TITLE:名古屋インテリア・ショップ事情

 名古屋の高感度インテリア・ショップが次々と閉鎖されていて、インテリア産業に携わる私としては少し悲しい思いです。
 まずBALS名古屋が閉鎖され、ACTUS名古屋も縮小した後に結局閉鎖になってしまいました。そして最近CASSINA名古屋も閉鎖されてしまいました。
 残るは「コンラン・ショップ名古屋」と、照明の「ヤマギワ名古屋」そして「トーヨーキッチン」という事になってしまいました。

 少しでもこの名古屋のインテリア・ショップの衰退の流れを止めるには、残った店がなんとか共に協力出来ないかということで、「トーヨーキッチン」と「コンランショップ」の共同イベントを開催する事になりました。
 詳しい内容は後日発表されると思いますが、コンラン・ショップにトーヨーキッチンが期間限定で展示され、キッチンとコンランの家具・照明とのコーディネーションをお客様に見て頂けるようにしたいと思います。
 それと、おまけですが、私の講演会もコンランのカフェを使って開催する予定です。
 テーマは勿論「キッチンとインテリアの関係」ということになります。
 こういった場所での講演会は始めてですので、自分なりにちょっと期待したりしてます。
 定員は100名という事らしいので、募集が始まったらお早めにお申し込み下さい。

TITLE:福岡ショールームが移転・オープンします

 新しい福岡ショールームが来週の土曜日にオープンします。
 福岡市中央区渡辺通り4丁目1ー36 BIVI福岡3F
 TEL 092-729-1040
 今回は駐車場付きのインテリア・ビルの三階です。
 今までショールームは土日は車の渋滞や駐車場の問題があって、何かとご不便をおかけしてましたが、今回の新ショールームは表通りに面したビルで、駐車場も付いているので、土日でも気楽に来て頂くことが出来ると思います。
 また、新ショールムは「キッチンに住む」をテーマにゼロからデザインしたショールームとして、東京に次ぐ2番目のショールームですから、その点でも来て頂いたお客様に満足して頂けると確信します。
 オープンに先駆けて、3月5日の3時から内覧パーティーなので、私も来週末は福岡ということになります。
 博多の「もつ鍋」が楽しみです
 福岡ショールームオープンに関しての詳しい情報は→ここをクリック

TITLE:第3回デザイン経営者フォーラム 神戸

 神戸市が主催する「第3回デザイン経営者フォーラム 神戸 」という催しに講師・バネリストとして招待されたので出席してきました。
 数年前に「デザイン・エクセレント・カンパニー」という賞を戴いたので、その関係で招待されたようです。

 私以外の講師・パネリストのメンバーは次の通りです
市村 次夫さん
株式会社 小布施堂/株式会社桝一市村酒造場 代表取締役
栗菓子の製造と販売/日本酒の醸造と販売
http://www.obusedo.com/
井上 英明さん
株式会社パーク・コーポレーション 代表取締役
生花小売業(青山フラワーマーケット)
http://www.park-corp.jp/
福光 松太郎さん
株式会社福光屋 代表取締役社長
酒類の製造と販売/基礎化粧品の製造と販売
http://www.fukumitsuya.co.jp/
横井 啓之さん
株式会社ABC Cooking Studio 代表取締役社長
料理教室「ABCクッキングスタジオ」の運営
http://www.abc-cooking.co.jp/
神戸を代表してこのお二人もあとでパネリストとして登場
岩田 弘三さん
株式会社ロック・フィールド代表取締役社長
そうざいの製造と販売
http://www.rockfield.co.jp/
矢崎 和彦さん
株式会社フェリシモ 代表取締役社長
カタログやウエブを用いた
ダイレクトマーケティングビジネス
http://www.felissimo.co.jp/
 内容は単なるデザイン論ではなく、デザインというものを企業経営の中でどう生かして行くのかという内容で、私自身も他の講師の話を聞きながら随分と刺激になりました。
 それと、自分の経営の手法というのは一般的な経営手法から考えると少し異端なのではないかと思ってましたが、この日に集まった経営者の皆さんが実践して見える経営手法に随分と共通点があるのには驚きました。皆さん同じような事を考えてみえてるんだなという事で、少し意を強くした次第です。

 フォーラムが終わって会場を移しての懇親会になりました。
 懇親会は参加者は有料だったにも関わらず、会場は満杯状態。通り抜けるのも一苦労するほど人が溢れていました。
 関西でのこういった催しは始めて参加したのですが、驚いたのが参加者と講師との交流がもの凄く活発で、名古屋や東京のこういったイベントとは随分と違っていました。やはり関西はならではの活気だと思いました。

 懇親会も終わったので、フォーラムに参加していた神戸の友人の案内で神戸市内のバーに繰り出しました。

 場所は神戸市内の異人館通りから少し離れた、下町の商店街風の場所。
 1階が酒屋さんで、2階が不動屋さんらしい・・
 でも、、バーはどこにもない??
 友人がここがそうだというので中に入ると、店内の左と正面にワインが並んでいる。左側はワインセラーになっている。店の右側はカウンターとテーブル席が並んでいた。
 つまり、ここは酒屋さんで、酒屋さんのワインを買って、そのワインをそのまま持ち込んで飲むということらしい。黒板には軽いフードのメニューが書いてあるということはフードを頼めるという事らしい。

 システムも分かったので、早速ワインセラーに飛び込んでワインをセレクト。
 最近はアメリカはナパのワインに嵌ってるので、この日もナパのシーラ種の赤ワインと、カベルネ・ソービニヨン種の赤ワインをセレクト。
 このバー、、極めて居心地がいい。
 ついつい、調子に乗って日が変わるまで飲んでしまったけど、友人とワイワイ騒ぎながら飲むワインは、意外と次の日に残らない。
 このワイン・バー、、機会があったらもう一度行ってみようと思う。

TITLE:GDC代官山本店がオープンしました

 

 GDCの旗艦店、「代官山店」が2月11日にオープンしました。
 オープンに先駆けて、関係者の皆様へのお披露目レセプションが開かれました。
 当日は生憎の小雨まじりの天気でしたが、おかげさまで沢山のお客様に来て頂きました。

 写真は沢山のお客様で大混雑の店内です。
 一時は店にお客様が入りきれずに外まで溢れてしまいしまた。
 沢山のお客様に来て頂いて、本当にありがとうございました。

 店内の内装にはトーヨーキッチンが販売するインテリア商品が多数使用されています。
 左の写真は一段上がったショップ棚の床にライン状に敷き詰められたイタリアSICIS社のガラス・モザイク
 右の写真はトムディクソンのライトウェイトで二階に上がる吹き抜けに吊るされています。
 トーヨーキッチンが世界からセレクトしてきたインテリア商品が、こういった商業空間でどう使われているのか、興味のある方はぜひご覧下さい。

  左の写真はGDC代官山店のオープンを記念して期間限定で発売されている「Daikanyama」「代官山」Tーシャツと記念の風鈴。
 どうして風鈴なのかというと、GDCのディレクター熊谷隆志の実家は南部鉄の作家なので、南部鉄といえば代表的な製品は「風鈴」ということでした。
 お時間がありましたら、ぜひGDC代官山店にお寄り下さい。

TITLE:メジャーな建築雑誌の表紙にトーヨーキッチンが

 日本を代表する建築雑誌、「新建築」と「日経アーキテクチュア」の2つの建築雑誌の表紙にトーヨーキッチンの「PUTTON」(プットン)が掲載されました。
 まず「新建築」2010年2月号

 続いて「日経アーキテクチュア」2010年1-25号

 何れの写真も横浜市西区に建築された「ヨコハマアパートメント」
 設計は西田司+中川エリカ/オンデザインパートナーズ
 アパートの一階が共有部分になっていて、その真ん中にトーヨーキッチンの「PUTTON」が置かれている。
 こうやってメジャーな建徳雑誌の2誌の表紙に同時に掲載されたのは始めてのことなので、なんかとても光栄です。

 この「ヨコハマアパート」、ちょっと不思議な構造になってて、一階は全て共有部分で、各部屋は全て二階にある。各部屋への階段は写真のように全て共有部分からの内階段になっている
 なかなかユニークで楽しそうなアパートですね。

TITLE:ようやく辿り着いたポンピドー・センター

 以前からポンピドーセンターに行ってみたいと思ってはいたのだけど、何故か機会がなくて実は一度も行った事がなかった。ともかくパリというより世界の現代アートのメッカと言っても過言ではないポンピドーセンター、ようやく行く事が出来た。

 正式名称は「ジョルジュ・ポンピドゥ国立美術文化センター」、レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースが設計し1977年に開館した。
 写真を見ても分かるように、建築途上の足場をそのまま残したようなイメージの不思議な建築物。こんな建物がパリの街並には似合う筈がないと思うけど,建物の前に立ってみると、これが妙にパリの街並に溶け込んで見える。
 パリの美術館はフラッシュをたかない限り撮影は自由なので、収蔵品を自分のカメラに収めアルバムにするという楽しみもある。ポンピドーセンターも例外ではなく、館内の収蔵品の撮影は自由だった。

 ポンピドー・センターの展示品は本当に多義に渡っている。
 知名度の高いマチス(上の写真2枚)もあれば、現代アートには疎い私には聞いた事がない作品から、ともかく幅広い収蔵品に驚かされる。

 こんな不思議な黒子のような像が並んで座ってたり

 吉岡徳仁が「セカンド・ネイチャー展」で発表した「ヴィーナス-結晶の椅子」の発想はここから得たのではないかと思われる展示があった。「有刺鉄線の塩ランプ」という名称が付いてた。鉄条網を様々な模様に展開させ、死海に沈めたあと、砂漠の太陽の元にさらした作品らしい。
 作家の名前はSigalit Landau/シガリット ランダウ
 彼の作品は他にも展示されていたので、興味のある方はぜこポンピドーセンターを訪問して下さい。

 絵画や造形だけでなく、近代家具も多数展示されていた。
 写真左はご存知コルビジェのソファー、右はアイリーン・グレイの収納ワゴン

 展示品の中にはジャン・プルーヴェのブレハブの家まで展示されていたのには驚いた。
 ポンピドーセンターは1914年から現代に至るアート作品の展示が行われている。アートも現代に近くなればなるほど、「アートの境界って何?」という思いに捕われてくる。そういう意味では自分が持つ常識という垣根をいとも簡単に飛び越えてしまったような、目眩にも似た感覚に襲われる。
 ロン・アラッドだと思うけど、「アイデアに困った時にはポンピドーに行く」と言ったそうだけど、確かにここは「常識を超越したアイデアの宝庫」ということが言えると思う。

TITLE:スタルクのメゾン・ド・オブジェでのインタビュー

メゾン・ド・オブジェでのXO社のブースで新製品「ミミン」の展示を期に、スタルクがインタビューを受けている様子がYoutubeに上がってます。

インタビューはフランス語で、英語の字幕が付いていますが、自分なりの日本語の訳を以下に付けておきましたので、興味のある方は読んでみて下さい。
えっっ、日本語訳の方が分かりにくいって、、はい、、そこまで分かる方は英語の字幕ほうを見て下さいね(笑)
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質問は「我々に何が欠けているのか?」
そして私は、他にその質問を問いかけていたので既に自分自身で
答えられると思っています。
それぞれの行動にはその時間があり、それぞれの時間にはその
行動があります。
だから我々は、それにふさわしい行動を創造しなければなりません。
すなわち、予定より早く、人々が本当に必要としている行動、
我々全てが本当に必要としている行動ということです。
それが、私が現代のデザインについて非常にたくさんのことを
自問自答する理由です。
現代のデザインは、私たちが直面している全ての優先事項、挑戦、
驚くべき緊急事態に、十分知的に、十分強く、十分迅速に対応
できるのでしょうか?
結局、どんな行動をとれば?
我々は決して忘れてはなりません。あらゆる行動、あらゆる
プロジェクト、あらゆる物体は、壮大な変化の歴史の、偉大な
イメージの一部であると考えられなければならないことを。
40億年前にはバクテリアがいました。その後に魚、かえる、
サル、偉大な類人猿。そして、40億年後、太陽が爆発し、
我々が崩壊した時、全ては消滅するでしょう。
全ての人類の行動は、この進化のスピードに貢献しているに
違いありません。
文明のスピードと質をコントロールする為に今まで何十億もの
人間が行ってきたこの並外れた仕事を続けるため、今、
我々に何が欠けているのか?
それは行動?実態のない行動?
それは残念ながらプロジェクトと物体に姿を変える行動?
物質を作り出すことはいつも、過ちの入り口であることを
覚えていなくてはなりません。
何よりも、それが重要な本当の行動。
今日、許容できるであろう唯一の物体は、他が失ってしまった
非常に強い政治的表現、兆しは見えないが新しい経済の現実、
現時点では少しファッショナブルなのでいくつか出てくるかも
しれないエコロジーの現実、又は、新しいセクシャルアイデン
ティティー(性同一性)を持った物体なのでしょう。
今日、私はそのようなものを何も見ません。
しかし、それは、すべきではないものは何もないという事では
ありません。 それを再発明する必要はないという事です。
我々は、再び熱くならなければなりません。
我々の前には、創造の新しい価値や新しい方法をもたらす、
新しいテリトリーがあります。並外れた豊かな土地の前に
我々はいます。しかしそれは我々が思っているものではあり
ません。今日我々が持っているものでもありません。
だから私は自分自身に繰り返し問いかけます。
我々に、何が本当に欠けているのか?
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デザインとは哲学なのでしょうか??

TITLE:マルセルワンダーズとパカラ

 今年のバカラはマルセル・ワンダーズとのコラボレーションでのプレゼンテーションでした。 (ちなみに、昨年はハイメ・アジョン)

 バカラ・ブースの全景です。
 中央に並べて置いてあるのが,今回のマルセル・ワンダーズの作品です。
 昨年のハイメに比べるとちょっと大人しい感じはしましたが、足の一部に下の写真のようなマルセル・ワンダーズのデザイナー・アイコンがありました。

 デザイナーも作品だけで主張するのではなく、他の方法でもデザイナーのアイデンティティーを外に向かって表現する時代と言われています。ハイメは山高帽を被って、ステッキを持った自身の写真を常に露出してます。マルセル・ワンダーズはデザイナーそのものをアイコン化するというのは、まさに画期的な発想だと思いました。

 クリスタルの他に、動物をスメージしたキャンドル・スタンドも発表されていました。
 クリスタルより、こっちの方がマルセル・ワンダーズらしいと思いました。