市内編が続きます。
「メゾン・ド・バカラ」って、結構行ったことがある人が少ないのですが、パリでの私のお奨めスポットです。フィリップ・スタルクのデザインとデッィレクションで3年前にパリ市内に誕生した、まさしく「バカラの館」。
最近のシャンデリア・ブームを背景に、ここ何年間はバカラは建築家やデザイナーとのコラボレーションを続けていますが、この「メゾン・ド・バカラ」はその集大成とも言えるものです。 ガラスとかシャンデリアがこれからのインテリアにどう影響をしていくのかという、スタルクなりのビジュアル・プレゼンテーションで、とても興味深い。 オープンした年に見たのですが、ちょっとしたカルチャー・ショックを感じるほど衝撃的でした。
一階のエントランスに置いてある、鏡から突き出したクリスタルの腕と半分水に漬かったシャンデリアに出迎えられ、
最初の部屋が長い、一枚のガラス・テーブルの上にバカラ製品が展示されていて、その上に吊るされたシャンデリアが弧を描いて回転している。ガラスのテーブルからは星のように光が漏れている。ガラスの家具も印象的だ。
アクセサリーの部屋を過ぎると回廊になり、その回廊の途中にあるトイレは、色付きのシャンデリアに飾られた不思議な空間だ。
階段の上り口には、巨大なガラスの脚を持った椅子とオットマンが置いてある。椅子の高さは恐らく3メートル以上で、一瞬スケール感で眩暈がしそうだ。
巨大な椅子を横目に見ながら二階に上がると、そこは有料の「パカラ・ミュージアム」と右手にはレストランがある。
ミュージアムに入って最初に目にするのは、天井に向かってそそり立っているクリスタル・タワー
圧巻は、2階のキャンバスのテントの部屋だ。天井いっぱいから吊るされたテントには、まるで現代のフレスコ画を彷彿させるように極彩色で彩られている。 ここは写真には撮れなかったが、凄い空間なので、一度ご自分で確認してください。
最後が大広間、、パーティーやプレゼンテーション・スペースとして使用されているということだが、いかにもフランス的で豪華なスペースだ。
クリスタルとかガラスは確実に日本人の生活空間に入り込みつつある。その仕掛け人は貴方ではないかと言われそうだが、確かに日本の住空間にこういったトレンドを早い時期に持ち込んだのは私だが、これは私が持ち込まなくても、ヨーロッパでの「メゾン・ド・バカラ」のような空間を見る限りは、このトレンドが日本でももっと広範囲に広がるに違いないと考えている
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