新築やリフォームをきっかけに、アイランドキッチンの導入を検討する方が増えています。アイランドキッチンは対面式キッチンの一つで、おしゃれで開放感があるのが特徴です。しかし、デメリットもあるので、事前に情報収集して我が家に取って使いやすいかをよく考えましょう。

今回はアイランドキッチンのメリット・デメリットをはじめ、アイランドキッチンの価格や選び方まで解説します。実際に導入した事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

アイランドキッチンは対面式キッチンの一つ。キッチン本体だけを独立させてキッチン空間に設置するキッチンレイアウトです。キッチンの左右に通路があります。キッチン周囲の移動や出入りがしやすく、複数人で調理をするのも快適です。
サイズは基本的に大型ですが、近年は狭いキッチンスペースにも設置できるコンパクトサイズの商品も増えてきています。

アイランドキッチンの流行の背景

近年、アイランドキッチンに人気が集まっているのは、キッチン本体がおしゃれ・キッチン周囲にゆったりした空間ができる・リビングやダイニングと一体感がある、の3点が主な理由です。また、キッチン本体の機能性が高く、カスタマイズをするとさらに便利にできる点も流行の理由と考えられます。

アイランドキッチンはレイアウト・キッチンの素材・カラーも豊富です。部屋の雰囲気やインテリアとの組み合わせに融通が利くので、自分だけの素敵なLDK空間を作れるでしょう。

アイランドキッチンでよく挙げられるメリットは、キッチンが開放的になる・おしゃれ・ほかの部屋にいる方とコミュニケーションを取りやすい・複数人での調理にも対応する・動きやすく家事がしやすいの5点です。ここからは各項目ごとに解説します。

メリット①キッチンが開放的な空間に

アイランドキッチン最大のメリットは、キッチンが開放的な空間になる点です。吊り天井など視界を遮るものがないので、リビングやダイニングを見渡したり、テレビを見たりしながら調理ができます。小さい子どもやペットを見守りながら調理できるでしょう。

メリット②おしゃれなキッチンを実現

アイランドキッチンは、キッチン本体のデザイン性が高いのも特徴です。カラーや素材を選べるのはもちろん、取っ手も好みのものを取り付けられます。コンロやシンクの位置も自由に決められるので、機能的なのもポイントです。

アイランドキッチンは大きいので、キッチン自体にインテリアの役目を持たせられます。また、LDK空間全体のレイアウトを自由に決めやすいので、自分だけのおしゃれを演出しやすいのもメリットです。

メリット③家族や来客とのコミュニケーション向上

アイランドキッチンは、調理をする方がリビング・ダイニングの方を向いて作業できるように設置します。調理中でも少し顔を上げるだけでリビングやダイニングにいる家族や来客の様子を見たりコミュニケーションを取ったりできるので、調理をする方が孤立している感じにならないのもよいところです。

メリット④複数人での料理が楽しめる

アイランドキッチンは複数人で同時に調理するのに適したレイアウトです。キッチンの周囲に空間があるので、調理に参加する方全員が安全な立ち位置を確保できます。キッチン内を移動しても体がぶつかるリスクが低く、事故のリスクが低いのもメリットです。

家族そろって調理をする機会が多い方や、ホームパーティを開く機会が多い方は積極的に導入しましょう。

メリット⑤家事がしやすい動線設計が可能

キッチンに快適さを求めるなら、動線も重要です。アイランドキッチンはキッチン周囲の空間がすべて通路になるので、どこからでも自由に出入りができます。キッチンとリビング・ダイニング間の移動がしやすいと、配膳や片付けがスムーズになり、調理作業にかかる時間の短縮につながるのがよいところです。

また、動線を自由に描けるキッチンを選ぶと、リビングやダイニングにいる方に調理や配膳の補助を頼みやすくもなります。

アイランドキッチンにもデメリットがあります。よく挙げられるのは、油はねや匂いが広がりやすい・収納スペースが少ない・狭いスペースに設置しにくい・キッチンが丸見えになる・キッチン本体が高額の5点です。それぞれの解決方法と合わせて解説します。

デメリット①油はねや匂いが発生しやすい

アイランドキッチンはキッチンとリビング・ダイニングの間に壁がないので、調理で生じた油はねや匂いがリビング・ダイニングに届きやすいのがデメリットです。特に、油はねはコンロの周囲1mまで届きます。

解決法として、調理が終わったら丁寧に床を拭いて、油や水滴を取り除くようにすることが考えられます。匂いや空気に含まれる油の拡散を防ぐには、設計時に窓の位置を調節する、高機能な換気扇を導入するなどの工夫が有効です。

デメリット②収納スペースが少ない

アイランドキッチンはキッチン本体の収納スペースが少ないのも特徴です。シンク下に収納を付けるだけでは足りないケースが多いので、背面収納・床下収納・パントリーなどの設置をオススメします。

吊戸棚を付けたい場合は、収納器具をおしゃれなものにするだけでなく、調理器具など収納するもののデザインにもこだわるようにしましょう。

デメリット③広いスペースが必要

アイランドキッチンはサイズが大きいうえ、周囲に通路を作るので、ほかのキッチンレイアウトより広いキッチンスペースが必要になります。

移動のしやすさを考慮すると、通路幅は1人でキッチンを使う倍でも80cm以上必要です。ゆとりのあるアイランドキッチンにするには、最低でも幅4.1m×奥行2.4mのキッチンスペースを確保してください。

デメリット④リビングからキッチンが丸見え

アイランドキッチンは、リビングなどほかの部屋からキッチン本体やワークトップが丸見えになります。ワークトップは常に整理整頓してすっきりした状態にしておきましょう。こまめな整理整頓が難しい場合は、キッチン前面にロールカーテンなど目隠しになるものを設置するのがオススメです。

調理中の手元を見られたくない方は、キッチン前面の壁を高くしたり、油跳ねガードを使ったりしてみてください。特に、油跳ねガードは必要なときだけ設置できて、コンロから跳ねた油が部屋の遠くまで飛ぶのを防げるので便利です。

デメリット⑤他のキッチンよりも価格が高い

アイランドキッチン本体の価格は110万円～330万円が相場です。ほかのキッチンレイアウトの相場は50万円～150万円が相場なので、予算を多めに見積もる必要があります。

アイランドキッチン本体に係る費用を少しでも抑えるなら、ステンレスと他素材を組み合わせた商品を選ぶ・オーブンなどのオプション品を必要最小限にする・オーダーメイドではなく既製品を選ぶなど、よく考えて商品選びをするのがオススメです。

メリット・デメリットがあるアイランドキッチンですが、ではどのようにしたらアイランドキッチンを快適に使えるのでしょうか。

アイランドキッチンに係る費用は、新築かリフォームかによっても異なります。それぞれの価格相場と気を付けるべき点も併せて解説するので、参考にしてください。

新築にアイランドキッチンを導入する場合

新築の家にアイランドキッチンを導入する場合、施工費用は13万円～50万円が相場です。施工費用のほか、キッチン本体・キッチンのオプション品・背面収納など作り付け収納の費用がかかります。新築費用の総額は130万円～200万円と考えましょう。

新築でアイランドキッチンにかかる費用を抑えたい場合は、キッチン本体のスペックをよく確認しましょう。アイランドキッチンの価格は、間口の広さ・扉の素材・オプション品の価格によって変動します。

既存のキッチンをアイランドキッチンにリフォームする場合

他レイアウトのキッチンからアイランドキッチンにリフォームする場合の費用総額は、キッチン本体の価格と工事費用を合わせて150万円～200万円程度です。キッチンのグレードによって価格は変わりますが、他レイアウトのキッチンより50万円程度高額になります。

ほかの用途で使っていた部屋をキッチンにしたり、壁付け式からアイランドキッチンにリフォームする場合はガス・水道・電気工事が必要になる場合が多いのでしょう。こういったケースでは、リフォーム費用が1,000万円以上になるケースもあるのが事実です。

アイランドキッチンを導入してから後悔しないためには、導入前に一緒に調理をする方の人数・デザインやキッチンの機能・耐久性・お手入れのしやすさ・価格をきちんと確認するのが大切です。

キッチンのサイズと家族構成の相性

アイランドキッチンのサイズは、一緒に調理をする方の人数や家族構成に合わせて決めましょう。大勢で調理をする場合はサイズの大きいキッチンが必要です。基本的にアイランドキッチンは大きいので、家族の人数が多い家庭に適しています。

小さい子どもがキッチンスペースに入ってきたり、通路で遊んだりするのを防ぐには、ベビーガードの設置がオススメです。ベビーガードはペットの侵入を防ぐのにも使えます。

デザインと機能性のバランス

アイランドキッチンはデザインと機能のバランスがよいものを選びましょう。キッチン本体の色やサイズはイメージやパンフレットだけで決めると、完成後に見た目や使い勝手が違って後悔する可能性が高くなります。

アイランドキッチンは前面にカウンターを付ける、前面の壁を高くして目隠しを作るなど、さまざまな機能を追加できるのもよいところです。追加した機能がキッチン本体のデザインとちぐはぐになって後悔しないためにも、キッチンレイアウトはショールームで実際に見たり触れたりしてから決めるようにしてください。

耐久性とメンテナンスのしやすさ

アイランドキッチンはこまめにキッチンのお手入れができる方に適しています。同じキッチンを長く使い続けるには、耐久性の高さも大切です。

お手入れのしやすさを求める方は、ステンレスや人工大理石を使ったキッチンを選びましょう。どちらも台所洗剤・柔らかいスポンジ・乾いた布だけで簡単にきれいになります。耐久性の高さを求める方には、ステンレスがオススメです。

予算とコストパフォーマンス

新築・リフォームのどちらの場合でも、キッチンの導入を決めたら予算を明確にするのが大切です。しかし、予算を低く抑えすぎると、選べるキッチンの種類が限られる・キッチンパーツの質が悪い・安っぽく見えるなどの問題が生じ、完成してから後悔する可能性が高くなります。

キッチン本体を選ぶ前には必ず、欲しい機能と特に重視していない機能を明確にしておきましょう。好みのデザインで、欲しい機能をすべて搭載したキッチンは使い勝手がよく、満足感も高まります

トーヨーキッチンスタイルのアイランドキッチンのオススメシリーズとそれぞれの特徴をご紹介します。

iNO

iNOはアイランドキッチンだけでなく、ペニンシュラキッチン・壁付けキッチン・セパレートキッチンなど、さまざまなキッチンレイアウトに対応するシリーズです。V字型をした珍しいレイアウトもあります。

トーヨーキッチンスタイルが独自に開発したパラレロシンクを搭載できる唯一のシリーズで、ゼロ動線キッチンを実現しているのが特徴です。収納力や衛生面でも優れています。カスタマイズもしやすく、好みのキッチンを作りやすいシリーズです。

iNO

BAY

BAYはトーヨーキッチンスタイルで最もスタンダードなシリーズです。アイランド・ペニンシュラ・壁付けのレイアウトに対応します。3Dシンクやキッチン底面に細い足を取り付けて浮遊感を出すエアフローなど、独自の技術をたくさん搭載しているのもポイントです。

BAYはカラーやデザインが豊富で、LDK空間やほかのインテリアに合わせ安くなっています。丈夫な素材を使い、お手入れがしやすいのもよいところです。

BAY

BAY CUBE

BAY CUBEは、キューブ型でコンパクトな非常に珍しいアイランドキッチンです。ワークトップを正方形にして、複数人でキッチンを囲んでも調理しやすくしています。シンク・コンロ・収納・カウンターなどがすべて手が届く範囲にあるので、1人で調理をする場合も快適です。

BAY CUBE

BAY EXCLUSIVE

BAY EXCLUSIVEはオンライン限定で販売されているシリーズです。希望するキッチンプランを選び、キッチンのサイズ・シンクの種類・ドアのデザイン・オプション品などを選んでカスタマイズします。発注からカスタマイズまで公式サイトでできるので、忙しい方にもオススメです。

キッチン本体やドアハンドルにはBAY EXCLUSIVEシリーズ限定の高級素材を採用しています。高級感と使い勝手のよさを兼ね備えた、素敵なキッチンを作れるのがよいところです。

BAY EXCLUSIVE

FINESSE

FINESSEは収納部分にスモークガラスを使った、見せるタイプのキッチンです。飲食店を経営している方や、キッチンをおしゃれに見せたい方に適しています。

本シリーズは見た目のよさと機能性を兼ね備えているのがよいところです。シンクにはウォールナットで作ったカッティングボードを取り付けています。キッチン内を移動せずに食材を切る・盛り付ける・食器などを洗う作業が完結するので非常に快適です。

CARO2

キャロ2は、もっとも選ばれているシングルカラー（単色）をベースに、今まで同様のシンプルなデザインでどんなインテリア空間にもしっくりと収まるキッチンです。専用WEBサイトにて簡単3ステップで理想のキッチンが完成します。カスタマイズできるのは、キッチンのカラー・サイズ・コンロやシンクの位置・食洗器の有無の4点です。

アイランドキッチンを快適に使うには、事前に商品選びや設計をきちんとしておくだけでなく、普段使うときにもさまざまな工夫が必要です。アイランドキッチンをより快適にする7つのポイントを開設するので、参考にしてください。

適切な換気設備の用意

アイランドキッチンを導入したら、天井取付タイプの換気扇を取り付けましょう。天井が高い場合はセンサータイプの換気扇がオススメです。換気扇はパワフルで高性能なものを選んでください。湯気や煙を逃さず追い出すので、部屋を快適な状態に保てます。

実際に換気扇を選ぶ際はリフォームするときを意識して、できるだけスタンダードな規格のものを選ぶのがオススメです。

キッチンの通路の幅を確保

一般的に、キッチンの通路幅は80cm～90cm必要です。複数人で調理をする場合は100cm以上必要になるケースがあります。一緒に調理をする方の人数に合わせて適切な通路幅を決めましょう。アイランドキッチンはキッチンの左右に通路が必要です。

キッチンと背面収納や冷蔵庫との間も80cm～90cm確保してください。80cm以下だと狭すぎて、あまり広くしすぎるとキッチンから遠すぎて、使いたいものを取り出しにくくなります。

収納スペースの効率的な活用

アイランドキッチンの収納スペースはコンロ下とシンク下にあります。スペースはあまり広くないので、効率よく収納しましょう。コンロ下の収納にはフライパンや鍋など大きな調理器具を、シンク下の収納には計量スプーンなどの小さい調理器具や調味料を収納してください。

アイランドキッチンなら、背面収納のほか壁やレンジフードに吊るす収納もオススメです。吊るす収納を使う場合は、調理器具のデザインにもこだわるとおしゃれに見えます。

コンセントの配置と数を考慮

キッチンでは電子レンジなど、さまざまな調理家電を使います。キッチンスペースにあるコンセントの場所と数が適切か、設計の段階でよく考慮しましょう。

アイランドキッチンは、ワークトップ周辺にコンセントを設置するのが難しいレイアウトです。キッチン本体が壁に接する面がないので、コンセントの数自体が少なくなります。コンセントを増設したい場合は、水はねの影響を受けにくい床面に埋め込んだり、キッチンカウンターの側面に取り付けたりするタイプのものを導入してください。

匂いや汚れ、油はねを防ぐパネルの設置

アイランドキッチンから匂い・汚れ・油はねがほかの部屋に広がるのが気になる場合は、キッチン前面にパネルを設置しましょう。パネルは背が低いものから高いものまであります。アイランドキッチンならではの開放感を損ないたくない場合は、ガラス製がオススメです。

油はねや汚れと一緒に匂いの問題も解決したい場合は、奥行きの長いキッチン本体を選んでください。

アイランドキッチンを引き立てる機能の活用

アイランドキッチンはキッチンカウンターや食洗器など、機能を引き立てるオプションの吊り付けが可能です。ここからはアイランドキッチンをおしゃれで快適にするレンジフードと水栓の選び方について解説します。

・レンジフード
アイランドキッチンの換気機器は換気扇よりレンジフードの方が適しています。レンジフードはダクトを通して排気するので、匂いや煙が外の風に押し返されず、部屋の空気が快適な状態になるのが特徴です。

レンジフードは、アイランドキッチンに特化して開発・製造しているメーカーもあります。デザインも豊富なので、好みや我が家のキッチンに合うものを選びましょう。

・水栓
アイランドキッチンで目隠しを作らない場合は、水栓にもこだわりましょう。キッチン用水栓はどのメーカーのものでも取り付け可能です。

キッチン用水栓には、レバーを押すだけで水が出るもの・水が届く範囲が広いもの・水羽が生じにくいものなど、様々な機能を備えた商品があります。デザインがおしゃれなものも多いので、使いやすいものを選んでください。

家族の動線とキッチンの配置の最適化

キッチンの動線は、リビング・ダイニングからの出入りも考慮しましょう。家族がキッチンに入って冷蔵庫を開けたり、食器を取り出したりしやすいようにすると、調理をする方以外も快適です。

キッチンの配置場所はLDK空間全体のバランスを考えて決めます。基本的には部屋全体を見渡せる位置に設置しますが、部屋が細長い場合はキッチンと壁が平行になるようにするのがオススメです。

アイランドキッチンを導入しておしゃれで便利なキッチン空間を実現した家庭はたくさんあります。ここからは、トーヨーキッチンスタイルのアイランドキッチンを使った事例を取り上げて解説するので、参考にしてください。

家の中心にアイランドキッチンを配置

家の中心にiNOシリーズのアイランドキッチンを設置した事例です。家族が自然にLDK空間に集まります。キッチン本体はステンレスの銀色をそのまま生かしていますが、表面に付けた模様が照明や日光を優しく反射し、部屋全体を広く見せてくれるのが特徴です。

事例は間口の広いキッチンに2人分の飲食スペースを設けて、ほとんど移動せずに配膳や片付けができるようになっています。調理をする方も食事をする方も快適なキッチンです。

ゼロ動線のアイランドキッチンでコンパクトに

あまり広くないLDK空間に、iNOシリーズのコンパクトなアイランドキッチンを導入した事例です。ゼロ動線なので、ほとんどキッチンの同じ場所に立ったまま調理や片付けができます。

木材をたくさん使ったLDK空間に馴染むよう、キッチンの壁やドアを黒く塗装しているのもポイントです。背面収納に付けたレンガ調の模様がよいアクセントになっています。

木目とメタリックのコントラストが美しいアイランドキッチン

ダークなフローリングの床と木目調の壁を貼った部屋に、iNOの間口が広いアイランドキッチンを導入した事例です。キッチンとレンジフードはステンレスの銀色をそのまま生かし、部屋のよいアクセントにしています。

キッチン本体を部屋の奥に配置し、ダイニング・リビング・ガラス扉の向こう側にある通路や階段を見渡しやすくしているのもポイントです。

広々とした空間に開放的なアイランドキッチン

戸建ての広いLDK空間に大型のアイランドキッチンを導入した事例です。キッチンのすぐ隣に4人用のダイニングテーブルを置いています。キッチンはゼロ動線で調理や片付けがしやすく、料理の配膳や下膳がすぐできて、食事中の方とコミュニケーションがとりやすいのがよいところです。

キッチンとダイニングを一体化し、リビングに広い空間を充てています。開放感があってくつろぎやすいLDK空間を作りたい方にオススメです。

アイランドキッチンの導入が難しい場合は、他レイアウトのキッチンの設置場所を工夫してアイランド風のキッチンを作りましょう。ペニンシュラキッチンとI型キッチンを使って実現する方法を解説するので、参考にしてください。

ペニンシュラキッチンを開放的にアレンジ

ペニンシュラキッチンはアイランドキッチンと同じ対面式のキッチンです。通路がキッチン本体左右のどちらかにしかないので、キッチンスペースが狭くても設置できます。キッチン前面に壁などを作らなければ、アイランドキッチンと同じ開放感や会話をしながらの調理を楽しめるので非常にオススメです。

ペニンシュラキッチンはキッチン前面の壁を高くして目隠しを作る・コンロの前面に壁を付けられる・キッチンカウンターを付けられるなど、アイランドキッチンにはないメリットもあります。

I型キッチンを中央配置に変更

一般的には壁付けで設置されるI型キッチンも、部屋の中央でキッチン前面をリビング・ダイニング側に向けて設置すれば、アイランドキッチンのようになります。I型キッチンはコンロ・作業スペース・シンクが一直線に並んでいて、本体価格が安いキッチンレイアウトです。

キッチン前面に腰壁を作ると、油はねや水はねの拡散を防げます。キッチンスペースが十分にない方、アイランドキッチンを導入する予算がない方にオススメの方法です。

アイランドキッチンはおしゃれと機能性を備えた非常に魅力的なキッチンです。シンク・コンロ・扉などパーツのアレンジもしやすいので、我が家にとって非常に快適なキッチンを作りやすくなっています。メリットとデメリットをよく理解したうえで商品選びをしましょう。

アイランドキッチンの実物を見てみたい方、部屋全体のレイアウトをイメージしにくい方はぜひショールームに足を運んでください。常駐しているプロのスタッフの助言を聞きながら、最適なキッチン本体やレイアウトを決められるでしょう。

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