昨日チューリッヒを発って、ベネツィアに来ています。
早朝のベネツィアです。
美しい街です。
ベネツィア周辺は取引先ではフォスカリーニやビストージやバルビエ・トーゾがあり、イタリアの照明メーカーが軒を連ねています。
殆どの工場は郊外ですが、ビルビエ・トーゾだけは伝統的なムラノ島にあり、観光スポットでもあるので、ムラノ島にお出かけの節は工場の前のウィンドウ・ディスプレーをお楽しみ下さい。工場は一般には公開していませんが、時間の止まったような職人の世界で感動します。
さて、、本題です。
昨日はインテリア関係の新しいブランドを紹介しましたが、本日は本命のキッチンの新製品の話です。
3月7日の朝日新聞の広告欄で2012年のキッチンの新製品の広告ビジュアルをご覧戴いたと思います。
写真はINOのCD-LANDを使ったビジュアルで、新製品の新しいイメージを少しでも理解して頂けるような写真が撮れたかと思います。
ビジュアル全体のイメージはこれからの日本のインテリア・シーンの方向性を示唆したものになっています。
シンブルでモノトーン系のキッチンを部屋の中央に配し、その周囲を少し装飾性の強い家具、照明で囲む事でインテリアとしてより深みを感じさせています。
この流れは何度も書いているように、ミニマルからデコに舵を切り始めた日本のインテリアの今後の方向性は、とりあえずはミニマルを基調とした空間にデコの要素が強い家具、照明を配するというのが主流になってきます。欧米で始まっているようなデコとデコを組み合わせるという流れは、まだ当分は日本では主流になるには少し時間がかかると考えています。
今回注目して欲しい新製品は、まずステンレス・トップがあります。
新感覚ステンレス・トップ「エンブレム」です。
ショールームで現物を確認して頂ければ、その魅力的なデザインや質感に納得して頂けると思います。
まるでガラスの上に刻まれた有機的なパターンをそのままステンレスの表面に移植したような感覚のトップです。
ハンドルは新開発のバーチカル・フラット・バー・ハンドル、、で、通称はVFBハンドルと言います。
従来好評を戴いている横長のフラット・バー・ハンドルの感覚を縦に展開したデザインです。実はこのデザインはテスト的にINO LEONEで採用したのですが、好評だったので再度ディテールをシェープアップしてい再登場させたものです。
オプションではなんとカーボン・ファイバー仕様もありますので、お好みと予算によって選択して下さい。
余談ですが、トーヨーキッチンはここ10年位は横長のハンドルをデザインの基調にしてきました。BAYでもCOREでもINOでもハンドルのデザインの基本は横長です。でも、この横長のデザインを採択する前は、日本のキッチンで横長のデザインを使ったキッチンは皆無でした。でも、いまの日本のキッチンのデザインを見て戴ければ分かると思いますが、殆どのキッチン・メーカーのハンドル・デザインが横長になってしまいました。
まあ、真似されるのは嬉しいと言えば、嬉しいのですが、臍曲りの私としては横長のハンドルに統一されたかの呈の日本のキッチン・デザインに一石を投じる意味で、今回は縦長のハンドルを提案してみました、、、というのは、、ちょっと冗談ですが、、半分本気かもしれない( 笑)
本題に戻して、、
使ってるシャンデリアは今回取り扱いを始めたMoooiのペーパー・シャンデリア。
デザインはスタジオ・ヨブです。
椅子は日本初登場の「ボクジャ」
レバノンから持ってきました。
どちらも従来よりさらに装飾性が強い商品です。
如何でしょうか?
3月30日には東京ショールームで展示が始まります。
また、商品のより具体的なセット例もこの時に発表する予定ですのでご期待下さい。
最近のコメント