東京モーターショー2007 での独断と偏見のデザイン感です。
単なる車好きの、いい加減な話として読んで下さい。
間違ってたら、気楽に訂正お願いします。
今回の東京モーターショーで、特に私が感じたのは、デザインが少しレトロな方向に動いているのではないかという事で、そのレトロっぽさが何か新鮮で、魅力的に感じました。
このレトロな車のデザインの流れはどこが起点なのかは分かりませんが、最初に私が気がついたのは「ブガッティ・ベイロン」でした。
ブガッティのベイロンのデザインは衝撃的でした。ブガッティという名前もあるかと思いますが、400kmで疾走するスーパーカーでありながら、あのレトロで、何か懐かしいデザインは一体何だろう。
残念ながらベイロンは展示されてはいませんでしたが、レトロな基調のデザインを持つ車はかなり展示されていました。
世界的に500台の限定生産で話題になった「アルファロメオ 8C コンペティツィオーネ 」、日本の割当は70台で、これは全て完売しているとのこと。価格は2200万円。エンジンは90°V型8気筒という新開発のエンジンらしい。
デザインは、かなりレトロで個性的。前のマスクは以前のシトロエンのDSを連想させるが、全体のフォルムはかなり挑戦的。
シトロエン「Cカクタス 」、シトロエン初のハイブリッド・カーのコンセプトモデル。この車もイメージはかなりレトロ。ホィールも可愛い。この車、実は単にコンセプトだけではなく、2008年には本当に市販されるらしい。今までのシトロエンのデザインとはかなり違っているが、ハイブリッド車の発売を期に、デザイン・イメージを変えてくるのかなと思った。
AUDI「メトロプロジェクト クワトロ」、デザインはこれもかなりレトロ。サイド・モールのアルミが印象的だ。
この車もハイブリッド・カーらしい。やはりトヨタが世界的に成功させたハイブリッド・カーの影響はかなり大きいという事なんだと思った。もともと、ユーロッパのメーカーはディーゼル車の技術がかなり進んでいて、環境問題はディーゼル車の普及によってある程度答えは出せると思ってたそうだ。そんな理由でハイブリッド技術については冷淡だったそうで、それがトヨタの後塵を排した大きな理由だと聞いた事がある。でも、ここにきてハイブリッドだらけになってきたようだ。
ベンツの環境対応車はディーゼルとガソリンの両方の機能を備えた「DIESOTTO(ディゾット)」エンジンを搭載した「F700」。技術的な側面は話を聞いても良く分からないが、ともかく燃費がいいので環境に優しいらしい。
デザインは、F700もレトロっぽいが、いかにもベンツそのものの仰々しさで、新しさはあまり感じないし、個人的にもあまり好きではない。でも。塗装色だけは凄い。アルミの削り出しのような質感の塗装で、始めて見た。
最近のベンツ車を見ても思うのだけど、やはりクライスラーを買収してからのメルセデスは、何か大切なものを無くしてしまったような気がする。ついでに伊藤忠の資本が入ってからのヤナセも、ベンツと同じように何か変わってしまったような気がする。もともとAタイプのユーザーとSクラスのユーザーを同列に考える事自体に無理があるという事かもしれない。
日本車も頑張ってる。GTRは別にして、一番印象に残ったのがSUZUKIのコンセプト・カー「きざし2」。将来的な世界戦略車という位置付けだということらしい。スズキは軽自動車から徐々に普通車の領域に製品群を広げてきていて、どの車も独特の位置づけで面白い。この「きざし2」は、車の大きさから考えても、将来的にはスズキが大型のプレミアム・カーのマーケットに踏み出すということになる。デザインも、かなり印象的で面白い。ここでも、レトロ感を感じられる。スズキに期待したいと思ってしまった。
HONDAのハイブリッドのコンセプト・カー。ライトウェイトのスポーツカーのデザイン。これも少しレトロっぽくなっている。コンセプト・カーにしては、なりシェープ・アップされているので、生産モデルにかなり近いのではないかと思った。
車のデザインにおいて、実際に「レトロ」というのがキーワードになってるかどうかは分かりませんが、独断と偏見で見てると、どうも私の場合は「レトロ感」というのが魅力的に感じた。
PS
クリスタル・キッチンの新発売の記事が Meuble Voice に掲載されています。こちらもぜひ見て下さい。
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