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ミラノの街に足を踏み入れると、そこにはmoooiの25周年を祝うイラストが。
地面に描かれた大胆なグラフィック、街を行き交うmoooi柄のタクシー。
今年のサローネにかける意気込みがひしひしと伝わってきます。
25周年記念のイラストがラッピングされたタクシー。会場まで送り届けてくれます。
会場となる「スーパースタジオ・ピュー」は、2001年にmoooiが初めてサローネへ出店した場所。
自らのルーツを見つめ直し、創造性をどのように革新させるのでしょうか?
会場に入ると、デジタルアーティスト「アンドレス・ライジンガー」による、森のインスタレーションが待ち受けています。ゆっくりと回転する照明付きの木々が、夢と現実の境を曖昧に。森を抜けた先には一体どんな光景が広がっているのでしょうか…?
静かな森を抜けた先に広がる、剥き出しの「銀」の世界。名作照明たちの光が躍動し、我々の心も昂ります。未来を象徴するこの色には、25歳特有の“衝動”や“野心”が、そのままぶつけられている──そんな印象を受ける空間でした。
見慣れない姿の「ホースランプ」と「ピッグテーブル」 。銀に生まれ変わってお出迎え。
銀の空間に浮かぶ「ペーパーシャンデリア」。往年の名作たちが新たな姿で蘇りました。
「怖くないなら、やる価値はない」。マルセル・ワンダースはそう語ります。好奇心と衝動を抱いたまま、不確実な未来へ踏み込んでいく──
そんな彼らの精神性を、25歳という年齢の輝きに重ねて表現していました。
上のポートレート、実は25歳の頃のマルセル・ワンダースです。今回のインスタレーションでは、マルセルを始め、様々なデザイナーたちの“25歳の姿”が並びます。それぞれの若さ、野心、そして未来への眼差しが重なり、空間に独特のエネルギーを生み出していました。
左の画像に写っているのが、現在のマルセル・ワンダース。 今の彼は非常にクールで洗練されていますが、25歳の頃のマルセルには、どこかワイルドな雰囲気が漂っていますね。 会場には、フロント、ベルトヤン・ポット、マーティン・バースなど、moooiから名を上げた数多くのデザイナーたちの姿も。あの頃の彼らが、今の創造性の原点だと実感させられます。
左:ヨブ・スミーツ|Job Smeets(Studio Job)、右:イブ・べアール|YVES BEHAR
オランダ人アーティスト、マルト・フェルドハイスが手がけた25周年記念のタペストリー。
タイムラインのように連なるアートは、moooiのプロダクトに関わってきた人々が、一本一本アイデアを紡ぎ、moooiの世界を織り上げてきた歩みを象徴しています。
「マルセル・ワンダース」と「キャスパー・フィッサス」。二人の閃きから物語が始まります。
遠くから眺めると大胆なグラフィックの風景。近づいて目を凝らせば、25年間の物語を象徴するデザインや瞬間へのオマージュが浮かび上がってきます。
そしてこのタペストリーは、まだ完成していません。これからも成長し続けるという、ブランドの未来への思いが込められています。
昨年のサローネのタイミングでオープンしたミラノストア。オープン当初は、アンドレス・ライジンガーによるインスタレーション《TAKE OVER》が強い印象を残しました。
しかし今年のテーマはピンクではなく「銀」。ミラノストアも銀の世界に変貌しています。
店内には新作照明「Urchina Light」が。銀色の空間に、神秘的に佇みます。
彼らの熱意と好奇心を前面に押し出した「銀」のインスタレーションが、moooiの輝かしい未来を予期させます。次の章では、サローネで発表された新作プロダクトについてご紹介。ぜひご覧になってください。
遊び心たっぷりに形を変え、どんなシーンにも寄り添うモジュール式のソファ。
三角形のクッションは上下に折り畳むことができ、フラットな座面から、彫刻的な背もたれへ、形を自在に変化させます。
遊び・会話・寛ぎ。人々が自然に集まり、心地よい時間が流れる──
そんな空間を生み出すソファです。
Designed by イヴ・ベアール
ラグジュアリーな空間だけでなく、子供部屋にも大変オススメ。
アウトドア仕様もご用意。アウトドアリビングを優雅に、そして楽しく過ごしませんか?
想像上の地層を、ジェネレーティブCGIのみで表現したカーペット。人工的でありながら、不思議なほど、自然に満ちたデザインです。
現実と非現実の狭間を躍動するmoooiにとって「フューチャーフォッシル」は、まだ探求されていない未来を探求するという、新たなタイプのストーリーテリングを体現するものです。
Designed by キリアン・ヴォス with moooi carpets
リングにシートを「押し込み」重力と張力によってそのフォルムは保たれます。リング下部からの光をシートが柔らかく拡散し、空間に穏やかな表情を演出。
リング・シート・光という最小限の要素だけで構成した、ミニマルなペンダントライトです(発売時期未定)。
Designed by ポール・コクセッジ
星座のような幻想と、有機的な広がりを描く。
ウニの対称性から着想を得た照明です。
日中は造形美、夜は空間を包み込む光として、アンビエントな輝きと機能性を併せ持ちます。
サイズは4展開。モジュール式で、交換可能な部品を採用しています(発売時期未定)。
Designed by ロデリック・ヴォス
日本でも人気の「メッシュマティックス」にウォール&シーリングタイプが登場。天井高が低めの日本の住空間でも、メッシュマティックスの幻想的な雰囲気を取り入れていただけます。
サイズは34cmと47cmの2サイズ展開。
シングルバスケットとダブルバスケットからお選びいただけます(発売時期未定)。
Designed by リック・テゲラー
関連商品:メッシュマティックスシャンデリア
森のインスタレーションで使用された、回転する照明付きの木々。動きと光によってシュールな風景を作り出し、現実と非現実の境を曖昧にします。
自然のフォルムと技術革新を融合させたこのフロアランプは、空間を生き生きとした呼吸する環境へと変貌させます(発売時期未定)。
Designed by アンドレス・ライジンガー
moooiの初期を代表するシャンデリアが、最新のテクノロジーによってリニューアル。その名の通り、外装は紙素材で構成されています。
3Dプリントによる内部構造と一体型LEDを組み合わせることで、より斬新に、より力強く輝くシャンデリアへと進化しました(発売時期未定)。
Designed by スタジオヨブ
関連商品:ペーパーシャンデリアXL
炭化竹という新たな素材表現で蘇ったコモンコムレイド。伝統的な職人技と現代的な耐久性を絶妙なバランスで融合させ、洗練された、永く寄り添う存在感を放ちます。
深みのある美しい茶褐色は、落ち着いた空間づくりに最適。従来の可愛らしい印象とは異なる、大人のニュアンスをまとったサイドテーブルです(発売時期未定)。
Designed by ネリ&フー
moooiの創造美が、新たな姿で蘇る。25年の物語を彩ってきたアイコンたちに、新たな視点を与える試みです。トレンド予測の専門家であるリデウィジ・エデルコートとの共同開発により、今年は「錫(すず)」から着想を得たマットなメタリックカラー「Tin Age」が登場しました。moooiのデザインは静的なものではなく、常に進化し、再解釈され続けるという、彼らの決意表明の一環です(発売時期未定)。
moooi 25歳。かつてのマルセル・ワンダースがそうであったように、今もなお、大きな野望と可能性を抱き続けるその姿は、「老舗」ではなく、むしろ「発展途上」です。
その尽きることのない熱意が、型破りな創造性を生み出す源となり、これからも世界を魅了し続けます。
moooiの物語は、まだ始まったばかり。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。前回のジャーナル記事では、今年10周年を迎えたミラノのデザインブランド〈Qeeboo〉のサローネ特集をお届けしています。こちらもぜひ、あわせてご覧ください。
ミラノサローネ2026現地レポート①10周年を迎えたQeebooのこれからを探る!
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