以前にここでも書いたと思うのですが、今回「ウェラバウツ」というブランドのディレクションをすることになりました。
その最初のコレクションを発表します。
まず新生「ウェラバウツ」のコンセプトですが、30代から50代の男性の為の上質なカジュアル・ウェアーです。
この年代の方が着るカジュアル・ウェアーは殆どがゴルフ・ウェアーだったりすることが多いようです。若者向けのカジュアル・ウェアーを着てみえる方も見かけるのですが、所詮若者向けなので、ボディーラインが違っていたり、服の質感が低く、若者が着るならそれはそれでいいのですが、ある程度年齢を重ねた大人が着た場合、どうしても貧相に見えてしまいます。
インポートでは上質のカジュアル・ウェアーはあるのですが、価格がどうしても高くなってしまって財布との相談になります。
新生「ウェラバウツ」は価格的にリーズナブルでありながら、インポートでしか使われないような上質な素材を使い、スタイルとしてはあまりいじくってないベーシックなラインを基調として、若者を卒業した年代から、お洒落心を失っていない大人の男性が満足して着られる服を目指します。
春夏については、ちょっと時間がなかったので、点数は少し少なくなってしまったのですが、少し紹介したいと思います。
<W-14101 シャツジャケット>
袖がカフス仕様になっているシャツのように気軽に羽織れるジャケット。
フロント三ツ釦、肩パットも裏地もない一重仕立てです。
スーピマコットンのしっかりとした生地を採用。スーピマコットンとはアメリカ産高級綿のピマコットンの中でも最高級のブランド綿。
ピマコットンの説明サイト
http://www.bidders.co.jp/user/14326697/pimacotton-1
(SUPERIOR PIMAの略)。ちなみにピマとはアメリカの先住民のピマ族
の部族名に由来し、彼らは優れた農業技術を持った部族だとのことです。
春先から夏場まで、Tシャツやカットソーに羽織れる大人ジャケット。
4サイズ、3色展開
<W-14102/14103 マドラスチェックボタンダウンシャツ(長袖/半袖)>
インド東南部の港町マドラスを発祥にしたチェック。グリーンや黄色、オレンジといった強烈な色合いを基調にしています。
太く短い繊維が特徴のインド綿生地によってざっくりとした風合いが夏に最適です。ショートカラーでカッチリしたボタンダウンの襟で、品あるカジュアルを演出します。
・長袖ボタンダウンシャツ
裾がシャツカットになっており、丈はやや短めなのでインでもアウトでも着用できるようなデザインになっています。
・半袖ボタンダウンシャツ
裾がストレートカットになっており、袖は折り返しのデザイン。
各4サイズ、3色展開
<W-14104 ポロシャツ>
カジュアルウエアの代名詞ポロシャツをベーシックなデザインでありながら着心地にこだわりました。通常ポロシャツに使用されるカノコより肉厚な30/2のコーマ糸(コーマ工程により繊維長の長い糸を厳選した糸で高級とされる)を使用しました。
コーマ糸の説明ページ
http://www.finder02.com/technique/katerm/comb.html
しっかりした生地でへたりがなく、着心地と実用性を兼ねたアイテムです。
胸にブランドロゴのワンポイント刺繍入り。
各4サイズ、2色展開
<W-14105~W-14110 Tシャツ>
生地は超長綿(綿の繊維長が長い)のかすかに光沢感のある天竺生地を使用。
衿と裾と袖をメローステッチという方法で始末しています。通常のTシャツの様にリブや折り返しをしていない生地本来のしなやかさや軽さを実感出来。独特のリラックス感があります。
白ボディには染み込み黒プリント、黒ボディには抜き染め後に少し顔料プリントをして生地に馴染みのよいプリントを施しています。
あくまで「生地」を主体にしたTシャツは今までにない着心地です。
6デザイン 各4サイズ 2色展開
写真のTシャツにプリントされているのが、新生「ウェラバウツ」のロゴです。
羽根の付いたヘルメットで、私の大好きなモチーフです。
商品についてはGDC TOKYO、GDC NAGOYA、東京、名古屋、大阪のトーヨーキッチン・ショールーム、大阪TINY、他全国のセレクトショップで3月より発売されます。
今回の新生「ウェラバウツ」は私がファションのディレクションをするという事もあるのですが、インテリアとファションを一つのライフスタイルと捉え、インテリアのショールームで同じスタイルのファションを販売するというのが主旨で、ライフスタイルを軸としたビジネス・モデルを展開するトーヨーキッチンの新たな試みです。
今後追加のアイテムとして服以外にバッグや家具等も投入して行く予定ですのでご期待下さい。
ちょっと余談ですが、インテリア・メーカーがファションの分野に参入することが奇異に思われる方もお見えになるとは思うのですが、今世界ではファション・メーカーが一斉にインテリアの分野に参入しつつあります。アルマーニはアルマーニ・カーサというブランドで随分と前からインテリアの分野に参入しているのはご存知の通りです。最近ではボッテガ・ベネッタが皮を使った家具を発表しています。
日本でも、経営が変わる前のIDEEのTシャツは人気でしたし、CIBONEはインテリア・ショップでありながら服を販売しています。
今後、ビジネスが単一の商品ベースからスタイル・ベースに移行するに連れて、こういった商品ベースでは考えられない商品展開をするケースが他の業界でも始まるような気がします。
今週の10日には大阪のショールームで私とカーサ・ブルータすの亀井編集長とのトークショーを行なう予定ですが、その際に新生「ウェラバウツ」も見て戴けると思います。ぜひ手に取って見て下さい。勿論ですが、その際に予約して頂ければ嬉しいです。
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