TITLE:2011年のサローネです  その5

 昨日に引き続いてエスタブの第2弾です。

 「ヘイ・ベール」(HEY BALE)
 クッションですが、表と裏の固さが違う事を利用して、2つ以上組み合わせて床置きのソファーのような使い方も出来るという特徴を持っています
 デザインはリチャード・ウッズとセバスチャン・ロング。
 実はこの原型は昨年秋のロンドン・デザイン・ウィークでエスタブが自社のショールームで行ったイベント「Design Against The Clock」の中から生まれてきた商品です。

 上の写真はそのイベントの風景です。
 このイベントは、1日に一人のデザイナーなりクリエイターが、その日のうちに一つの作品を創り出して、それを展示するというものです。まさに、「時間に向かいながらデザインする」という名前通りのイベントでした。
 写真は今回の「ヘイ・ベール」の原型となった作品です。

 写真はちょっと見難いですが、現在発売中の「トーチ」のもう一つ上のサイズです。
 商品名は「トーチ・コーン・500」です。
 エスタブの照明セレクションの中では一番人気のシリーズですので、このサイズも恐らく人気が出るものと老います。

 コーナー用の照明器具「コーナー・ライト」
 デザインはピーター・ブリストル
 シアトルのカーボン・デザイン・グループに所属し、Xboxやボーイング社のデザインにかかわり合っています。
 コーナーを照明で埋めるという発想がとてもユニーク。

 現在発売中のハイジに木製の座面が出来ました。
 ちょっと価格は上がるらしいですが、この方がよりハイジらしい。
 余談ですが、名前の「ハイジ」は「アルプスの少女ハイジ」から来ているというのが面白い。

 明後日はいよいよ東京,大阪、福岡で新製品の発表会です。
 従来のキッチン・デザインの発想を変える「INO LEONE」を始めとして、INOCOREの新製品を是非ご覧下さい。
 キッチンだけではなく、オリジナルのダイニング・テーブル「アトランタ」も同時に発売されます。
 ステンレスの足でありながら、クラシック・テーストを感じるというのがちょっと気に入っています。
 価格も149.000円とお求め易い価格に設定しました。
 サローネ・レポート まだまだ続きます。

TITLE:2011年のサローネです  その4

 今日は「エスタブリッシュト & サンズ」です。
 去年までの体育館のような会場から、ベルサーチ・テアトロ、つまりベルサーチのコレクション会場に場所を移しての開催です。
 相変わらずエスタブらしい、少しペーソスが効いたデザインの新製品が並んでいました。

 まずエスタブ独特のカーボンファイバー製の丸テーブル。
 今回はカーボンファイバーを編んだものを使っているので、ちょっと写真ではみづらいのですが、編み目模様がライトに映えて美しかった。

 私が大好きなデザイナーの一人である「コミティー」の一人卦けロッキングチェアー「ソフト・ロッカー」
 椅子全体を包み込んでいるファブリックが心地よい。
 出来れば、オットマンも欲しいと思った。

 座面が回転するスツール「レボルバー」
 デザインはLeon Ransmeier (レオン・ランスメィアー)
 2010年にロードアイランド・デザイン・スクールを卒業したばかりの新鋭のデザイナー。
 日本ではまたあまり知られてないが、主にDBAゃドローグで活動を続けているようです。
 スツールの商品名は「レポルバー」、座面が回転して、まるでスツールのレボルーですね。

 コンスタンチン・グルチッチがデザインしたソファー「ケープ」
 ソファー全体を布がケープのように包み込む。
 単に覆っているだけなので、シーズンによって色を変えたり、材質を変えたりは自由自在。
 新しい発想のソファーです。
 面白い
 エスタブリッシュット & サンズの新製品は更に明日も続きます。

TITLE:2011年のサローネです  その3

 Kartellです。
 ご存知のように世界を代表するプラスチック家具のメーカーで、ルイ・ゴースト始めとしてインテリアの定番ともなるような家具を世界中に販売してます。
 Kartelの素晴らしい点は、そのプラスチック成形技術と素晴らしいデザイン、そしてお手頃な価格です。
 トーヨーキッチンでは昨年にKartellと直接の販売契約を結びショールームを通しての販売を始めました。現在では東京、名古屋、大阪、福岡の各ショールームですが、今年の春からは全国20ヶ所のトーヨーキッチン・ショールームに販売箇所を拡大する事になりました。
 今まで、Kartellの商品を一部しか見る事が出来なかった地方でも、その素晴らしいデザインと価格を見て戴く事が出来るようになります。夏までには展示が完了する予定ですので、ぜひKartell製品を手に取って見て戴きたいと思います。
 今回のサローネでも意欲的な商品を多数発表してましたので、ここではその一部を紹介します。

 まずジョエ・コロンボの名作チェアー「アームチェアー 4801」の復刻です。
 ジョエ・コロンボのファンとっては垂涎の一品です。
 カラーは黒と透明が発表されていました。
 これは、私も個人的に欲しいと思いました。

 次は日本を代表するデザイナー「吉岡徳仁」の作品
 見ての通り「インビジブル」
 つまり、、「透明」です。
 この椅子の他にテーブルやスツールも発表されていました。
 たまたまブースに吉岡徳仁本人がいましたので、何時頃の発売になるのかって聞いてみました。まだまだプロトタイプの状態なので、発売は早くても来年になるのではないかと言ってました。
 この椅子と、テープル合わせてセットすると、まさにインビジブル、、とても不思議な雰囲気を持ったインテリアが構成出来そうですね。

 パトリシア・ウルキオラのソファー「ホリアージュ」です。
 ちょっとイメージとしてはエスタブリッシュ & サンズのキルトを連想しました。これからのソファーの新しい形だと思いました。
 このソファー、始めて見たのですが、プロトタイプのコーナーではなく、出荷可能のコーナーに置いてあったので、もう注文すると入荷するのかもしれません。
 この新しい形状のソファー、私は凄く好きなのですが、日本で果たして受け入れられるでしょうか?
 余談ですが、本社の応接のソファーを新しく注文しました。
 勿論、いま私が一番好きなソファーであるキルトです。

 先日、1年待ってようやく届いたスタルクの「マスターズ」ですが、早くもカラー・バリエーションが登場しました。このマスターズ、入荷前から大人気で、第一回目の入荷分は殆ど予約で殆ど完売してしまいました。
 マスターズの横にあるのはパトリア・ウルキォラの「カムバック・チェアー」です。これも去年のサローネで発表されていて、ようやく出荷が始まりました。まだ日本には届いていませんが、近日中にショールームに並ぶと思います。この椅子も大人気で、もう予約がかなり入っています。新しい足が追加されていました。
 スタルク、ウルキォラ、この二人の人気は凄いですね。

 照明の「ブルーム」の新型です。
 壁付けと、新しいペンダントが発表されていました。
 実はこの「ブルーム」、数年前のサローネでドルチェ&ガッバーナのコレクション会場で発表されていましたが、その後生産がかなり難航したようで。今月になってようやく少し入荷がありました。これから順次に入荷が始まると思いますが、人気商品なのでお早めにご予約下さい。
 この他で目についたものはルイゴーストのスツールや、昨年発表されていたスタルクのプラスチック・ソファ「マジック・ホール」の出荷が始まったようです。
 そうそう、3年以上かけて開発した、キッチンのまったく新しい形「Ino Leone」(イノ・レオーネ)がトーヨーキッチンのホーム・ページで正式にリリースされました。
 キッチンはここまで美しくなれます。
 ぜひご覧下さい click

TITLE:2011年のサローネです  その2

 SICISの新しい挑戦です。
 ファションデザイナーのクリスチャン・ラクロアのデザインの家具と彼のデザインの新しいモザイク・パターンを発表しました。

 クリスチャン・ラクロアのきらびやかな世界の再現です。

 写真はインタビューを受けるラクロア本人です。

 インテリアも時代はデコの時代を迎えつつありますが、ここまでの空間が日本でも構成する事が出来たら面白いと思います。
 去年の暮れに限定で発売したカリム・ラシッドのクラフィック・パターンのキッチンがほぼ完売し、残りは白が一セットを残すのみという事から考えて、近い将来ここまてのきらびやかなデコを受け入れる時代が日本でも来るような気がします。

 まさにSICIS独特の世界観ですね。
 ベネツィアン・モザイクの分野で世界中に大旋風を起こしているSICISです。
 日本ではトーヨーキッチンからのみ販売されています。
 ここまでのデコ、、如何でしょうか?

TITLE:2011年のサローネです その1

 恒例のサローネです。
 相変わらず世界中からデザイナー、建築家、バイヤー、インテリアおたくが集まり、ミラノ最大のイベントであると同時に、世界最大のインテリア・イベントです。
 でも、今年は世界的に景気がイマイチという事もあってか、例年よりも参加者が少ないような気がしてますが、どうなんでしょうね。また、たまたまかもしれないけど、中国人が少ないような気もしました。

 今年のホテルはトルトーナ地区の新しいホテル「NOW」に泊まりました。
 ご存知のように、トルトーナ地区は市内の展示の中心であるスーパースタジオの近くにあり、ホテルの中でもロビーが展示会場になってると同時に毎晩のパーティーが繰り返され、いいホテルではありますが、ちょっとあの喧噪には少し参りました。
 ロビー付近はカラフルなプラスチックの一体成形のクラシック・ソファーが処狭しと並んでいて、ロビーからしていかにもサローネらしい。

 価格的にも少し高いので、駐車してある車も凄い事になっている。
 手前はベントレー・コンチネンタルGTS、色はちょっと薄めのガンメタ。
 とても精悍
 後ろは、フラーリ・カルフォルニアで、なんと艶消しのガンメタ。
 いいなあっと、見ながら思わず溜息。暫し仕事の事を忘れる私です。

 それでは、本題のサローネ
 まず市内が凄い事になっていた。
 市内のドーモの横には巨大なジュセッペ・アルチボルトの絵画を巨大な立体像にしたものが鎮座していた。
 凄い迫力。

 ネットで元絵を探してみた
 なんていうか、かなり忠実に立体に表現してあるのは驚くばかり。
 トーヨーキッチンで扱っているバルセロナ・デザインから発売されているダリの椅子も、元は絵の中しか存在しなかった椅子なので、こういった絵画から立体を創り出すという文化が欧米ではあるのかもしれませんね。
 それにしても見事な像です。

 その横には巨大な塩の山とその山に散在する馬の彫像
 誰の作品か知らなかったのでTwitterで呟いたら、東京の「SUS GALLERY」の方からミンモ・パラディーノというイタリアの現代アーティストの作品だって教えて貰いました。
 ありがとうございました>TSURUMOTO様
 こういう時、見ず知らずの方に教えて貰う事が出来るTwitterって、なんか凄いですね。
 ー 続く ー

TITLE:名古屋ショールーム内覧会、参加ありがとうございしまた

 4月8日の内覧会、生憎の雨模様でしたが、沢山のお客様に来て頂きましてありがとうございました。
 デザイン・設計をして戴いた橋本夕紀夫さんと、弊社の清本専務とのトークショーから始まり。その後のパーティーと続きました。
 内覧会の冒頭で私が参加して戴いたお客様に感謝の気持ちと、この新しい名古屋ショールームの意味を少し説明させて頂きました。
 挨拶の骨子は以下の通りです。
—————————————————————————————————-
12年前本社機能を関から名古屋に移し、同時に社名を現在のトーヨーキッチン&リビング
に変更しました。販売する製品を付加価値の高い商品を販売する為には都市部に本社を置
いた方が有利たという事と、社名を変更した理由はキッチンだけの販売ではなく、キッチ
ンを中心としたインテリア全体を販売していくというものでした。
 あれから12年が経過しました。
 現在では販売する商品の殆どが付加価値の高い商品となり、扱うインテリア商材、つま
り家具、照明、床材、モザイクと広範囲に広がるだけでなく、世界の有名ブランドの日本
での総代理店として会社のもう一つの大きな柱になってきています。
 当初目指した夢は今では現実のものとなってきました。
 今回、名古屋本社ショールームを全面的に改装した理由は、次の夢に向けての第一歩を
印す為です。
 トーヨーキッチンの次の夢は「ライフスタイルを切り口としたビジネス・モデル」です。
 単一の商品の集合体としてのビジネス・モデルから、ライフスタイル、つまり顧客の
「生き方」をセグメントとして捉え、そのニーズを提供出来る企業になりたいと思ってい
ます。
 今回の名古屋本社ショールームは日本を代表する建築家の一人である橋本夕紀夫氏を起
用し、ビルそのものがトーヨーキッチンの次の夢に向かってのマイル・ストーンにしてい
くつもりです。
———————————————————————————————————–
 この夢が実現するのは、やはり次の10年という年月が必要だと思います。
 そうすると、年齢的に考えても、今回の夢が私の人生の最後の夢ということになります。
 人生最後の夢が実現出来るのは、トーヨーキッチンを支援して頂いているお客様や、私についていってくれている写真の皆さんの支えが必要だと思っています。
 

 内覧会の前日、ショールーム内部の撮影があり、その撮影のついでに新製品「LEONE」の前での私の記念写真を撮って貰いしまた。
 こうやって改めて自分の写真を見ると、ちょっと太ったかなぁぁって思います。
 なんかお腹の廻りが少し気になります。
 でも、一つの夢が実現して、ちょっとご満悦の私です。
 今後とも宜しくお願いします。
 そうそう、、新製品「LEONE」は東京、大阪、福岡で4月28日より展示が始まります。
 まったく新しいフォルムとシステムを持った新製品「LEONE」、ぜひご覧下さい。

TITLE:内覧会前夜の名古屋ショールーム

 いよいよ明日は新名古屋ショールームの内覧会。
 足場も全て取れて、内装も終わり、最後のスタイリングに入っています。
 全景の夜景です。

 入り口のデッキから見上げたステンレスのスクラップで出来た外装パネル。
 スクラップは全てキッチン製作の過程で発生したもの。
 捨てることなく、こうやって立派に再利用されています。

 名古屋ショールームのテーマ・イメージは「エコロジー」
 外装のスクラップの再利用だけでなく、ビルの全体の照明も、内部の照明も、極力LEDを使った省エネルギー型のショールームになっています。
 4月9日より一般に公開されるので、ぜひご覧下さい。

TITLE:名古屋ショールームの足場が取れました

 名古屋ショールームの大改装がいよいよクライマックスです。
 足場も殆ど撤去され、印象的な外壁を見て戴けるようになりました。
 

 外装工事はほぼ終わって、現在内装工事の真っ最中です。
 オープンは今週末、4月9日(土)です。
 発売前の新製品も多数展示されます。
 ご期待下さい。

TITLE:ブログ更新は久しぶりです

 久々のブログ更新です。
 震災が起きてから、仕事上の調整やら、被害状況の把握やらで、何かとバタバタしてたというのもあるのですが、余りの被害の広がりに私自身茫然自失気味だったというのもあって、どうもブログを更新する気になれなれませんでした。
 まだ被災地は悲惨な状況が続いているようですが、取り敢えず私の身の回りについては少しづつ平静を取り戻してきています。
 前回書いたように、弊社の被害としては仙台ショールームの内装と東京ショールームの一部破損があっただけで、生産設備については何の被害もありませんでした。とてもラッキーだったと思っています。
 商品の供給については、メーカーによっては震災の影響で滞っているところもあるようですが、現時点では一部東北地方の被害地を除いては納期通りで商品を納めさせて頂いています。
 ただ、一部、オプション関係でメーカーの出荷が止まっているので、受注通りの納品が出来てない場合もありますが、これについても代替品さえ納得して戴ければ、これも納期通りの納めることが出来ますのでご安心下さい。
 しかし、事態は未だ流動的な部分もありますので、詳しくは弊社ショールーム、営業にお問い合わせ下さい。
 
 震災後、福井のタッセイさんのお招きで講演会を開催した事はもうご存知とは思います。
 こんな時期ですので、お客様集まりを心配したのですが、沢山のお客様に集まって頂き、とても熱心に聞いて戴きました。
 本当にありがとうございました。

 帰る際、タッセイの社長からお土産のお酒を戴きました。
 「日本の翼」というのがそれで、国賓をもてなす時に出される酒のようです。
 帰宅して、早速戴いたのですが美味しかった。普段はあまり日本酒は戴かない私ですが、どうもちょっと日本酒が癖になりそうです。
 お取り寄せも出来るようですので、興味のある方はお試し下さい。
 福井県鯖江市の加藤吉平商店です。