近年、LDKの主役として圧倒的な存在感を放つようになったオープンキッチン。では、そのさらに向こう側に佇む「背面収納」については、どれほど意識を向けられているでしょうか。
リビングやダイニングでくつろぐゲストの視線は、キッチンを通り抜け、実はその背景である背面収納へとまっすぐに注がれています。収納量や使い勝手を維持しつつ、どうすれば空間全体のクラス感を高めることができるのか。今回は、背面収納を使った「魅せ方」について解説します。
INDEX
調理のオペレーションを最もスマートに支えてくれるのが、カウンターを設けたスタイル。
お気に入りの家電や調理器具などを美しく並べられるだけでなく、調理中にレシピを確認するiPadをスマートに立てかけるなど、現代のデジタルライフにも心地よくフィット。
カウンター上と壁面の表情をどう整えるか。
オープンラックで完全に“魅せる”のか、吊り戸棚を採用して「魅せる」と「隠す」をバランスよく使い分けるのか。いずれにしても、お気に入りの道具を厳選してディスプレイしましょう。
背景となる壁面は、清掃性を重視するならキッチンパネル、デザイン性を高めたいなら「タイル」がオススメ。空間の印象を左右するアクセントになります。
食器や生活感の出るアイテムをすべて内側に隠しきり、ノイズを限りなく減らすスタイル。
食器や生活感の出るアイテムをすべて内側に隠しきり、ノイズを限りなく減らすスタイル。
中身が丸見えにならないため、程よい安心感がありつつも、ガラスの透過性によってキッチンの向こう側に「奥行き」を感じさせることができます。
ここでは、収納そのものが「ディスプレイ」になります。ガラス越しにほんのりと映る、デザイン性の高い器やグラスの輪郭を楽しむ。そのためには、「詰め込みすぎないゆとり」が絶対条件です。贅沢な余白を残して収納してあげないと、スモークガラスの向こう側から生活感が透けて見えてしまうので注意が必要です。
以上のスタイルを単独使いするのか、あるいは複数組み合わせるのか。好きなデザインはどれか、見せたいものはあるか、隠したいものはどれだけあるのか。見せる収納 と 隠す収納 を使い分け、使い勝手も加味しながら理想の収納をつくりましょう。
重要なのは、キッチンの検討と並行して収納計画も進めることです。
トール収納には、キッチンの扉デザインと同じ「キルト」を使用。両サイドには曇りガラスの収納「オーランド」を配置しています。緻密に計算されたシンメトリーなレイアウトが、息を呑むほど洗練された空間を創り出します。
こちらの実例では、あえてキッチンの扉デザインと異なるデザインを採用しています。石目デザインの収納と、メタリックなキッチンとのコントラストが美しい実例です。素材には同じ「HPL」という樹脂素材を用いることで、異なる表情でありながらも計算された一体感を生み出しています
しまうための収納というより「魅せるアート」。スライドドア全面が大きなキャンバスとなり、イタリアSICIS社のヴェネツィアンモザイクタイルで自由に装飾できます。幾何学模様、グラデーション、抽象的なデザイン——選択肢は無限で、世界にひとつだけの収納を叶えます。
フレームはすべて手作業で研磨されたアルミ製。指で触れたときの滑らかさと重厚感は、量産品では得られない上質さです。8万回の開閉テストをクリアした耐久性も備え、長く美しく使い続けることができます。
オーナー様お気に入りの器や小物が透けて見える、上品な佇まい。照明の光を優美に反射し、景色に溶け込みながらも上質な輝きとディスプレイとしての実用性を兼ね備えています。
ステンレスの素材感が際立つキッチンiNOと、空間の広がりを演出するオーランドのミラー扉。光の演出により生まれた開放的なLDKは、まさに理想の住まいです。
キッチンと収納のデザインを揃えることで、キッチン空間全体がひとつの美しいラインとして完成します。機能面でも妥協はありません。扉の開閉には、トーヨーキッチンスタイル独自のレールシステムを採用。閉まる直前に自動でスピードが緩やかになり、音もなくそっと閉まる仕組みです。高級車のドアに例えられるその感覚は、一度体験すると手放せなくなります。
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