TITLE:「Kartell」MOSCHINOとのコラボ

イタリアから帰って6日目、ようやく時差ボケも解消してきたので、サローネの話を続けます。
今年のサローネで特に印象が深かったのはインテリアとファッションの距離が以前よりもかなり近くなってきたと言うことです。これからはインテリアのトレンドだけを見るのではなく、ファッションのトレンドも注視をしていく必要があるとの思いを深くしましやた。
この取り組みに一番積極的なのがKartellで、前述のDOUBLE Jとのコラボには衝撃を受けました。
Kartellが今回もう一つのファッションとのコラボはMOSCHINOとのコラボで生まれた熊の照明です。MOSCHINOらしくコケティシュで可愛い照明です。デザイナーは勿論ジェリミー・スコットです。
照明は日本での認可の問題で発売はもう少し後になると思いますが、ヨーロッパでは6月にでも発売されます。

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TITLE:ミラノっ子は流石にお洒落

ファッショニスタ、j.j. Martinのファションスナップ ショット。ミラノっ子は流石にお洒落。
こういう感覚がグッチやドルガバに影響を与えているのですね。

でも、jj.Martinってミラノ在住だけどロス生まれなんですね。







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TITLE:Le DOUBLE Jとのコラボレーション

最先端のファッションのトレンドをいち早く製品に取り入れる試みに積極的なのはKartellです。

今回、ファッショニスタで写真家でビンテージ クロースの収集家で有名なJ.J. MARTINが2015年に立ち上げたLe DOUBLE Jとのコラボレーションで生まれた製品群には驚きました。ミラノの最新ファッションのトレンドをいち早く取り入れるKartellの先進性にはひたすら敬服します。

Le DOUBLE Jは今回のサローネでもPop up Storeをオープンしています。




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TITLE:インテリアのトレンドはファッションから始まる

「インテリアのトレンドはファッションから始まる」

これ私の従来からの持論です。その為、サローネに来るとフィエラやトルトーナだけでなく、ミラノ ファッションの最新動向をこの目でチェックすることで今後のインテリアのトレンドを考える事にしています。。。
グッチやドルガバ、そしてディオールまでも2018ssはカラーと柄物と、まさに百花繚乱の体をなしています。グッチ、ドルガバ、ディオールの写真を貼っておいたので見てください。デコラティブである事は勿論ですが、従来の常識的な色のコーディネートを飛び越して、反対色を普通に組合わせているのは衝撃です。
インテリアはどうかというと、うちが取り扱ってるMoooiやKartellの新製品を見ても、柄とカラーのトレンドをインテリアに持ってくるという試みはもう始まっているようです。
まだまだ、日本ではそこまでと思って見える方も多いと思うのですが、実はこのトレンドは日本のインテリアでも徐々に始まってると思っています。
何かと保守的な日本のインテリアですが、これからの5年の動向は目を離せないと思ってます。











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TITLE:ブランディングとコスト

イタリアを含む欧州のインテリアメーカーの直面する問題は中国企業との競合をどう乗り切っていくのかという事のようです。上海や広州の家具展を見られた事のある方はよく分かると思うのですが、近年の中国インテリア企業の進歩はすさまじいものがあります。品質、デザインのレベルの向上はヨーロッパ企業のそれに迫りつつあります。
それにどう対処していくのかというのはブランディングが一つの回答で、今では上海でサローネが開催されているにはご存知の通りです。
もう一つの回答はイメージ的にヨーロッパの企業を装いながら、デザインはヨーロッパのデザイナーが手掛けるのですが、生産は全て中国で行いコスト競争力を高めていくという選択です。
Kartellはそれを技術力、開発力で乗り切ろうとしてます。近年のKartell社のプラスチック成形技術は 眼を見張るものがあります。また、素材レベルで差別化を図ろうと、近年Kartell社はプラスチック素材メーカーを二社買収しています。
企業的に見ていくと、サローネもデザインレベルで見るのとは全く違った視点で見ることが出来、イタリア企業の取っている戦略的なダイナミックさに興味が尽きません。

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TITLE:今年の傾向は石

今年はユーロクッチーナの年なのでキッチンだけの展示会場がフィエラに設置されています。 うちはキッチンメーカーなので、本来ならここを一番に視察すべきなのですが、以前にも書いたように最近のイタリアキッチンは退屈極まりないと思うので、ユーロクッチーナの会場も駆け足で見る程度で十分だと思ってます。
サローネに来始めて35年は経つのですが、以前のイタリアのキッチンは本当に面白く、随分と刺激を受けました。しかし現在のイタリアのキッチンは所謂「Dead End」というか袋小路に入ってしまった感があります。
今年の傾向はやたら石を使っているのが特徴で、特に石のキッチンで衝撃的デビューした「ミノッティ」がここに来てイタリアのキッチンに大きな影響を与えたのだと思います。
補足ですがキッチンの「ミノッティ」は家具の「ミノッティ」とは何の関係はありませんので間違えないように。

しかし、うちがデザイン キッチンを始めた時は、キッチンをインテリアだと捉える感覚が日本のインテリア関係の方には皆無でしたが、今ではインテリア雑誌も挙ってキッチンを取り上げているのを見ると隔世の感があります。

もう一度補足ですが、凄いっと思ったキッチンメーカーが一社だけありましたが、それは秘密です。

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TITLE:まさに驚愕

毎回サローネに来るたびに思うのだけど、よく毎年、毎年これだけの新製品を生み出してくるなぁって、まさに驚愕ですね。
それと、もう一つ以前と違うのは、開発のスピードです。以前だったらサローネで展示が始まって、実際に発売されるのは数年後というパターンが普通だったのですが、勿論、写真のカルテルの木の曲木を使った革新的な製品はまだ開発途上なのですが、かなり多くの新製品はもう夏から秋にかけて出荷可能というスピード感が凄い。
写真はMoooiとKartellの製品の中でまだ発売時期が決まってない製品だけを集めてみました。吉岡徳仁のマトリクスは一応秋には出荷出来るだろうって言ってましたが、どうも製品の完成度とバリエーション展開にもう少し時間をかけるような気がしました。




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TITLE:チョット頂けないって思いました

今年のサローネの印象ですが、人の数が半端ない。
特に中国からのお客様が多いみたいです、あまりの人の数に人酔いしそうです。
会場で飛び交う中国語を聞いていると、中国の国家としての勢いを感じます。
ただ、見方がえげつない。スマートホンやカメラを構えて接近して製品のディテールを撮りまくっている。
あきらかにデザインの盗用を考えているかのように見える。
昔はサローネは撮影禁止が多かったのだけど、今では一部を除いて殆どが撮影できるのようになってきてるのだけど、これはチョット頂けないって思いました。

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