)
  4. トーヨーキッチンスタイルおすすめモデル
  5. セパレートキッチンの事例紹介
  6. セパレートキッチンに関する価格相場
  7. 後悔しないセパレートキッチンの選び方
  8. セパレートキッチンを快適に使うための5つのコツ
  9. セパレートキッチンの魅力を知って理想のキッチンを実現
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セパレートキッチンとは?

セパレートキッチンとは、シンクとコンロが別々のカウンターに設置された、2列型のキッチンレイアウトのことを言います。各カウンターに調理スペースを確保できるため、作業エリアを広くとることができます。

II型(2列型)キッチンの特色


セパレートキッチンを上から見ると「II」に見えることから、II型キッチンまたは2列型キッチンと呼ばれています。II型キッチンは調理カウンターが2列あり、1列にはコンロ、もう1列にはシンクが配置されています。

コンロは油はねやにおいの広がりがあるため、リビングから遠い方に設置することが多いです。2列の調理カウンターの間の通路幅は、1人で作業することが多い場合には80〜100cmほど、2〜3人で作業する場合には100〜120cmほどを設けると使い勝手が良いです。

▼セパレートキッチンの特徴やレイアウトの実例などをご紹介
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オープンタイプ、セミオープンタイプ、独立タイプの違い


オープンタイプは、キッチンカウンターが壁に接していない「アイランドキッチン」や、キッチンカウンターの左右どちらかが壁に接している「ペニンシュラキッチン」のことを言います。LDKが一つの空間になっていて、吊り戸棚や壁などがなく、フルフラットなキッチンカウンターで開放感が特徴です。

セミオープンタイプのキッチンは、垂れ壁や吊戸棚、手元には腰壁などがあり、開放感がありながら、リビングやダイニングから手元や調理台が丸見えにならないキッチンです。オープンキッチンと独立タイプの中間に位置するキッチンと言えます。

独立タイプはキッチンをリビング・ダイニングと壁などを隔てて個室になっています。調理に集中したい方や、キッチンをダイニングから見えないようにしたい方にはおすすめです。

▼各キッチンの特徴やレイアウトの実例などをご紹介
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セパレートキッチンのメリット

セパレートキッチンには、調理スペースが広く取れる・動線がスムーズになるなど、他のキッチンレイアウトにはない魅力があります。ここでは、具体的なメリットを4つ紹介します。

<h4>メリット①広々とした調理エリア</h4>

メリット①広々とした調理エリア

シンクとコンロが別々のカウンターにあることで、それぞれに調理エリアを設けられます。
シンクとコンロと調理台が一列のキッチンより広く調理エリアをとれるのが魅力です。

家族の人数が多い場合や来客のある場合に、調理や配膳などをするのがスムーズで、複数人で作業するのにも便利です。

<h4>メリット②動線にメリハリが生まれる</h4>

メリット②動線にメリハリが生まれる

セパレートキッチンは、シンクとコンロが二列に分かれて配置されるため、調理工程ごとに体の向きを変えながら作業を進めるスタイルになります。たとえば、シンク側で下ごしらえをしてから、振り返って加熱調理へと移ることで、作業の切り替えにリズムが生まれる点が特徴です。

キッチンにおける動線のあり方は、空間の使い方や暮らし方によってさまざま。動かずに“洗う・切る・盛り付ける”が完結するゼロ動線キッチンという選択肢も、トーヨーキッチンスタイルではご提案しています。

<h4>メリット③充実した収納スペース</h4>

メリット③充実した収納スペース

カウンターを二列並べるセパレートキッチンは、キッチン下の収納スペースも充実しています。
一列型キッチンの標準的な間口が約255cmに対し、II型キッチンは約180cmが2列となり、全体の間口は約1.5倍になります。調味料や調理器具、食器類など十分に収納ができ、パントリーや背面収納などの追加の収納設備をプラスする必要がない場合があります。

<h4>メリット④自由度の高いデザイン性</h4>

メリット④自由度の高いデザイン性

セパレートキッチンは、自由度の高いデザイン性があります。海外のインテリアのようなおしゃれで洗練された空間の演出や、奥行きがあることで部屋を広く見せることもできます。
また、シンク側をリビングやダイニングに向けて設置すれば、家族や来客との会話を楽しみながら調理が可能に。
来客時にも会話が途切れず、お茶の準備をしながら楽しい時間を過ごせるのが魅力です。

セパレートキッチンの施工事例やレイアウト例はこちら

トーヨーキッチンスタイルが展開している、部屋の中心に加熱調理ができるカウンターを設置する「COOK ISOLA(クックイゾラ)」は、まるでライブキッチンのようなスタイルが魅力です。加熱調理した料理をすぐにダイニングに配膳できるなど、キッチンからダイニング、さらにリビングへの動線効率が良いのも魅力です。

COOK ISOLA

セパレートキッチンのデメリット(注意点)

メリットも多いセパレートキッチンですが、いくつかの注意点もあります。リフォームや導入後に「思っていたのと違った…」とならないよう、あらかじめデメリットもしっかり把握しておきましょう。

デメリット①通路スペースや床の汚れ


シンクとコンロの間に通路があるため、食材や調理器具を移動する際に水滴や油が落ちやすく、床が汚れやすくなります。その都度拭いていると手間に感じることもあるでしょう。

対策として、キッチンの床材は汚れが取れやすいものや、汚れが付着しにくい素材を選択しましょう。また、準備した食材の移動はバッドなどにまとめて入れるなど水滴などが落ちにくい工夫をするのも有効です。

デメリット②設置には広いスペースが必要


キッチンカウンターを二列配置するためには、広いスペースが必要です。

広いスペースを必要とする反面、収納スペースが多く確保できるため、別に背面収納やパントリーなどを設ける必要は少ないとも言えます。キッチンカウンターの下に調理器具や食器、調味料などを収納できるようにすれば、すっきりとしたキッチンを実現できるでしょう。

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また、キッチンに広いスペースを取ると、リビングやダイニングが狭くなってしまいます。シンクとダイニングテーブルを一体化したりするなどの工夫をすることで、解消できる場合があります。

デメリット③価格が高くなりがち


セパレートキッチンはキッチンカウンター1台あたりの間口サイズはI型キッチンより狭いですが、総間口は広くなるので価格が高くなりがちです。設備のグレードによっても価格は大きく変わります。

シンク側にオープンタイプのアイランドキッチンやペニンシュラキッチンなどを設置すると、価格が上がりやすいです。

あこがれのセパレートキッチンにするのであれば、見た目のおしゃれさや、機能面などこだわりたいポイントはたくさんあると思います。予算内で理想のキッチンを実現するために、優先順位を決めておきましょう。

実例一覧はこちら

トーヨーキッチンスタイルのおすすめモデル

トーヨーキッチンスタイルでは、デザイン性と機能性を兼ね備えた多彩なキッチンモデルを展開しています。ここでは、セパレートキッチンにおすすめのモデルをピックアップしてご紹介します。

iNO


iNOはトーヨーキッチンスタイルのコンセプトや技術を集結したフラッグシップモデルです。

豊富なデザインの中からサイズやレイアウトをお客様の間取りに合わせてカスタマイズ可能です。

iNOだけに搭載できるパラレロシンクの採用により、ゼロ動線キッチンを実現しているのが特徴です。パラレロシンクは、「洗う」「切る」「盛り付け」の調理が広いシンク内で完結し、シンク前から動く必要がありません。

「ゼロ動線キッチン」について詳しくはこちら

収納力を増やしたいというご要望に応えるための 「ゼロ動線プラス」があります。アイランドキッチンに大容量の収納や、オーブンなどの機能をプラスできます。
調理から後片付けまで「ゼロ動線プラス」

iNOのページを見る

BAY


BAYはトーヨーキッチンスタイルの技術とノウハウを搭載したスタンダードモデルです。
豊富なデザインの中からサイズやレイアウトをお客様の間取りに合わせてカスタマイズ可能です。

立体活用の画期的な3Dシンクを搭載しています。シンク内には3層構造で立体的な作業ができるプレートがあり、シンクの下に行くほど、奥行きが広がっているので、大きな鍋やフライパンなども余裕で洗えるのが特徴です。

3Dシンクの詳細はこちら

部屋のインテリアに合わせて選べるデザインとカラーが豊富なことも、BAYの特徴です。

BAY

トーヨーキッチンスタイルのセパレートキッチンの事例

実際にセパレートキッチンを採用した住まいは、どのような空間に仕上がっているのでしょうか。
ここでは、トーヨーキッチンスタイルが手がけた2つの事例をご紹介します。具体的なレイアウトや活用法の参考にご覧ください。

<h3>プロ仕様”を追求したこだわりのセパレートキッチン</h3>

プロ仕様”を追求したこだわりのセパレートキッチン

料理を愛し、ゲストとの時間を大切にするK様ご夫妻が選んだのは、トーヨーキッチンスタイルの最高峰モデル「iNO」でした。
マンション最上階のリフォームで実現したこのキッチンは、単なる調理場を超えて「人が美しく映える空間」として設計されています。業務用ガスコンロからBBQグリル、スチームオーブンまで、プロ仕様の調理機器を完備しながらも、日常使いでの利便性を追求。

特に注目すべきは、効率的な調理を可能にする「パラレロシンク」と最適化された動線設計です。「立つ人をきれいに見せてくれるキッチン」というK様の言葉通り、機能性とデザイン性が見事に調和したこの空間では、日常の料理からシェフを招いてのおもてなしまで、あらゆるシーンで豊かな時間が生まれています。

愛知県 K様邸の詳細はこちら

<h3>コミュニケーションが取れる存在感あるセパレートキッチン</h3>

コミュニケーションが取れる存在感あるセパレートキッチン

「iNO」の「シルバーアラベスク」を採用したキッチンは、メタリックな扉面に描かれたアラベスク模様が印象的で、上質な存在感を演出します。幅199cmのキッチンカウンターには、画期的な「3Dシンク」を搭載し、優れた使い勝手を実現。ワイドなシンクを立体的に活用することで、限られたスペースでも効率的な調理作業が可能です。

ハンドルレスの扉パネルにより、ダイニング側から見た際にはすっきりとした印象に。家族や来客とのコミュニケーションを楽しみながら調理できる、開放的な設計は、理想的なキッチンスタイルを叶えています。

京都府 O様邸の詳細はこちら

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セパレートキッチンに関する価格相場

キッチンの導入において、費用は大きな検討ポイントのひとつです。新築・リフォームのそれぞれで、セパレートキッチンにかかるおおよその費用感を解説します。

新築にセパレートキッチンを導入する場合


新築にセパレートキッチンを導入する場合、キッチン本体価格と本体の組み立て設置費用が必要です。
グレードや仕様によって異なりますが、本体価格は100万円台から400万円程度と、選ぶプランによって価格差が生まれやすいのが特徴です。

既存のキッチンをセパレートキッチンにリフォームする場合


リフォームの場合、キッチン本体価格と工事費用が必要です。
リフォームの内容によって異なりますが、工事費用は配管や配線工事、組み立て・設置、既存設備の解体撤去などを含めて、数十万円程度が目安です。

また、壁を取り払う必要があるケースでは、追加工事費用(壁解体費用、床の張り替え費用、クロス張り替え費用など)が別途かかる場合もあります。

★POINT
価格はあくまで目安です。実際には、住まいの条件やプラン内容、選ぶ設備の種類によって変動します。
検討の際は、「理想の使い方」と「予算」のバランスを見ながら、優先順位を整理するのがおすすめです。

後悔しないセパレートキッチンの選び方

後悔しないセパレートキッチンの選び方

新築またはリフォームをしたキッチンの使い勝手が悪いと、がっかりしてしまいます。後悔のないキッチンづくりを叶えるための、ポイントをお伝えします。

キッチンの配置と部屋の形状


セパレートキッチンは広いスペースが必要なため、部屋の形状に合わせて配置しないと、リビング・ダイニングのスペースが狭くなることがあります。

狭い間取りの場合には、左右のどちらかを壁に付けるのがおすすめです。キッチンカウンターが壁に接していない配置にすると、四方に通路スペースが必要です。

また、対面カウンターに椅子を設置してダイニングを兼ねることで、空間を有効に使うこともできます。

閉鎖的にするか開放的にするか


キッチンの使い方や生活スタイル、家族構成により、キッチンを閉鎖的にするか開放的にするかを考えましょう。

閉鎖的なキッチンは壁などがあることにより、料理に集中でき、自分だけの空間として使いやすさを重視できます。急な来客があっても、慌てて片付ける必要がありません。

一方、開放的なキッチンは、リビングやダイニングにいる人とのコミュニケーションがとりやすく、調理をしながら会話を楽しめ、配膳などがしやすいのも特徴です。ただし、対面式のキッチンは、広々としておしゃれですが、常にきれいにしておかないと、散らかっているキッチンが目につきやすいです。

トーヨーキッチンスタイルのパラレロシンクであれば、広々としたシンク内に調理用具や洗い物を隠せるため、お部屋をスッキリと保つことができます。

パラレロシンク


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照明と換気の工夫


対面キッチンの場合、LDK全体のインテリアに合わせた照明にすると、おしゃれ度がアップします。また、においや煙がLDK全体に広がらないよう、空間の広さに応じた換気扇の設置など、事前のにおい対策が重要です。

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独立性を活かしたレイアウトとデザイン


独立性を活かしたい場合は、コンロ側とシンク側を壁につけて、キッチンを独立させるレイアウトがおすすめです。調理に集中でき、においや煙がリビングに広がらないメリットがあります。料理好きで長時間キッチンにいたい方におすすめです。

ただし、配膳や片付けをする移動距離が、長くなったり、リビングやダイニングにいる人とのコミュニケーションが取りにくいというデメリットもあります。

実例一覧はこちら

セパレートキッチンを快適に使うための5つのコツ

導入したセパレートキッチンを、より快適に使いこなすにはちょっとした工夫が鍵になります。ここでは、日々の使い勝手を高めるために押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。

適切な換気設備の確保


セパレートキッチンをオープンやセミオープンにした場合、料理の際に発生するにおいや煙がLDK全体に広がります。LDKの広さに対応できる換気設備の確保が必要です。

キッチンとリビングの接続部の工夫


キッチンとリビングの接続部に工夫をすることで、統一感がある空間を実現できます。キッチンの扉パネルや床材などを単体で選ぶのではなく、リビング・ダイニングとの調和を考えるといいでしょう。

音の隔離対策


調理中や片付けの時など、キッチンではいろいろな音が出ます。
リビングでテレビを見ていると、キッチンの音が邪魔してしまうことがあるので、ソファの向きや、シンクの位置などを少し工夫すると、音がぶつかることがないようにできます。

独立空間を活かしたデザインの工夫


料理に集中したい方にとっては、開放的な空間より独立空間の方がいいこともあるでしょう。セパレートキッチンの片側を対面式、もう片方を壁につけるようにして、料理に集中したい時には、壁側の調理スペースを使用できるようなデザインの工夫がおすすめです。

照明の工夫


壁側に設置されたキッチンはリビング・ダイニングからの光が届きにくいため、天井埋め込みのダウンライトや細長いベースライトなどを使うのがおすすめです。

オープンキッチンはリビング・ダイニングからの光が届きやすいため、インテリア性も考慮した照明を選ぶとよいでしょう。照明の工夫次第で、LDK全体の雰囲気を大きく変えることができます。

セパレートキッチンの魅力を知って理想のキッチンを実現

セパレートキッチンは、シンクとコンロを分けることで、効率的な作業動線と広々とした調理スペースを確保できるのが魅力です。対面型にすれば家族や来客との会話も弾み、壁付けにすれば調理に集中できるなど、ライフスタイルに合わせた自由なレイアウトが可能です。

また、アイランド型やペニンシュラ型など、間取りに合わせてさまざまなプランが選べるのも嬉しいポイント。複数人での調理や、空間を有効に使いたい方にもぴったりです。

ご家庭のスタイルや住まいの広さに合わせて、あなたにとって最適なセパレートキッチンを選んでみてはいかがでしょうか。セパレートキッチンに興味を持たれた方は、ぜひショールームで実物をご覧ください。理想のキッチンを実現するために、スタイリストに相談してみるのもおすすめです。

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トーヨーキッチンスタイルニュース編集部

トーヨーキッチンスタイルニュース
編集部

トーヨーキッチンスタイルニュース編集部では、キッチンを中心にインテリア、洗面など住宅すべてに役立つ情報をお届けしています。理想のライフスタイルをナビゲートします。

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