明日からいよいよ六本木「Meuble」がオープンします。
キッチンが単なる料理をする道具だったり、シンク付き収納家具だったりした時代は遥か遠くに過ぎて、いまや、キッチンは家族の団欒や、コミュニケーションをライフスタイルと取り入れたいというニーズが主流になってきました。
2001年にBay’sBayを発表したときには、コミュニケーションをキッチンの機能としてとらえた、アイランド・キッチンはまだ遠い先の夢物語だと思われていました。
今や、コミュニケーションはキッチンに求められる機能として全盛になってきました。では次の時代に向けてキッチンはどう変化するのでしょうか?
六本木AXISビルに明日オープンするTOYO KITCHEN STYLE Meubleは、次の世代のキッチンがどう変化するのかというTOYO KITCHEN STYLEのプレゼンテーションの場です。
ぜひ、一度見て頂いて、Meubleのスタッフといろいろ議論してください。
きっと新しいイマジネーションが広がります。
TITLE:レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ
予約が取れないレストランの一つ青山の「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」に行ってきました。
ここは以前に「CasaBrutus」の吉家編集長に連れて行ってもらったことがあって、とても美味しかったのでもう一度行きたいと思ってましたが、なかなか予約が取れなかったので、今回で二回目です。
このレストランは、もともとは小田原で「ラ・ナプール」という名前で評判のだったようで、その勢いで東京の青山に進出したとか、、
オーナーシェフが愛知県常滑の出身ということもあり、小田原が発祥の地であることもあって、海鮮を使った料理がこのレストランの真骨頂と言われています。味は、日本人シェフらしく、繊細で優しく淡白とも思える味。また、食材の組み合わせが絶妙で、創造性が溢れていると思う。
テーブルに座ると、透明のアクリルの厚い板にロゴマークが彫られていて、このロゴマークが光の内面反射でアクリルの端面に浮き上がるという印象的な演出から食事は始まる。
前菜を三品、メインを一品のというアラカルトにした。
最初の前菜は「岩手県・三陸のウニとウイキョウのカクテル、パスティスの香り」。カクテル・グラスに入れられた繊細な前菜。ディーナーのオープニングとして、これから出てくる料理の期待感を盛り上げてくれる。
「うまい」
二品目の前菜は「フランス産、ホワイトアスパラのグラティネ」。 以前にドイツのアスパラの話をここで書いたが、ヨーロッパのアスパラがこうやって日本でも食べられるというのは、なんか感無量。正直言って、ドイツのアスパラより美味しかった。
三品目の前菜は「フォアグラとイチゴのコンビネーション 」。イチゴとファグラという意表を突く組み合わせが面白い。もともとファグラはフルーツの甘さに合うと言われているのだけど、イチゴと合うとはと思わなかった。
メインは「四万十川の天然うなぎとファグラと宮崎完熟まんご」、、白焼きしたうなぎとフォグラとマンゴを一緒に食べるという一風変わった一品。でもこれはかなりうまくて夢中に食べてたら、はっと気がつくと写真を撮るのも忘れてしまった。
「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」お奨めです。。
でも、難点はなかなか予約が取れない
TITLE:シャネル 秋冬 コレクションを見てきました
先日シャネルの秋冬コレクションを見てきました。
シャネルは婦人服しかないのですが、個人的に大好きなので時間があるときはコレクションを覗いています。価格に拘ることなく、高価な素材、高価な加工方法をふんだんに使い、自由奔放に展開するカールラガーフェルドの創造性は、もうため息が出そうです。まさにシャネルというブランドとデザイナー・カールラガーフェルドの組み合わせだから出来るのだと思い、羨望と嫉妬心さえ感じてしまいます。
コレクションの場所は東京の代々木体育館。いい席を取りたいので少し早めに行ったのですが、もう受付には凄い人だかり。お客さんの殆どは、いわゆる「シャネラー」。一度にこんな沢山のシャネラーを見るのは、ちょっと圧巻かもしれない。しかし、シャネル・ファンの年齢層の幅広さには驚かされる。20代の前半とも思われる女性から、かなりお年のおばあちゃんから、シャネルに身を包んでのお出かけです。おばあちゃんでも、シャネルを見事に着こなしている方を見ると、なんか意味もなく嬉しくなってしまう。
中に入ると体育館の中央には白い砂がびっしりと敷き詰めてあり、その周囲を観客席がぐるりと囲んでいる。天井には布で作ったと思われる「白い雲」が浮かんでいる。会場全体が白い「空気感」が漂い、一種の浮遊感のような気分にとらわれる。
コレクションが始まった。これからのファションとのトレンドだと思われている、いわゆる「光物」と「色物」が溢れ、その組み合わせは絶妙。ミラノ・サローネ・レポートの中でも書いたように、ゴールド系やクローム系はファションのトレンドの最前線のようだ。インテリアにもこのトレンドは必ず入ってくると思う。カラフルな柄物同士の組み合わせには驚かされるが、その難しい組み合わせが、アクセサリーの使い方によって微妙なバランスを保っている。こういうタイプの服は、着こなすのが難しいが、着こなせた時の喜びがシャネル好きの真骨頂なのかもしれないと思った。
会場ではため息が出すぎて、写真は撮れなかったので、会場で貰ったコレクション・ブックから気になる服を紹介してみます。
ペンギン・モチーフのセーターとシャネルらしい大柄のチェックのスカートの組み合わせ。色の基本は赤が基本で、セーターの白地の部分が色の逃げになっているので、比較的組み合わせやすいと思うが、良く見ると腰の黒のスカーフが微妙なバランスで入り込んでいる。
でも、このペンギン・モチーフはかなり可愛い。
このセーターはメンズもあったけど、シャネルのメンズは昨年辺りからコレクションには登場しているが、実際に販売されているのは見た事がない。
光り輝くゴールドのスカートと、メンフィス調のトップスの組み合わせ。このスカートはこの他にシルバーでも出ていた。シルバーは無彩色だが、ゴールドも意外と無彩色の感覚で組み合わせが出来るようで、無彩色なら組み合わせはそんなに難しくないので、これからファションの大きなトレンドになってくると思う。ちなみに個人的にはゴールドのNIKEのスニーカーと、シルバーのgreen manのブーツスニーカーを気に入って履いている。まだメンズの場合は意表を突くようで、履いてて楽しい。
シャネルらしい組み合わせ、黒と白をベースに、赤を挿し色に使っている。しかしストライプとチェック柄の組み合わせは意表を突く。色の組み合わせとしては難しくないが、この異種の柄の組み合わせは凄い。勿論、こういった組み合わせが奇異に思わなくなったという時代感もあるとは思うが、単なる時代感だけではに甘えるのではなく、良く見るとベルトとバッグが全体のバランスを支えているのが良く分かる。
シャネルのメンズ、、前回もそう思ったけど、メンズはイマイチかなと思う。まだまだシャネルらしさというのがメンズでは感じられないし、悪くはないが、スタイルは少し冗漫だと思う。まだまだ市場に出てくるのは少し後ではないかとも思う。カールラガーフェルドとしても、もう少しデザインを完成させてからと思ってるのではないか、、、これ単に推測です。
服の前面がバッチや、ブローチで覆われている服。面白い、、でも、この着方だけど(バッチもシャネルじゃなければそんなに高くはないので)、すぐに他のアパレルにコピーされてくるのではと思う。また、自分の持ってる服に、シャネルっぽいバッチをいっぱい付けるなんていう着方も、ちょっとお洒落で面白いと思う。この着方、流行ると思う。メンズでもちょっとパクッてみようかな・・
一番シャネルっぽい複雑な組み合わせ。もうこうなると素人ではどうやってこの組み合わせ作り上げて、どこでバランスを取っているのか、見つめ続けても良く分からない。でも凄いと思う。
こうやってシャネルのコレクションを見てると、アクセサリーやバッグの使い方って、ある意味ではとても大切だと思う。メンズでも、若い人のファションを見てると、こういったアクセサリー使い方がとてもうまいと思う。
最後にコレクションの風景を少しビデオクリップしてみました。大きな会場なので、服の詳細は分からないけど、会場の雰囲気だけでもお楽しみ下さい。
TITLE:2004年の講演の全編をアップしました
2004年に行われた私の講演「日本のキッチンはどこへ行く」の全編をHPにアップしました。
全部で一時間ぐらいかかりますが、7月5日の講演に来て戴ける予定の方、抄録を見て面白いと思われた方は、ぜひ全編も見てください。
https://www.toyokitchen.co.jp/news/index.html
「人気ブログランキング」皆さんの協力を得て現在44位に上がりました。
ご協力ありがとうございました。
ご協力ついでに、もう一度「人気プログランキング」のクリックをお願いします。
TITLE:2004年の講演の抄録です
2004年の春に南青山のモーダ・ポリティカで行われた私の講演の最後の「まとめ」の部分だけをU-Tubeに上げました。講演の全体の録画データは来週にでもHPで公開される予定ですので、この抄録を聞いて面白いと思われたら、ぜひそちらの方も聞いてください。U-Tubeの録画は3分半程度に圧縮しておきました。
この講演の中で、現在の日本のキッチンのトレンドが殆ど予測してあり、また、TOYO KITCHEN STYLEがこの講演の後に発売してきた新製品の「考え方」「意味」等が全てこの中に凝縮してあります。7月5日に予定されている今回の講演は、いわばこの講演の続編です。講演を聞きに見える方は、前回の講演の録画を前もって聞いておいて頂くと、より理解がしやすいと思います。
いま、2004年のこの講演を聞くと、恐らく殆どの方は私の行ってる意味はほぼ理解をして頂けると思いますが、この講演を当時聞いた方の殆どが「半信半疑」か、言ってる意味が良く分からなかったという話を耳にします。
事実、講演会の会場でしっかり寝てみえた方の中には、高名なキッチン評論家、大手デベロッパーのインテリアのキーマンも見かけました。今回はお見えになるかどうかは分かりませんが、一度当時の聞いたときの感想を聞いてみたいという意地悪な気持ちもあったりして、、
今回の講演は、キッチンを含む住宅のインテリアや空間は、次の時代にどう変わって来るのだろうという話です。講演の後に「Mueble」を視察して頂き、私のお話しした意美を感じて頂ければ幸いです。そんなに難しい話ではないとは思うのですが、インテリアに知識のある方ほど、常識の罠に陥られている場合か多いので、あまり常識を前面に押し出されると、理解が難しいかもしれませんね。
でも、私の予見が当たるのか、当たらないのかは、時代が来てみないと分からないと思いますが、興味深い内容になると思います。
あっ、、そうそう、この講演の中で私か言ってる事は、今は殆どのキッチン・メーカーやキッチン評論家が言い始めています。それほど、この時に私が話したことが、今では殆ど一般常識化してしまったのには、私自身が驚いています。
TITLE:唇のソファー
「唇」のソファーといえば、代表的なのはEdraの「Bocca Sofa」。
でも他にもいろいろあるんですね。
右側の真ん中の唇ソファーはアンジェリナ・ジョリーを連想してしまった。
そうそう、ちよっとお願いですが、たまには「人気ブログランキング」をクリックして貰えると嬉しいな。
一時は20位以内に入ってたけど、今日見たら71位に落ちてた。アクセス・カゥンターだけで見ると、nabe forumのアクセス数はかなり増えてきているので、とても嬉しいのだけど、ついでランキングももう少し上げれればと思ってます。
宜しくね!
TITLE:アメリカ人はエンターティメントの天才
ニューヨークのメトロポリタン・オペラで上演された歌劇「魔笛」を先日NHK・BSで放映されていた。
この「魔笛」は、ニューヨークで上演されているオペラをそのままネットで配信して、世界中の劇場、映画館で放映された事ででも有名になった。世界初めての試みで、高価で入手困難なオペラチケットを入手できる幸運な人だけでなく、多くの人にオペラの醍醐味を経験して貰うということで、当時かなり話題になった。
日本では時差の関係で9時間ほど遅れて、東京の歌舞伎座で放映された。
右はその時のポスターの写真。歌舞伎座でメトロポリタン・オペラを観るなんて、ちょっとない経験だとは思いませんか?歌舞伎座の後にも、何軒かの東京の映画館で再上映されたらしい。
ネット配信という斬新な試みだけでなく、演出がなんとミュージカル「ライオン・キング」のジューリー・ティモアというのが驚き。
演出は随所に「ライオン・キング」を思い出させるような、動物キャラも登場、登場人物もコミカル・キャラのパパゲーノも、どことなくライオン・キングのミャオ・キャットを連想して、オペラという堅苦しさはまるでなく、まさしくエンターティメントで、放映時間の二時間はあっという間だった。
こういうものを見ていると、まさにアメリカ人はつくずくエンターティメントの天才なのだと思う。
TITLE:六本木「Meuble」がOPENします
全く新しいコンセプトのショールーム TOYO KITCHEN STYLE「Meuble」 (ムーブル)が六本木のAXISビルにオープンします。この「MEUBLE」はキッチンを含む日本の住宅のインテリア、または住み方そのものがどう変わって行くのだろうという問いに対してのTOYO KITCHEN STYLEとしてのビジュアル・プレゼンテーションです。
キッチンが単に料理をする為の道具から、生活の中心の場としての役割を担い始めているいま、この考えかたの先にはどんな変化が待ち受けているのか?もうそろそろキッチンやインテリアに携わっている我々としては、この事を従来の常識にと捕らわれる事なく、自由闊達に議論して、この先にに待ち受けるであろう大きな変化を見据えていく必要があると考えています。
この新ショールーム「Meuble」を見て戴き、もっとキッチンやインテリア・デザインについて語り合う事が出来ればとても嬉しい。
一般公開は6月30日からです。
この「Meuble 」のopenを記念して、久しぶりに私の講演をする事にしました。私なりのこれからの日本の住宅やインテリアの向かう方向や、この新ショールーム「Meuble」の意味等の話をさせて戴きます。
テーマは
「Beyond the Kitchen」
`キッチンにつづくもの `
場所:六本木のアクシス・ビル
日時は7月5日(木)16:00開場
16:30〜18:00
聞いてみたいと思われる方、生nabeに会ってみたいと思われる方、TOYO KITCHEN STYLEのHP上の参加エントリーフォームからお申し込み下さい。申し込みは先着順なります。席数に限りがあるのでお早めにお申し込み下さい。
TITLE:カンパーナ兄弟のスケッチ
ある雑誌でカンパーナ兄弟のスケッチを見つけました。
今年のサローネでedraから発表された「レザー・ワークス」のスケッチ画です。
製品を知ってるので、スケッチを見ても想像できるのですが、いきなりこんなスケッチを見せられて、製品を作れと言われてもどうするのだろう。デザイナーとそれを支える職人の連携がなければ新しい製品を生み出すことは難しい。デザイナーも素晴らしいけど、ひょっとするとそれ以上に試作をする職人の方が偉いかもしれないと思った。
何年か前に雑誌「ENGINE」の鈴木編集長に聞いた話だが、例えばフェラーリはピニファリーナでデザインされてはいるが、ディテールのアールとか、エアー・インテークの大きさやティテールでの形とかはモデラーと呼ばれる職人の手で作り上げられるそうだ。
TITLE:「nabe forum」の小冊子が出来ました
「nabe forum」のサローネ関連だけを抜粋した小冊子が完成しました。
ブログで読むのと、印刷物にして読むのとは、また随分と違う感じがするものだと、ちょっと不思議な感じです。
独断と偏見のサローネ・レポートですが、保存版として持っていたいと殊勝にも思われる方、もう一度まとめて読み返してみたいと思われる方、弊社のショールーム、また営業にお尋ねください。 印刷したのは1000部だけですので、すぐに無くなると思いますので、もし無くなってた場合にはご容赦下さい。
私の周囲にいて、いつも私の話を聞いている方には納得して貰えると思うのですが、私の言う事はある意味では時代の先端部分だけの流れをを切り取って話すので、聞いたときは「あり得ない」と感じるそうです。特に、日本で書かれているサローネ関連の情報やら記事の多くは、具体的に現れた現象面だけで記事にすることが多い、つまり、著名なデザイナーがどんな新しいデザインを提案したのかとか?いま、イタリアでは誰が旬なのかということは良く語られるのですが、デザインの大きな「うねり」や「予兆」を予見するという記事を見かけることは少ないか、あっても、もう専門家の間ではではもう「定説化」しているようなことを、さも自分の意見のように語るだけだったりします。
デザインも時代の流れという視点で見たとき、まるで違う見方が出来るものです。
何にでも流れがあり、流れは最初から大河であることはありえません。目の前に現れた「大河」だけを見るのではなく、その「大河」がどこから来るのかとか、源流ではどんな変化が起こりつつあるのかを語ることも必要だと思います。独断と偏見ではありますが、この小冊子をまとめて読んで頂けば、これからのインテリアの大きな流れや、TOYO KITCHEN STYLEも含めたインテリア関連企業の大枠での方向性というものの示唆も感じられると思います
ぜひお読み下さい。
そうそう、以前は「nabe forum」ではコメントは受け付けていませんでしたが、ある程度流れも分かるようになりましたので、コメントを付けて戴けるようにしました。いろんなコメントを戴ければ幸いです。下のコメントという文字をクリックして戴けると、コメント受付画面が現れます。
宜しく!
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