ミラノに新しく誕生したmoooiストアで出会う新時代のデザイン体験

突然ですが、皆さまには上の2枚の画像、現実の ”写真” に見えますか？それともA.I.によって生成された ”画像” に見えますか？
アンドレス・ライジンガーの代表作「TAKE OVER」は、 世界各地の建築に詩的なピンクのファサードを纏わせることで、 どこか奇妙でありながら、完全な非現実とは言い切れない、 不思議な魅力に満ちたデジタルアート作品として大きな話題を呼びました。

デジタルアートが物理空間へと"侵食"する ー 新たな表現形態

幕をくぐった先に広がる、スピリチュアルで幻想的な空間。moooiの名作照明によって織りなされる光のシャンデリア、架空の絶滅動物たちのまるで生きているような躍動感、実物大の人間を模した奇妙なアートワークの数々…これらと共に、moooiの最新コレクションが展示されています。

商業性と文化性が融合したその空間は、moooiの世界観に深く没入できる舞台。 非現実的な世界が広がりながらも、インテリアに身を委ねれば、まるで自宅にいるような寛ぎが訪れます。 インスタレーションの中に住まうような感覚はまさに「夢と現実の狭間」。ミラノストアにお越しの際は、ぜひ唯一無二のデザイン体験をご堪能ください。

2018年、ライジンガーがインスタグラムに投稿した仮想の家具「Hortensia｜オルテンシア」がデザイン界に大きな衝撃を与えます。紫陽花にインスパイアされたこのバーチャル・アームチェアは、現実には存在しないにも関わらず世界中から注文が殺到し、SNSを通じて瞬く間に拡散。

後に、デジタルの世界で生み出されたこの「Hortensia」はmoooiとの協業によって、実際の家具「オルテンシアチェア」として製品化されるという前例のない展開を見せます。
このチェアは、単なる家具を超えて、デジタルアートが物理空間に変換された、まさに現代の象徴とも言える存在です。

moooiはさらに、この世界観を拡張する形で「オルテンシアカーペット」も発表。柔らかな花びらの重なりを表現したデザインは、空間に詩的な奥行きをもたらします。
加えて、ライジンガーが手がけた「リップルズ」というカーペットも注目を集めています。水面に広がる波紋を写実的に表現したこの作品は、彼の鋭い自然観察力とデジタル表現技術の完璧な融合を体現した傑作です。

▶オルテンシアカーペットについて詳しく見る

▶リップルズについて詳しく見る

ムラーノガラスの壮麗さに着想を得たサスペンションライト。精緻なV字ダイヤモンドカットを施したポリカーボネート製フレームが光を屈折させ、透明なLEDチューブと融合しながら、軽やかに宙を舞う。まさに光のアートピースとも言える輝きで、空間を幻想的に満たします。

・サーペンタインライト8L（日本発売中）

紙の捻れや回転からインスパイアされた軽やかなデザインのサスペンションライト。流れるようにつながったシェードは空気の流れを受けてゆっくりと回転しながら、終わりのない螺旋を描きます。ナチュラルで温かみのある光を灯し、様々な空間にエレガントにマッチします。