サローネまであと2週間ちょっととなり、ここにきてようやく色々な情報が集まり始めました。
でも、日本とは違って、直前までは中々情報が出てこなかったり、アナウンスがあった筈なのに、突然に変更になってたり、そんなとこは日常茶飯事ですので、その点はご容赦ください。
なんたって、イタリアなんですから、、、
サローネへのツァーも、そんなイタリア式寛容さを心に持って行かれると、精神衛生上大変宜しいというのが、私のアドバイスです。
「郷に入れば、郷に従え」ですね。
写真は去年のサローネ、メイン会場のフィエラの正面入り口に立つ私
今日は、最近とみに増えてきた日本企業のサローネでの出展予定を分かる範囲で列挙してみます。
今年はちょっと珍しい業種が日本から出展します。
マンション業者の三井不動産レシデンシャルが、トリエナーレの二階で建築家「隈研吾」のディレクションの基、「つなぐ~TSUNAGU~」というテーマの出展をする予定です。展示場所はサローネでの一等地、使うのは世界的に有名な隅研吾なので、それなりの興味は惹かれますが、事前情報(1)で書いたように、三井不動産が世界やイタリアのマンション市場に打って出る計画は聞いたことがないので、しこの出展も世界に対しての情報発信の場という位置づけではなく、日本への情報のフィード・バッグによる、三井不動産の日本のマンション市場でのイメージ・アップというのが出展の目的だと思います。出展の内容はともかく、こういったやり方や手法に頼らないと日本でのイメージ・アップが出来ないというのは、なんか悲しい感じがします。
以前にステファノ・ジョバンノーニのオフィスに行ったときに見かけた携帯電話が、今回のサローネで発表されるようです。メーカーはNECで機種はDOCOMOで、デザインはステファノ・ジョバンノーニです。
場所は「Superstudio Piu」ですから、市内の会場になります。
テーマは。「DoCoMo : New Vibes from Stefano Giovannoni – design for cellular phones」
この出展も携帯電話という商品の性格から言って、世界に向けての発信ではなく、日本市場に向けての情報のフィード・バッグでしょうね。
写真はステファノ・ジョバンノーニのオフィス兼自宅の屋上という妙な写真
また、ステファノ・ジョバンノーニですが、アレッシーでブレークしたことと、ある有名なあるデザイン・コンサルタント会社(ここはかなり高い)が窓口となったことで、かなりの日本企業からのオファーが続いているようですね。以前に彼に会った時も、一ヶ月に二回は日本に行ってるって言ってました。
毎度お馴染みというか、サローネでのちょっとした顔になりつつあるTOYOTAの「LEXUS」ですが、今年も出展をするようです。テーマは例年通り「L-finesse 先鋭-精妙の美」のようですが、具体的な展示内容についての情報は、業界がまるで違うということなので、例年通り事前情報は掴んではいません。これでレクサスも3年目という事になるわけで、例年のすざましい程の金のかけ方を見てると、今年も凄いんだろうなとい期待感は持たせてくれます。場所は「Officina Fiorentini」 、、ここどこだろう??
同じく3年目になるTOTO、今年はステファノ・ジョバンノーニをクリエィティブ・ディレクターに迎えての出展です。はっきり言って、過去の2回の出展内容は、世界的なデザインのレベルからみても、あまりに退屈過ぎるデザインだったので失望したのですが、今回はステファーノ・ジョバンノーニを使うのでちょっと期待していいかなと思ってます。TOTOはサローネで出展の目的が、世界の市場に対してのプレゼンスの強化とHPには書いてありますが、去年のようなデザインをプレゼンテーションをしている限りでは、真意を疑るか、それとも本当にそう思ってるなら、TOTOのデザイン管理者のレベルに疑問を感じざる得ません。ちょっと、厳しいかな??反論はミクシーでどうぞ、、>TOTOのデザイン担当者の方
でも、今年はちょっと期待してますので怒らないで下さい。>TOTOの方
テーマは「Hi-Tech, Hi-Bath”LUMINIST meets STEFANO GIOVANNONI」
場所は「MAGNA PARS」Via TORTONA 15
ミクシーに入ってる方は、次も参照して下さい。私のマイミクの建築芸人さんが日記に書いています。
ちょっと気になってるのが、日本ビクターがサローネに出展するという話です。ビクターはいま松下が企業そのものを売却してしまおうとして、新聞紙上をかなり賑わしていますが、どうしてこの時期に日本ビクターが?という素朴な疑問と、出展の商品が「呼吸球式スピーカーの公募デザインモデル」とあります。えっ、、そもそも呼吸球式スピーカーってなんだ?私では解説できないので、ビクターのホームページを参照して下さい。
YAMAHAは今回は本格的に出展するようです。前回のサローネでは、ヤマハのような巨大な企業が、「サテライト」という新人デザイナーに発表の場を安く提供しようという趣旨のスペースに出展をして、少し顰蹙を買ってました。今年はその反省の意味もあっての本格出展なのかなと推測してます。間違ってたらゴメンナサイ>YAMAHAさん。
テーマは「scenen of tone」で、新しい楽器デザインの提案。場所もメジャーな「トルトーナ地区」なのでかなり気合が入ってる筈ですね。
しかし、楽器のデザインのプレゼンテーションって、過去のサローネでは記憶がない。そういう意味からも、このYAMAHAの出展は地元でもかなり注目されると思う。
そういえば、先日喜多俊之さんに会ったら、サローネで個展をすると言ってました。
最後に「TOKYO DESIGN PREMIO _TOKYO LOVE」とのテーマで、東京デザイナーズ・ウィークと100%デザインの事務局「デザインアソシエーション」が今年もまた出展するようだが、例年通りの展示だとしたら、イタリアまで行ってわざわざ見に行くのは、会場で担当者と日本語で話せる以上の意味は何もないと思う。 勿論、個人的な意見です。
もうちょっと別の見せ方がや企画があるんだろうと思うけど、、
まだ、これ以外にも日本人のデザイナーのプレゼンテーションや、日本の会社の出展もあるようだけど、長くなるので今日はここまでにしておきます。
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