TITLE:「プロバンス」東京発表会

 先週の金曜日(5月21日)に東京・名古屋・大阪の各ショールームで新製品「プロバンス」とその関連商品、それと正規代理店になったイギリスの家具メーカー「エスタブリッシュット&サンズ」商品の内覧会を行いました。
 私は東京の内覧会に出席してました。
 内覧会直前のお客様がおいでになる前にちょっと店内の撮影会をしてみました。

 発表会の主役「Ino プロバンス」の東京ショールームでの展示セットです。
 手前にあるのは「レクタングラー・テーブル」のセット。オランダの古い家具をリメイクしたものです。
 キッチンの背面の収納には「ハーブ・ポット」が見えます。
 テーブルとキッチンの上にはエジプトから輸入した照明「メシューカ」が吊られています。
 左奥にはオールド・キリムを使った一人が掛けソファー

 上のプロバンスのセットの左手前にセットしてあるオールド・キリムの二人掛けソファーとオートマン、センターテーブル。
 壁に架けられている絵画は16世紀のイタリアのもの。
 プロバンスの雰囲気にピッタリ合っている。
 これからの日本のインテリア・シーンはお仕着せの家具に囲まれるのではなく、こういった自分が好きで集めた家具や絵画に囲まれて生活をする事が心地いいと感じる人が増え来ると思います。

 「チェチェ」の収納です。
 恐らく日本の箪笥のイメージからデザインされた収納ではないかと思います。
 収納もあまりに収納量だけに捕われて設計するのではなく、インテリアとして心地よいと思えるという切り口で設計する事も必要ではないかと思います。沢山の物が収納されているユニットが豊かである時代はもうとっくに過ぎてしまったような気がします。

 フランスのプロバンス地方で製作されている本格的エージング加工が施されたキッチン「ポトフ」
 エイジング加工も日本では最近始まったばかりなのだけど、やはり歴史あるフランス家具のエイジング加工は凄いものがある。
 ポトフの展示は東京だけなので、エイジング加工に興味がある方はぜひ一度は見て頂きたいと思います。

 同じプロバンスのメーカーで製作された収納ユニット。
 キッチンとは違うエイジング加工がされています。

TITLE:新製品「プロバンス」発表会ありがとうございました

 新製品「プロバンス」の発表会には沢山のお客様に来て頂きました。
 本当にありがとうございました。
 発表会は金曜日でしたが、昨日はGDCの2010年秋冬の受注会が恵比寿のGDC本社であったので、それに顔を出して、昨晩ようやく名古屋に帰ってきました。
 写真を少し整理してから、東京ショールームの展示については後日取り上げたいと思います。
 そうそう、、サローネ・レポート、、まだもう少し続きますので、興味がある方はまたnabe forumを覗いて見て下さい。
 次からは量産家具ではなく、少量生産されているアート的な家具です。
 最近私も含めてこの分野の家具に興味を持つ方が多いようですね。

TITLE:雑誌に掲載されました

 今月発行の2つの雑誌に私が登場しています。

 ひとつは「セオリー」という雑誌の「社長の意見と生活」という特集です。
 ここでは、トーヨーキッチンという会社の生い立ちと、私の経営についての考えたかみたいなものとか、私のライフスタイルが掲載されています。
 「トーヨーキッチン」の製品に興味がある方には、その背景としての考え方のようなものを理解して頂ければより製品を理解して頂けると思いますので、ぜひ読んでみて下さい。

 左側のページの写真はトーヨーキッチン本社ミューシアムの中で撮影された写真です。
 こんな不思議な浴槽も少量ですが製作しています。
 「NOBODY」プロジェクトの成果です、、、という話しが書いてあります。
 意外と、過去に行った「NOBODY」プロジェクトがトーヨーキッチンのデザインの秘密だったりします。

 2つ目の雑誌は「GOETHE」(ゲーテ)という男性誌です。
 私が愛用している「靴」と「鞄」の話しです。

 愛用の靴は「ウェラバウツ」
 愛用の鞄は「クロムハーツ」
 ちょっと気取って写真に写ってます。
 ついでにこの時の服装ですが、デニムとシャツはウェラバウツ、ジャケットとストールはドルガバです。

 という事で、いよいよ明後日は新製品「ブロバンス」の関係者内覧会、そして明後日の土曜日からいよいよ一般展示が始まります。
 キッチンもそうですが、今回はキッチンの周辺に配置する家具や照明にかなり力を入れました。

 左のソファーは貴重なオールド・キリムを張り布に使用したソファーです。
 勿論、一点物で、二度と同じ物を入手する事は出来ません。
 生地は実際に私が選んだ物です。
 そんなんで、製品そのものにはちょっと愛着があります。
 キッチンだけでなく、そんな家具もご覧下さい

TITLE:サローネ2010 その13 Kartell

 先日のMAGISと双璧をなすイタリアのプラスチック家具のメーカー Kartell
 かんり興味深い新製品がいくつか並んでしたけど、下からのライトアップのせいで、写真がうまく撮れなかったので、一部だけの紹介になります。

 たまたまパトリシア・ウルキォラが自分がデザイした椅子の前で雑誌社の写真撮影をしてました。
 背景の椅子は彼女の新作です。
 今年の秋には日本にお目見えするそうです
 
 
 
 
 
 

 スタルクの新作「MAGIC HOLE」
 スタルクらしい少し茶目っ気のあるデザイン
 成形が難しいそうで、来年にならないと製品は市場にはお目見えしないそうです。

 市内のカルテルのショールームでは吉岡徳人の見えない椅子のプレゼンテーションが展開されていました。透明なストローのようなチューブが無数に空間に突き刺さっていました。
 不思議な空間でした

TITLE:サローネ2010 その12 MAGIS

 
 カルテルと双璧をなすイタリアのプラスチック家具のメーカーMAGIS
 最近ではプラスチックから少しずつ離れ始めた感もあるけど、MAGISの真骨頂はやはりプラスチック素材が目につく。
 今回のサローネでもいくつかの新製品を発表していたので、その中でも私が気になった製品をいくつかピックアップしてみました。

 まずは何がなくてもマルセル・ワンダーズですね。
 インターカルチャアルと遊び心が微妙に製品のデザインに反映されていて面白い。

 ハイメ・アジョンのワイヤーチェア「PINA」
 MAGISが素材でワイヤーですか・・・ って思った。
 でも、さすがハイメ、、美しい

 もう一つワイヤーの新作「Vigna」
 ちょっとアーティステックなにおいがする椅子で、長山智美さんは「Thonetの名品「No.14」」をイメージするってブログで書いてみえました。
 なるほどという感じです
 デザインははMartino Gamper
 nabe forumの「サローネ2010 その5 Established &SONS(2)」でも紹介した、「100 Chairs in 100 Days and its 100ways」という本を出版して一躍有名になったイギリス人のアーティスト。
 エスタブでの商品名は「Sessel」

 トム・ディクソンの金属メッシュの椅子
 これもプラスチックではなく、金属ということで、MAGISは今後はプラスチックから順次離れていくのでしょうか。この辺りの事は、今度MAGIS・JAPANの社長に聞いてみる事にしましょう。

 さて、5月21日発売の新製品「プロバンス」がいよいよホームページ上で発表になりました。
   Ino Provence  → click
 Provenceのプレゼンテーションで使用している家具、照明も同時に発表です
   Provenceの家具と照明 → click
 同時発売のキッチンでハーブを育てる「Herb Pot」も発表しました
   Herb Pot → click
 長らく東京ショールームでプロトタイプで展示されていた「MANTA」フードも同時に発売になります。
   MANTA  → click
 何れも5月29日の土曜日から東京、名古屋、大阪の各ショールームでご覧頂けます。

TITLE:サローネ2010 その11 夜のチェントロ

 人で溢れている喧噪のミラノも、それはそれでいいと思うけど、その喧噪が去って、人気が無くなったチェントロははっとする程美しいと思う事がある。

 夜も更けて人気が無くなったライトアップされたドーモ。
 最初にミラノに来たのはもう30年前だろうか、その当時のドーモは黒い汚れがベッタリと付いた、お世辞にも美しいとは言えない建物だった。
 ここ何年間でドーモはすっかり美しくなった。
 

 人気が無くなったガレリア
 日本のアーケード商店街の原型だと言うひとがいるけど、こんなに美しく荘厳なアーケード街は見た事がない。
 ガレリアのビルの上の方は住居になっているそうで、その住人は凄いお金持ちが多いという話を聞いた事がある。

 ドーモからサンバビラに向かう道
 車は入れなくて、日中は人が溢れている
 道の両側はショップが軒を連ねている。
 
 喧噪の対比としての静寂がより街を神秘的に魅せているのかもしれない。

TITLE:サローネ2010 その10 ご存知 Edra

 何かと話題のEdraです。
 ことしのEdraはカンパーナ兄弟のオンパレード
 全ての新製品がカンパーナ兄弟が手がけた製品というのが凄い
 左の写真はは巨大なベル型の照明
 名前もデザイナーの名前をそのままとって「CAMPANA」
 外側はクローム・メッキで仕上げられた板片がビスで繋ぎ合わされていて、全体としてベル型の形状になっている。こま板片をランダムに組み上げたというのがいかにもカンパーナらしい。
 勉強不足なのだが、これってカンパーナの始めての照明??

 少し小型でクロームの色が違うものもあった。
 また、照明の内部を見ると「蛍光灯」らしい。
 やはりエコの風潮が、エコとは無縁とも思われるEdraまで影響されてきたのかと思った。
 やはり時代の流れなんですね

 ゲゲゲの鬼太郎の中にでも登場しそうな収納システム「CABANA」
 長い毛をかき分けると、そこには棚がある、、なんて、、
 しかし、とても不思議な収納
 考えるデザイナーもデザイナーだけど、これはいったいどういう人が購入するのだろう。また、このこの収納が置かれるインテリアはどなんイメージなんだろうかと?、、Edra製品を眺めているといろいろ妄想が湧いてくる。

 アルフレックスの往年の名作「マレンコ」を少し彷彿させるようなEdraのソファー。
 こちらは毛皮が貼り尽くされた豪華版
 座ると、毛皮のフワフワ感が気持ちがいい
 ということで、座ってご満悦の私です

 ゴールド・ミラーの収納システム
 これもカンパーナ兄弟
 ゴールドはこの収納の他にも「LEATHERWORKS」のゴールド仕様も展示されてました。
 ゴールドは、Edra以外にも会場のあちこちでゴールドの家具の展示があって、ひょっとして次のトレンドに繋がるような気もしています。

 カンパーナのテラコッタのテーブル
 やはりこれもエコの流れの延長線上の製品だと思う。
 
 
 Edraを見ていつも思うのは、こんなアート的というか、少しマニアックともいえるデザインの家具で、おまけにかなり高価な製品ばかりの会社が勢いがあるというのは、日本の家具市場から考えるとても不思議な感じがする。
 日本の家具マーケットもマーケットが成熟してくると、このEdraまではいかないなしても、もう少しきちんとデザインされた家具で、もっと個性的な家具を受け入れる市場になってくれるかもしれないという期待感の反面、実際の日本の家具マーケットの現実を考えると、少し喪失感さえ憶えてしまいます。
 まあ、現実は、現実として、トーヨーキッチンとしては、日本の家具マーケットがもっと成熟出来るように、世界の素晴らしいデザインの家具を紹介し続けていくしかないと思っています。
 あっ、、そうそう、、Edraの家具ですが、トーヨーキッチンも直接購入出来るので、時々顧客の要望で販売をしています。もし、欲しいEdraの家具がありましたらご連絡下さい。喜んで斡旋させて頂きます(笑)

TITLE:サローネ2010 その9 SICISのパーティー

 ミラノ市内のSICISのショールームでパーティーが開催されました。

 

 少し遅れてパーティー会場に入ったのですが、会場の入り口はもう人で溢れていました。
 一応主催者側になるので、人ごみをかき分けてともかく会場に入りました。

 会場内はもう既に人でいっぱいでした。
 日本からのお客様も沢山来て頂きました。
 「カーサブルータス」の亀井編集長や「エルデコ」の木田編集長にも来て頂きました。

 

 パーティーも佳境に入ると、入りきれなかった人が会場の外まで溢れていました。

 会場の前の道路も写真のように大渋滞で、サローネもいよいよ佳境に入ってきました。

TITLE:サローネ2010 その8 バルビエ・トーゾ

 ベネチィア最古のガラス・シャンデリアのメーカーBAROVIER & TOSO がPaola Navoneのディレクションでトルトーナ地区の特設会場でのプレゼンテーションを行いました。

 展示のテーマは「廃屋に咲く青の世界」

 中に入ると廃屋の壁際に並ぶ青のウォール・シャンデリア
 なんか妖しい

 壁に沿って進むと次の部屋に入る
 この部屋には天井から下がる5層にもなった巨大な青のシャンデリアが登場

 今回のバルビエのテーマは「青」というのが一つ、もう一つは「縦方向のシャンデリア」だそうだ。
 室内が暗くて少し写真がぶれていて分かり難いのですが、ワイヤーによって吊るされたガラスのの花びらの一つ一つにLEDが仕込まれている。通常のシャンデリアでは光源は上にあって,その光源からの光がクリスタル・グラスに反射して美しい光を放つのだけど、この方法だと縦に長いシャンデリアは出来ない。このクリスタル・グラスに直接光源を付ける方法だとシャンデリアは何処まででも長く出来る。
 事実、ルイビトンのシンガポール店の納入されシャンデリアは長さがなんと10mにもなるそうだ。勿論、ルイビトンに使われた花びらは、花びらではなくルイビトンのマークが使われたらしい。

 会場の出口のインスタレーションには可愛いバルビエの人形が並んでいた。
 このバルビエ・トーゾのプレゼンテーションはトルトーナ地区の中では群を抜いて印象的だった。
 このプレゼンテーシヨンの動画がU-Tubeに上がってました。

TITLE:新製品を発表しました

 新製品のビジュアルを発表しました。
 皆さんの所に送られているDMと5月13日の朝日新聞の全国版で発表したので、もう既に見られた事がある方は多いかと思います。
 以下が先日発表した写真です

 商品名は「イノ・プロバンス」
 Inoシリーズの新しいラインアップで、開発のテーマは「スローライフ」です。
 「スローライフ」、、ゆっくりと流れる時の中で、自然との共生を計りながら、静かで穏やかな生活スタイルを目指す人達のライフスタイルをインテリアの中にデザインしました。
 プロバンス、、ご存知の通り、南フランスの美しい地方です。
 ここでの生活をイメージしました。
 以下はイメージのきっかけになった小説と映画です
 「ブロバンスの贈り物」
 以前にここnabe forumでも取り上げた事があります → ここ
  小説 http://www.amazon.co.jp/プロヴァンスの贈りもの-河出文庫-ピーター-メイル/dp/4309462936/ref=pd_sim_d_4
 DVD http://www.amazon.co.jp/プロヴァンスの贈りもの-DVD-リドリー・スコット/dp/B000WPEJ5K/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=1273896515&sr=8-1
 
 ご存知のように、トーヨーキッチンはキッチンを単なる料理をする道具とだけ捉えるのではなく、キッチンを中心としたそれぞれの家族の目指すライフスタイルを切り口とした開発を続けています。
 今年の新製品は「ブロバンス」、、ぜひ、、ショールームでご覧下さい
 5月29日から、東京、名古屋、大阪の各ショールームで展示が始まります。他のショールームに付いてもこれから順次展示が拡大されるのでご期待下さい。