TITLE:SICISのモザイク工房

 SICIS製品の特徴の一つに、単なる単色のモザイクを販売するだけでなく、お客様からオーダー戴いたデザインや柄をモザイクの上で表現して納める事が出来るというのがあります。
 世界中からのオーダーをこなす為に、巨大なモザイク工房が工場に隣接してありました。

 工房は2階がショールームになっていて、ショールームから見下ろす形で工房を見る事が出来る。

 2階のショールームから工房での作業風景を撮影した写真
 沢山の若い女性が、それぞれの持ち場のデザイン・モチーフを一つ一つを手でモザイクの上に表現をしている。
 ラベンナにはモザイクの専門学校があり、作業をしている女性はその学校の卒業生ということだ。

 床のモチーフも、こうやってオーダーに合わせたサイズで作り上げてから、輸送用に小割りにして送るので、現場での作業が簡単に済む。
 この工場が出来てから、大きさにもよるが、一つのモザイク・モチーフの工場納期が僅か2週間ということなので、エアーで運べば日本に発注後僅か3週間程で到着することになる。
 トーヨーキッチンでは、このデザイン・モザイクの発売を来年早々には対応する予定で進めています。
 空間の中にデザイン・モザイクを一つ加える事で、空間のイメージを大きく変える事が出来る。
 インテリアの傾向もミニマルからデコラティブな方向にシフトしている、今、空間にこういったデザイン・モザイクを採用することで、より印象的な空間の演出が可能だと思います。

 ちょっと変わったオリエンタル調の壷のデザイン

 最後に、ちょっと珍しいモザイク・イメージを一つ

 ゴールドの立体モチーフです。
 この技術はSICISしか出来ないものです。

TITLE:ラベンナのSICISの工場を訪問です

 ラベンナに行った目的は、SICISの本社工場の訪問です。
 場所はラベンナ市内から車で10分程の郊外にありました。

 SICISの本社工場の入り口です。
 モザイクタイルで飾られた丸い花のブーケが可愛い
 写真の建物は本社の管理棟で、中に入るとモザイクで溢れていました。

 モザイクのワンちゃんがお出迎えです

 カタツムリまでモザイクで出来てました。

 エレベーター・ホール廻りはアメリカン・コミックのモザイクで埋め尽くされていました

 工場のトイレの中も天井からモザイクで装飾されてました。
 ともかく、あらゆるものがモザイクで装飾されていて、見ているだけで楽しくなってきます。
 モザイクっていろんな可能性があるんだなと、改めて思った次第です(ちよっと固い)

TITLE:ラベンナのミートスパは絶品

 ラベンナはボローニャの近くだからミートソースが美味しいに違いないって、同行の社員が力説するので、そこまで言うならっていうことで、ラベンナに到着した夜にホテルで美味しいレストランを教えて貰って出かけた。
 ホテルから歩いて五分程の所にある、ちょっと古そうなレストランに入った。
 レストラン内部はちょっとした倉庫風というか、ワインセラー風という感じでなかなか美味しそうな匂いがしていた。写真では少し席が空いているが、行ったときは満席で、少し待って入った。ちょうどお客さんが出た後だったので、まだ次のお客さんが座る前ということで少し席が空いてたが、暫くして満席になった

 レストランのエントランス・ホールは少し天井が高くなっていて、天井にはフレスコ画のカラフルな文様が描かれていた。
 モザイク文様のイメージだと思う

 新しい土地のレストランに行ったときは、まず辺りのお客さんが何を食べているのかチェックして、同じものを注文することにしている。例外はあるが、まずこの方法は間違いがない。その土地の「美味しい食事」に出会う事が出来る。
 席について廻りを見回すと、上の写真のようサラダ・ディシュが乗ってるテーブルが多かった。地元で穫れた野菜の上にスライスしたパルメジャーノと生ハム、その上からドロッとしたバルサミコ酢がかかっている。
 これだけでも美味しそうなんだけど、、実はこのサラダ、ちょっと変わった食べ方をする。

 左の薄く焼いたパンのようなものに、サラダを挟んで、右の写真のようにサンドイッチにしてガブリと食べる。
 料理の名前は忘れてしまったが、ラベンナに行かれたときはぜひお試し下さい。

 前菜の後はいよいよパスタ料理
 メニューには「ミートソース」という名前も「ボロネーゼ」という名前もなかったが、良く見ると「タリアテーレ・アラ・ラグー」というパスタを見つけた。
 左の写真がその料理
 肉はひき肉ではなく、チョップト・ビーフ。
 タリアテーレは名古屋の手打ちきしめんのように固い。
 日本で食べるミートソースとはかなり味も、趣きも違うが、これはちょっと目から鱗ほど美味しかった。
 ミラノではもう珍しい食べ物にて会う事はないが、イタリアも地方に行くと新しい味との出会いがあって楽しい

TITLE:ラベンナの教会はモザイクで埋め尽くされていた

 ラベンナはモザイク芸術の街
 街にはモザイクで内部を装飾された古い教会がいくつも存在する。
 この教会を目当てに、日本からも沢山の観光客が訪れているようだ。
 まず、その素晴しいモザイクに飾られた教会の内部を見て見たいと思います。

 ドーム状の天井は全てモザイクで埋め尽くされていた。

 モザイク部分のアップです。
 細工の精緻さはもう目を見張るようです。
 歴史の荘厳さを体の芯から感じさせてくれます

 小さな僧院の内部
 中は真っ暗で薄明かりに浮かび上がるモザイクが美しかった。
 カメラを固定して撮影したら、こんなに明るく写ってしまた。
 最近のデジカメは本当に素晴しい。

 内部には窓らしい窓はなく、外光は写真のように大理石を薄切りにしたものか窓の代わりにあり、その大理石から漏れる光で僧院内部は照らされている。

 この僧院内部には、ソットサスがここからヒントを得たと言われているモチーフがあった。
 写真のモチーフがどうやらそうらしい

 もう一つの僧院の天井
 ここは結構内部が明るかった

 長方形の古い教会の内部
 壁には聖人のモザイクが並んでした。
 ここは現在修復中でした。

 機会があったら、もう一度見に行きたいものです。

TITLE:ラベンナのプチ・ホテルは可愛かった

 パリを出て,イタリアのラベンナのSICISの本社工場の視察に向かいました。
 パリからおよそ1時間半のフライトでボローニャ空港に到着。空港にはSICISのドライバーが迎えにきてくれて、およそ1時間のドライブでラベンナに到着しました。
 SICISが予約しておいてくれたラベンナ市内の小さなホテルに到着したのはもう夕刻でした。

 古い建物をリノベーションしたホテルで、部屋数も10室程度しかない小さなホテルで、まだオープンして間もないという話しでした。
 このホテルが可愛かった。
 上の写真はホテルの入り口からフロント方向を見たもの。ベネツィアンガラスのシャンデリアと床のモザイクが印象的。

 二階に上ると、センターホール(左)と、ダイニング・ルーム(右)があり、ここは板張りの床に同じくベネツィアングラスのシャンデリア。
 天井は高く,4メートルはある感じかな
 実は同じフロアーに私の部屋があり、部屋に入っても天井の高さは同じで、おまけに天井はフレスコ画のような文様に彩られていた。

 写真はベッドに横たわって天井を見た写真だが、写真を見ただけでもかなり高いという事がお分かり頂けると思う。
 天井が高いのは確かに気持ちがいいいものだが、ベッドに寝て電気を消すと、なんかちょっぴり不気味だった。

TITLE:「社長とランチ」という本

 ポプラ社から発刊されている「社長とランチ」という単行本に対談が掲載されました。
 会社はあまり大きくないけど、独特の世界観で経営をしているという視点で選ばれた社長8人の対談集です。
 副題として「なぜ この会社は 人の心を惹きつけるのか」というのが付いてまして、その中の一人に選ばれたというのは光栄に思いました。

 @cosmo
 DEAN & DELUCA
 青山フラワーマーケット
 キュリオシティー
 銀座あけぼの
 アッシュ・ベー・フランス
 POLA
 トーヨーキッチン

の計8社の社長です。

 左の写真は私の対談ページの冒頭の写真です。
 場所は南青山のショールームです。
 もし興味がおありでしたらぜひお求め下さい。
 「社長とランチ」→ click

TITLE:SCISのパリショールームがオープン

 今回のパリ訪問の目的の一つが、トーヨーキッチンが日本の総代理店をつとめる、イタリアを代表するガラス・モザイクのメーカーであるSCISのパリショールームのオープニング・レセプションに参加する事でした。

 場所はシャンゼリゼ大通りをジョルジュサンク通りに曲がって少し行った所にあり、パリでも一等地だと思う。
 近くにはエルメス、ブルガリ宝石店が軒を並べている。
 写真はオープニング・レセプションが始まったショールームの前
 こういったレセブションには必ずセキュリティーを担当する専門の黒服が入場者を一人一人チェックする。サローネのオールカマーのパーティとは一線を画している。お客は殆どがダークスーツやドレスを身にまとっていて、かなりフォーマルな雰囲気だ。

 写真はレセプションの翌日に撮影したショールームのウィンドウ・ディスプレー
 かなり「和」を意識したデザインだ。

 SCISの始めた新しいサービスで、写真を渡すとその写真をそのまガラス・モザイクで表現してくれる。ちなみに、このモザイクで表現された写真の主はSCISの社長令嬢
 この場合はポートレートだが、どうな写真、イラストもガラス・モザイクの上で表現してくれる。例えば自分の好きな車をモザイクにして浴室の壁に飾るとか、好きなアートピースガラス・モザイクにして飾るとか。キッチンの前の壁に野菜や果物をモザイクで表現して飾るとか。
 なんかいろいろ面白い、個性的な試みが出来そうだ。
 日本でもこのサービスを開始する予定はしていますが、時期についてはまだ未定です。

 モザイクの前にモザイクのレリーフにした人物を置く事が出来る。
 こうすると人物が立体的に見える
 ちょっとお洒落なバーとかにあると面白いかと思う。

 SCISは自社でガラス・モザイクを表現する工房を唯一持っているメーカーで、一般的なモザイクは単なるマトリックスだけで形を表現するだけなのだが、SCISはガラス・モザイクを一枚、1枚割りながら形を作成するので、細かいアール等も美しく表現する事が出来る。

 写真はSCISの社長とのツーショットと、立体的な曲面にゴールドのモザイクが貼られた像
 SCISはかなり細かい曲面やアールにもモザイクを貼るとこが出来る。

 場所は凱旋門からでも徒歩10分程度なので、パリに行かれたらぜひお寄り下さい

TITLE:バリあれこれ

 またパリに行ってきました。
 日本はまだ30度を超える猛暑が続いてましたが、パリは日中の気温も22度程でもう秋の香りが漂い始めてました。夜になると気温も10度に下がり寒い程でした

 夜の凱旋門

 ルイビトンのウィンドウに飾られていた新作のバッグ
 金と黒のラメでルイビトンのマークが縫い込まれている

 

 同じくルイビトンの新作の靴
 彫刻的なフォルム
 最近こういった彫刻的なフォルムを持つ女性用の靴が増えているような気がします。

 街角で見つけたSmart
 なんと、外装がレザー張り
 内装じゃないよ,外装がレザーなんて、なんとお洒落なSmart Car

 なんと白のステッチまで入っているという入念さ。
 メーカーオプションとは思えないので、こういったカスタム外装を手がける業者がいるんでしょうね。
 そういえば、艶消し塗装を施した車も何台も見た。
 艶消し塗装はかなり精悍な印象を車に与えると思う。
 日本では見た事がないけど、そのうち日本にも入ってるかもしれないですね。

TITLE:キッチンもアートになる、、という新製品の発売

 今日は新製品の話しです。
 世界的なインテリアのトレンドに「家具・インテリアのアート化」という流れがあります。これはインテリアの多様化がますます進む中で、ファションのように自己表現の手段としてインテリアも考えると、個性化の究極の先にあるのは「アート」ではないかということになります。
 「座り心地の悪い椅子は悪い椅子」という考え方もありますが、座り心地の悪い椅子であっても、空間の中に置く事によって一瞬にして空気感を変えてしまうという椅子もやはり「いい椅子」、つまりアートとしての家具だと思います。

 写真は2008年のミラノ・サローネで発表されたメンディーニの収納家具
 機能的には収納という機能を優先している訳ではなく、やはり空間に置くアートとしての家具という考え方だと思う。事実、こういった家具は家具屋さんが販売する訳ではなく、画廊で販売されている。限定5台だそうだったが、私が訪問した時にはもう完売していた。

 家具もアートなら、照明だってアートになる得る、ということでこれも2008年にインゴマウラーがミラノ・サローネで発表したフィギュアーの照明。
 明るく照らすという照明の本来の機能を満足させているとは思えないが、空間に吊るす事で空気感が一瞬にして変わる。

 家具も照明もアートになり得るとしたら、キッチンもやはりアートとか、空間のオブジェとして捉えるマーケットが存在する筈だと考え2005年に発売したISOLAは市場に衝撃を与えたと思います。
 でも、私自身、キッチンをそこまでストイックに切り取って考えてくれるマーケットがあるとは正直思っても見ませんでしたが、実際に発売してると当社として大ヒットした商品の一つになりました。
 当初のISOLAはその後順次シェープ・アップしてきましたが、やはりそれをコピーする量産メーカが出現したという事と、シェープ・アップする過程の中で、本来ISOLAの持つアート性が少し損なわれてきたような気がしてました。
 ISOLAをもう一度原点に戻して、空間のオブジェとしてのキッチンを企画しようという事になりました。ベースは2004に発表し、殆どプロトタイプで終わったISOLA-Tをベースに再企画しました。

 新製品は「ISOLA liner」(イゾラ・リニア)
 キッチン全体を支えるタワー部分とレンジフードにベネチィアン・モザイクを貼付け、より装飾性を高めました。
 勿論、ステンレスだけで装飾がないストイックなベーシック・モデルもあり、フード部分に私が好きな「スカル」のモチーフをエッチング加工したものもあり、この部分だけでも従来のキッチンの楽しみ方とはまるで違って楽しいと思って頂ければ幸いです。

 ISOLA linerに合わせてあるシャンデリアは新々のジュエリー・デザイナーWinnie Luiがデザインした「ホワイト・シャンデリア」
 従来のシャンデリアの常識を破った、新たなシャンデリア・デザインの可能性を感じさせてくれます。
 10月9日から南青山の東京ショールームでご覧頂けます

PS.
 昨日より私の講演会のDVDを発売しています。
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