ステンレスキッチンが変色した？原因と対策を解説

「ピカピカだったステンレスキッチンが、いつの間にか変色してしまった！」という経験はありませんか？
ステンレスはサビにくく、耐久性や耐熱性にも優れた素材ですが、実はまったく変色しないわけではありません。普段の掃除では落としにくい黄ばみやサビがついてしまい、「もう元には戻らないのでは…」と感じる方も多いでしょう。
しかし、ステンレスの変色は、原因に合った正しいケアを行うことで、元の美しさを取り戻せる場合もあります。

この記事では、ステンレスキッチンが変色する原因や対処法に加え、変色を防ぐためのお手入れのコツ、実際の事例やお客様の声も交えて詳しく解説します。

ステンレスキッチンが変色する原因は、現れる色によって異なります。茶色・黄ばみ・サビなど、それぞれ発生の仕組みが違うため、対処法も異なります。
まずは、主な変色の原因を見ていきましょう。

茶色に変色する原因

茶色に変色する原因は、食品カスや調味料、飲料などの色素がシンク表面に残って乾燥したものです。
特にしょうゆやコーヒーなど濃い色の液体を放置すると、着色汚れになりやすいです。
また、茶色の変色にはサビが関係している場合もあります。食品の残りや水気がある状態では、カビやサビが発生しやすくなるため注意しましょう。

予防ポイント：
☆ 使用後に汚れをすぐ落とす
☆ 洗剤で洗ったあとに乾拭きで仕上げる
☆ ステンレス表面に食品の成分を残さない

黄ばみがでる原因

ステンレスの黄ばみは、油汚れの蓄積や、ステンレスの鉄分と食品成分の化学反応が原因です。
キッチンを長期間使っていると、くすみや黄ばみが目立つことがあります。

予防ポイント：
☆ 使用後に油汚れをすぐ落とす
☆ 洗剤で洗ったあとに乾拭きで仕上げる
☆ ステンレス表面に食品の成分を残さない

サビが発生する原因

ステンレスは「鉄」に「クロム」を混ぜて作られています。クロムは空気中の酸素と反応して保護膜（不動態皮膜）を作り、これがサビを防いでいます。
しかし、漂白剤や塩分で膜がはがれたり、キズがつくとそこからサビが発生します。さらに、他の金属からサビが移る「もらいサビ」にも注意が必要です。

サビを防ぐ予防ポイント：
☆ サビた金属をシンク内に放置しない
☆ 塩素系漂白剤は使わない
☆ 水気を残さず乾拭きする

変色の種類	主な原因	予防のポイント
茶色	調味料や食品カスの色素汚れ・サビ	こまめな清掃と水気除去
黄ばみ	油汚れの蓄積や化学反応	油汚れの早期除去・乾拭き仕上げ
サビ	保護膜の損傷・もらいサビ	金属放置を避け、漂白剤を使用しない

変色したステンレスキッチンを元に戻すには、原因に合った方法でケアすることが大切です。
無理にこすったり強い薬剤を使うと、表面を傷めるおそれがあるため注意しましょう。
それでは、色別に効果的な対策を見ていきましょう。

茶色の変色を落とす方法と対策

軽い茶色汚れは、メラミンスポンジに水をつけて軽くこするだけで落ちます。
落ちにくい場合は重曹を加えてこすり洗いし、すすぎと乾拭きを行います。
頑固な汚れには、クリームクレンザーを使用します。使用後は必ず流水で洗い流し、成分を残さないようにしましょう。

黄ばみを落とす方法と対策

黄ばみは油汚れが原因であることが多いため、重曹パックが効果的です。
重曹をふりかけて15分ほど置き、メラミンスポンジで軽くこすります。それでも落ちない場合は、クリームクレンザーでやさしく磨きましょう。

ポイント：ステンレスは傷がつきやすいため、金属タワシは避け、柔らかいスポンジを使用します。

サビを落とす方法と対策

軽いサビはメラミンスポンジでこするだけでOKです。
頑固なサビにはクレンザー＋クエン酸の組み合わせが有効です。使用後は食器用洗剤で洗い、流水でしっかりすすぎ、乾いた布で拭き取ってください。

変色の種類	おすすめの対処法	使用するアイテム
茶色	重曹・専用クリーナーでこすり洗い	重曹、メラミンスポンジ
黄ばみ	重曹パックまたはクリームクレンザー	重曹、クレンザー、柔らかい布
サビ	クレンザー＋クエン酸	クレンザー、クエン酸

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シンク・ワークトップのお手入れ方法

料理や洗い物のあと、シンクやワークトップに水分や汚れを残さないようにしましょう。スポンジに食器用洗剤をつけて洗い、すすいだあと、乾いた布で水気をしっかり拭き取ります。これだけでステンレスの変色や水垢の発生を大きく防げます。

ステンレスは表面に細かいキズがつきやすいため、ゴシゴシこすったり、タワシや硬いブラシを使うのはNGです。柔らかいスポンジや布を使い、ステンレスの筋目に沿ってやさしく洗うのがポイントです。筋目が見えにくいときは、光を当てると方向が確認しやすくなります。

水垢やくすみがついた場合は、メラミンスポンジを水で湿らせて軽くこするだけで落とせます。
くすみや水垢を放置すると変色の原因になるため、できれば毎日のお手入れを心がけましょう。
また、ヌメリや雑菌が繁殖しやすい排水口まわりは週1回、食器用洗剤でしっかり洗うようにします。

扉（ドアパネル）のお手入れ方法

扉部分も、日常的なお手入れが大切です。普段は水で濡らした柔らかい布やスポンジで軽く拭くだけで十分きれいになります。目立つ汚れがある場合は、食器用洗剤を布につけて拭き取り、水拭きして洗剤を落としたあとに乾拭きしましょう。

油はねや調味料のシミを放置すると、カビやサビの原因になります。気づいたときにすぐ拭くことが、長く美しさを保つコツです。

扉もシンク同様、ステンレスの筋目に沿ってやさしく拭くことを意識しましょう。強くこすると表面に細かいキズがつき、光沢が失われてしまうことがあります。

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ステンレスキッチンには、使い勝手や美しさを高めるためにさまざまな表面加工が施されています。
中には、変色やキズが目立ちにくいタイプもあり、長く美しい状態を保てるのが特徴です。ここでは、変色が気になりにくい表面加工について紹介します。

表面加工で変色が抑えられる理由

ステンレスは本来、錆びにくく耐久性に優れた素材ですが、表面に細かなキズがつきやすいという性質があります。そのため、キズや汚れを目立たせないように研磨などの表面加工が施されることがあります。

表面加工を行うことで、デザイン性・耐汚性がアップし長く美しい状態でお使いいただけます。
代表的な加工には「エンボス加工」や「チタン研磨仕上げ」などがあり、メーカーや職人ごとに独自の技術が使われています。

ステンレスキッチンの主な表面加工の種類

以下は、トーヨーキッチンスタイルの代表的な
ステンレス加工「エンブレムトップ」の一例です。どの加工もキズや指紋が目立ちにくく、長く美しい状態を保つことができます。

加工名	特徴・メリット
リニアメタル	立体感のある波型デザインで高級感のある仕上がり。摩擦抵抗が少なく、鍋を滑らせやすい構造。水や汁をこぼしても凸凹が受け止め、汚れが広がりにくい。
アイス（流氷）	雪や流氷をイメージした繊細な凹凸加工。不規則な模様がキズやくすみを目立たせず、変色しません。柔らかな光沢と手触りが魅力。
チタン研磨	繊細なスクラッチ加工でキズや曇りを目立たなくする仕上げ。さらさらとした質感で、ステンレスとは思えない温かみのある風合い。

ステンレスキッチンは、耐久性や清潔さだけでなく、デザイン性にも優れています。
トーヨーキッチンスタイルでは、実際にお客様のご自宅に納品したステンレスキッチンの事例を多数ご紹介しています。

施工事例一覧

空間の印象を決めるのは、キッチンの存在感。
ステンレスの輝きと立体的なフォルムが、和の趣や都会的な邸宅にも美しく調和する「iNO」。
造形美と機能性を兼ね備えたこのモデルを選ばれたオーナー様の声を通して、その魅力を探ります。

iNO を見る

ステンレスキッチンが変色する原因は水や食品に含まれる成分です。水気や料理で出た汚れをきれいにしておくことで、変色の予防ができます。

変色してしまった場合も比較的簡単に戻せるので、ぜひ試してみてください。これからキッチンを新しくする場合はキッチンの素材の違いや、お手入れについても考慮してから検討しましょう。ステンレスキッチンを選ぶなら、表面加工がしてあるものがおすすめです。


キッチン選びに迷ったら、ショールームで実物を見てスタイリストに相談してみましょう。予算の範囲でベストなキッチン選びのアドバイスがもらえます。

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