TITLE:nabe forum サローネ特集の冊子ができました

 nabe forumで連載されていた「サローネ2008特集」の刷り取りの冊子が完成しました。

 nabeの独断と偏見のサローネ・レボート、、興味があって、殊勝にも保存しておきたいと思われる方は、お近くの TOYO KITCHEN STYLE ショールームにお出かけ下さい。
 手前味噌ですが、これを読めば数年後の日本のインテリアのトレンドが少しだけ見えるかもしれません・・・

 限定の1000部のみです。
 2007年版は一週間程でなくなりましたので、お早めにお出かけ下さい。

TITLE:Medicom Toy Exhibition 2008

 先週の21日から渋谷パルコの6階で開催されているMedicom Toy Exhibition 2008のオープニングパーティーにお邪魔してきました。



 会場に到着すると既に長蛇の列、、列の最後尾だと1時間待ちという大混雑
 今更ながら Be@rbrick の人気を見せつけられた感じだ。
 会場になんとか入りると、そこはBe@rbrickが所狭しと並んでいる。
 まさに Be@rbrick World
 フードに、並ばないと買えないので有名な「クリスピードーナッツ」が食べ放題だった。
 さすが Medicom Toy だと思った。

 このステンレス製 Be@rbrick 、発表と同時にネットニュースやブログ、、そして海外のブログにもかなり取りあけられたようで、「Be@rbrick toyo kitchen 」で検索したら、なんと 525件の検索結果が出たのには驚いた。

 下記はその一例です
YAHOO NEWS
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080619-00000013-nkbp_tren-ind
日経ネット
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=192048&lindID=4
中国語のネットにも
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=192048&lindID=4
英語圏のネットにも

ロゴ入りキャップを作ってみた


 Be@rbrickは世界中の人に愛されているのだと思った。
 また、そのキャラクターを日本人が作り上げたというのも、なんか誇らしい感じがした。

TITLE:ステンレスのBE@RBRICK

 TOYO KITCHEN STYLE がハンドメイド技術の粋を集めて製作した BE@RBRICK が明日渋谷パルコで正式に発表されます。

 写真は完成したばかりの BE@RBRICK です。
 ステンレスの平板を叩き出して、そしてそれを溶接し、最後に鏡のように鄭重に研磨されて完成します。
 ステンレスというのは、ご存知かとは思いますが,非常に固い金属なので、普通の鉄のように延ばしたり,曲げたりするのはとても難しい金属です。それを自由、自在に操る TOYO KITCHEN STYLE の職人、、社長である私もちょっとというか、かなり驚いています。

 感激のあまり思わず BE@RBRICK を抱きしめてしまった私です。

 型取りに使った BE@RBRICK です。
 SEX PISTOLS バージョンというレアな BE@BRICK で、これで型を取るというのは、、何か恐れ多いという感じもしました。

 製作されたBE@RBRICK は3体で、全て非売品ですが、明後日から渋谷のパルコと六本木Meubleで南青山ショールームで受注を受け付けます。

 販売数は5体のみ限定となります

TITLE:カーボンファイバーとフォーク・アート

 先日 六本木 Meuble で発表したカーポンファイバーを扉に使ったキッチン。
 そのキッチンに合わせてインスタレーションしたのは、なんとアジア、アフリカから集めてきたフォーク・アート
 組み合わせの意外性で、発表会にはMeuble のオープニング・イベント以来の沢山のお客様に来て頂きました。

 思ったより開発に手間取り、開発が終了したのが発表のギリギリで、Carbon Fiber Kitchen のセットされた写真が発表時には間に合わなかったので、今回 nabe forum での掲載が始めてです。
 カーボンファイバーの美しさと、ハンドルレスのデザインが醸し出すキッチンの 塊感 に注目して下さい。トップのデザインは工作精度が上がって、さらにシャープになりました。
 TOYO KITCHEN STYLE の会心作です。
 キッチンの周囲にインスタレーションされているのは、アジア・アフリカのフォーク・アート、、照明と背景のソファーを除いては全て一点物です。
 話題のシャネルのモバイル・アート展を見るまでもなく、最近のインテリアやファションはアートというのがキーワードになりつつあります。その流れの中で,アートの価格が暴騰しているのはご存知の通りです。自分の住空間の中にアートを知り入れる事で、空間はより自分らしくなり、より膨らみを持たせる事が出来ます。
 でも、、本物のアートは高い、、、とても手が出ない。
 でも、フォークアートまではまだ手がつけられていない。勿論,高価ではあるけど、ちょっと無理をすれば手が届かない訳ではない。フォーク・アートはアートに残された最後の領域なのかもしれないとか思ってます。
追伸
 使われてる照明はモロッコ製のハンドメイド、、漏れる光が何故か懐かしい。
 これは、現在も作られているので,近日中に受注開始します。
 価格は20万円ぐらいになる予定です。

追伸 その2
 ステンレス製のハンドメイドのBE@BRICK、、メディコム・トイとコラボレーションして製作しました。その製作秘話の対談が掲載されています。ステンレスのBE@BRICKの写真も掲載されています。
 対談記事はここ → clik

TITLE:浪速のカールトン

 六本木Meubleに展示してあったソットサスCarltonが先日大阪のショールームに移設されたので昨日確認に行ってきました。移設されたのはCarltonを含むソットサスの作品が三点です。

 六本木Meubleの夜の雰囲気とはうって変わって、明るい大阪ショールームに見るCarltonはまた違って見えました。周囲の環境や光の具合によって、これだけ変わって見えるというのは、なんか面白いですね。六本木MeubleでCarltonを見られた方で、大阪のショールームに行かれる機会があれば、ぜひその違いを感じて貰えると面白いかと思います。

 バトリシア・ウルキォラソットサスのツーショット、、なんか不思議な組み合わせなんだけど面白いと思いませんか? Meubleでは照明にはTomDixsonを使ってたので、ちょっと意外な組み合わせが合う事を発見した感じでした。

 大阪に行くと必ず寄るのが心斎橋の明治軒、、オムライスの老舗
 大阪ではあまりに有名な店なので、土日は行列が出来てる事が多い。オムライスと串カツが一つの皿に乗ってくる。オムライスは中の具が全てミキサーで潰されて混ぜてご飯と一緒に炒めてあるらしい。卵の具合も絶妙で、時々無性に食べたくなることがある。
 大阪のオムライスで北極星という店も有名だ。ここもなかなか美味しい。この店には「伊勢海老オムライス」という伊勢エビがまるごと一匹入っているオムライスがあるそうだが、わたしはまだ食べた事は無い。
 帰りに、話題の梅田阪急のメンズ館に行ってみたが、もの凄い人で早々に退散した。

TITLE:シャネル モビル・アート展

 かなり話題になっているので、もうご存知の方は多いとは思いますが、CHANELモビル・アートといいう現代アートの展示会を東京で開催しています。この展示会に招待されて行ってきました。

 場所は代々木体育館内の空き地に巨大な白い可動式のドームを建設し、その中でシャネルのキルティング・バッグからインスピレーションを得た20組のアーティストの作品が展示されています。ドームのデザインはザハ・ハリド、、いかにもザハらしい有機的な曲線で構成された白いドームで、可動式だそうで、香港を皮切りに世界中を巡回するという話だ。世界を廻り終わるのはには二年の歳月をかけるらしい。

 このドームの中に展示してあるのは現代アートと呼ばれる作品なのですが、普通の展覧会とちがってサウンド・ウォークという音声ガイドに導かれて,白い迷路のような空間をさまよい歩くというもので、その音声のイメージかジャンヌ・モローということで、流れる音楽と合わせると、まさに「不思議のラビリンス」の疑似体験のようだ。
 写真は最初の作品で、透明なアクリルの結晶が空間に浮かんでいる。周囲は花模様のモザイクタイル。椅子があり、座りながら空間を見つめる。

 次の作品を見るには階段を登る。階段の先には穴があり、その中を覗くと不思議なモノクロの深海風景のような映像の世界。作家は日本人の女性アーティスト束芋(たばいも)。ここでもその穴をひたすら覗きながら彼女の世界に埋没していく。

 空間に空の段ボール箱が散乱している。中を覗くと、箱の底には映像が流れている。まるで中に不思議な小宇宙が広がっているような錯覚に陥る。流れている映像は白い床に裸の女性が動いている。そのうちの一人はかなり太っているのだけど、その女性の存在が何か映像から現実感を奪っている。

 ミラーが張り巡らされた曲線で構成された部屋の中央には一見泡のようなアクリルの塔がそびえている。泡の塔の先端には捨て去られたようなものが吹き出している。

 TATOOが入った豚皮で作られたシャネルのバッグ。
 このバッグの両サイドには、これまたTATOOの入った二匹の豚の剥製が控えていた。かなり不思議な雰囲気がこのバッグから漂っている。
 TATOOモチーフというのは、個人的にはかなり面白いと思った。ちょっと前に、坂井直樹さんがTATOOのTシャツを作って発売し、かなりヒットしたのを思い出した。日経デザインで彼と対談した時、「あのTシャツは復刻されないのですか?」ってきいたら、その予定はないそうでがっかりした。

 巨大なシャネルのバッグ。写っているのは一部で、バッグの開口部の高さは人間の背ぐらいはある。中にはコンパクトが置いてあり、さのコンパクトのミラーの部分がディスプレーになっていて、不思議な光景が映し出されていた。

 モビルアート展を見終わると、そのドームの出口で軽くお酒とフードが出てきて、暫し展覧会の感想などを話しながら懇談をした。ちょうど雨も上がって、ドームを吹き抜ける風が心地良かった。

 現代アートというのは、旧来のアートという考え方の垣根を大きく通り越してしまって、あらゆるもの,アートとして感覚的に捕らえられる表現が全てアートという範疇で語られるようになってきた。アンディー・ウォホールの時代には「POPアートは果たしてアートなのか?」という議論もあったらしいが、現代アートはそんな議論さえしている暇はないほど多様な展開を見せ始めている。
 有名なパリのカルチェ美術館では、この現代アートだけを展示している美術館で、ここを訪れると旧来のアートという概念を根本からひっくり返してくれる。前述の束芋の作品を始めて見たのはこのカルチェ美術館だし、ここで行われたゴルチェの「パンのアート」という展示も見たが、「パンさえもアートなのか!!」と腰を抜かした。美術館の地下で焼いたゴルチェのパンの作品を一階で展示をするというもの。ちょっと笑えたのは、この時にパンを焼いてた職人の作業着がゴルチェのデザインしたものだった。作業着がゴルチェのオートクチュールって、、なんて贅沢なんでしょう!!
 このモビル・アート展、完全予約制だそうだが、聞いてる限りはもう東京での予約は満杯らしく、もし見たいと思われた方は次の開催地に行くしか仕方がないそうだ。それと、確認した訳ではないけど,ヤフーオークションで出品されているという話を小耳に挟んだ。

TITLE:不思議な岐阜の家具屋さん

 岐阜に面白い家具屋さんがある。
 30代の若いオーナーで、昔はファション関係の仕事をしてたそうだ。
 どうして面白い家具屋かっていうと、ビンテージ家具の専門店で、それもただのビンテージ家具ではなく、スペース・エイジと呼ばれる家具を中心にコレクションしていて、おまけにとても高価だ。
 こんなマニアックで高価な家具を集めて売るという商売が、失礼だけど岐阜でビジネスとして成立するのかという疑問が当然湧いてくるのだけど、どうも成り立っているようだ。でも、かくいう私もわざわざ岐阜まで出かけていって買うのだから、まあ私のような客はかなりいるという事なんだろうなと思う。
 このショップで最近昔から欲しいと思ってた照明器具を購入した。

 キング・サンという名前の照明で、デザイナーはガエ・アウレンティ
 バリのオルセー美術館をデザイン・設計したことで知られるイタリア人の建築家であることはご存知の通り。
 見ていると、なんか照明器具というよりは、一つの建築構造体を見ているような錯覚に陥る、不思議な作品だ。
 この家具屋のオーナーはアストレア君といって、彼の不思議なビジネス以上に、個人としても面白い。
 曰く「こんなものは誰も知らないだろうという家具を集めるのが好き」
 私「おいおい、、誰もしらなきゃ、、商売にならんだろうが、、」
   と、、俗人の私は思ってしまうのだけど、彼の口からその言葉が出てくると、なんか自然にそのまま受け入れてしまう。
 曰く「金持ちとは商売はしない!」
 私「えっと、、この家具いくらだっけ?」
 
 まあ、話していると興味は尽きない。
 希代のB級グルメの甘党であるというのも、なんか可笑しい。
 アストレア君のブログ → ここ

 ちなみに購入したキング・サンは名古屋本社のミュージアムに展示してあるので、一度見てみたいと思われる方はご予約下さい。