オーナーズボイスVol.22 田中様邸

CASE STUDY 24.11.25 Mon

キルト愛から広がり、生まれた、“好き”が詰まった住空間

今回の訪問先は、自然豊かな関西の文化都市に暮らす田中様邸。
長くお住まいだった二世帯住宅を建て替え、モダンなお住まいが完成したのは今年の夏。
眺めのよい2階にゆったりと配置された“キルトのキッチン”から始まった、お二人の住まいづくりを取材しました。

テレビで見た“キルトのキッチン”に夢中になって

南面に開けた高台に建つ田中様邸。
上階の窓から差し込む日差しに誘われて階段をのぼると、現れるのはゆったりと広がるLDK。
そこは家具から小物に至るまでトーヨーキッチンスタイルの製品でコーディネートされた、スタイリッシュな空間です。
なかでもひときわ目を惹くのが、キルトパターンを纏ったゼロ動線キッチン「iNO」。
背面の収納扉にもステンレスのキルトを用いることで、空間として奥行きが生まれ、ドラマチックな印象さえ漂います。

「実は将来、家を建て替えるときは、キルトのキッチンを絶対に入れたいというのが、私の切なる想いだったんです」と奥様。

建て替えの計画がまだなかった5年ほど前、たまたま見ていたテレビの情報番組でトーヨーキッチンスタイルを知り、その番組内で紹介されていた「iNO キルト」に一目惚れしたのがきっかけだといいます。
「私の好きなシャネルのマトラッセがキッチンになって光り輝いている！って。
世の中にこんな素敵なキッチンがあったんだと驚きました」

以来、「iNO キルト」のある未来の住まいを心の中でずっと思い描いてきたのだと話します。

初のショールームで体験会に参加して、ゼロ動線にも一目惚れ

そんな奥様がご主人と一緒にはじめてトーヨーキッチンスタイルの大阪ショールームを訪ねたのは、建て替えが決まった昨年のことでした。
「ショールームではじめて見た『iNO キルト』は、期待を裏切らない素敵さでした。
それにデザインのよさだけではなく、機能性の高さも実物を見て実感しました。
というのも、体験会に参加をして、そのときショールームのスタイリストさんが『iNO』で手際よく美味しいブルスケッタをつくってくださったんです」
その体験会で、ご主人もすっかり「iNO」をお気に召したのだそう。
「ゼロ動線キッチンというキャッチフレーズのとおり、洗い物も調理も片づけも、ほとんど動かずにできてしまう。
しかも高級感があってスタイリッシュ。
この魅力は、ほかにはないなと思いました」とご主人。

こうしてトーヨーキッチンスタイルのデザイン哲学を気に入ったお二人は、キッチンだけではなく背面の収納もキルトパターンで統一し、壁面には虹色の輝きを放つシチスのヴェネツィアンモザイクタイルをあしらうことに。
ご主人いわく、「ショールームのスタイリストさんが自分たちの好みを踏まえて製品やコーディネートの仕方などをいろいろ提案してくれて、結果的にそのほぼすべてを購入しました」
奥様も「おすすめいただくものが、どれもみんな素敵で、あのときは完全に“マイホームハイ”でしたね」と笑います。

ワークトップのみアイスをセレクト

家具のようなデザイン性が魅力のエアフロー。照明をつければ、さらにインテリア性がアップ

せっかくならテレビボードも洗面台も、キルトパターンで統一を！

お二人が惚れ込んだステンレスのキルトは、実はキッチン以外にも使われています。
「トーヨーキッチンスタイルが気に入ると同時に、このキルトのパターンを生かして空間を揃えたいと思うようになって、リビングのテレビボードもつくってもらいました」とご主人。
完成したテレビボードは、もともとは洗面に使用するユニットを用いた特注品。
脚部分のエアフローを短くし、幅や奥行きなどもカスタマイズして仕上げられています。

また、リビングには新居で暮らし始めてから追加で購入したという「集（つどい）ソファ」や「モーイ」のラグも。
「最初は手持ちのソファを使う予定でしたが、これまで使っていたのは3m以上もあるL字形で、新居のリビングに置くと収まりが悪かったんです。
それでショールームのスタイリストさんに相談したら、このソファをすすめられて。
置いてみたら空間にぴったり収まり、座り心地もよくて気に入っています」とご主人。
「集ソファ」とあわせたモーイのラグも、スタイリストからの提案だったといいます。
奥様は「最初、私は色違いの赤いラグでもいいかなと思っていたんですが、『いや、お部屋には絶対にこっちが合います』とおっしゃられて。
敷いてみたら、ああなるほど！と納得しました」と笑います。

LDKそばのパウダールームも洗面台にキルトパターンを用い、壁面にはキッチンと同じヴェネツィアンモザイクタイルを採用。照明の光を受け、魅惑的な輝きを放っています。

右：1階パウダールームにもヴェネツィアンモザイクタイルをあしらい、お手持ちのカルテルのチェア「ラマリー」を置いて

新しいキッチンから生まれた、新しい習慣

空間にお気に入りの小物をコーディネートするのが好きだという奥様は、キッチン家電や器など、住まいのあちこちにトーヨーキッチンスタイルで見つけたアイテムを配置されています。
その一つが「炎を飾る」をコンセプトに誕生した、スタイリッシュな壁掛け式ガスストーブ「フレイム」。
このアートのようなストーブはご主人のお気に入りでもあり、暑い時期でも揺れる炎を眺めるために点火しているのだとか。

奥様いわく、「『iNOキルト』から始まったトーヨーキッチンスタイルとのかかわりが、ここまで深くなるとは思っていませんでした。
おかげで、昼も夜も、部屋のどこにいてもきれいと思える空間になり大満足です。
主人も同じ想いのようで、家が新しくなってからは普段のお料理に加え、部屋の片づけもしてくれるようになったんですよ（笑）。
私も、キッチンを使った後はせっせと掃除をしています」

生活空間への意識がより高まるとともに、新居では毎日の朝食をバルコニーでとるという新しい習慣も生まれといいます。
「以前のキッチンは壁側にあり、窓から少し離れていたせいか、バルコニーにはまったく出ませんでした。
でも今は加熱機器を窓側に配置したことでバルコニーでの飲食がしやすくなり、暮らしが広がったような気がしています」とご主人。

“好き”を極めてつくり上げた住まいは、日常を味わい、人生を楽しむ格好のステージといえそうです。

［採用アイテム］
キッチン
ゼロ動線キッチン iNO キルト
サイズ：W240/D90/H90cm　
シンク：パラレロシンク
取手：クリスタルVFB
ワークトップ：エンブレムトップアイス
加熱機器：ガゲナウ
食洗機：ガゲナウ
水栓：ゼロ動線水栓＋トールボーイ(ホース付)
レンジフード：UFOミラータイプ
収納 : W259cmバックセット＋W184cmTVボード

洗面
シングルドロワーWALLプラン
扉材：キルト(特注仕様)
取手：クリスタルVFB(特注仕様)
ワークトップ：エンブレムトップアイス
ミラー：クランカーミラーラウンド65
ボウル：クリスタル021(シルバー)
水栓：フォーセット002

インテリア
ソファ：集セットプラン3P
椅子：マダムワールドオブエミリオプッチ、マドモアゼル、ストーン、ラマリー（Kartell）、カーボンチェア、カーボンスツール(moooi)
テーブル：ハンプトンローテーブル
照明：クランカードラム10、クランカーLED120、プラネット(テーブル)、プラネット(ペンダント)、ミニプラネット、トイゴールド（Kartell）
ラグ：エデンクイーンB＆W(moooi)
ヴェネツィアンモザイク：オーチス(SICIS)
ガスストーブ：フレイム
その他：コンポニビリ3、コンポニビリ3マット、デューン、トラマドリンク、ジェリーズシュガーポット、トゥルッロ、ティックタック、プーモ、ジェリーベース、アッパー（Kartell）
ココパフュームボトル190
フレグランスディフューザーホルダー

家電・キッチンウェア
SMEGケトル、トースター、ブレンダー、ハンドブレンダー（smeg）
ANAORIコレクションオーバル（ANAORI）

［プロフィール］
田中様ご夫妻
趣味は「漫画を読むこと」だと話すご主人と、「美術鑑賞が好き」という奥様。同い年のお二人は、小学生の頃からのご近所同士で学校も同じ。中学生の頃からおつきあいをしていたという仲のいいご夫妻は、ともにインテリアに関心が高く、お互い好みも似ているため、もの選びで意見が割れることはあまりないのだとか。愛猫の嫁子ちゃんも「集ソファ」がお気に入り。

（photo：Kentaro Isibashi / text：Shihoko Tomibe）

これまでの「オーナーズボイス」はこちら。

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