TITLE:死語となった「応接間」という言葉

 「応接間」という言葉は最近はとんと聞かなくなってきました。それに代わる言葉としてはリビングルームというのがあるのですが、厳密に言わなくてもこの二つの言葉はなるで違った意味を持っています。
 「応接間」というのはお客様と接する為の部屋で、一方リビングルームというのは家族や近い友人がリラックスする為の部屋という事なので、「応接間」という言葉に厳密に対応する言葉は「レセプションン・ルーム」という事になります。そうすると、今時住宅を計画する時に応接間という区割りをする場合が殆どないという事は、「応接間」という概念が日本の住宅から消え去ってしまったということになるわけです。
 我々は随分前から「応接間」という意識で「リビングルーム」を計画するのは止めて、リラックスするという本来の意味でのリビングルームを計画すべきだと言ってます。でも、未だに「応接間」の概念でリビングルームを計画する住宅が多いのはどういてなんでしょうか?
 

TITLE:LDKという言葉

 一般的に使われているLDKという言葉ですが、リビング、ダイニング、キッチンという機能に分けられた空間の仕切りが無くなってワンルーム化が進んできたのは、「住み手」が機能として分ける必要はないと考えてきたからだと思います。
 料理をする場所、食事をする場所、くつろぐ場所といういちいちの定義に従って生活している人は皆無なのにも関わらず、住宅を作る側は相変わらずこの機能の定義に従って、あたかもその定義に従って生活をしているが如く設計をして、それを何の疑問も持たず受け入れてしまう「住み手」
 例えば、料理をするという機能と食事をする機能を一体化した当社のCDランドではもう既に場所としてのキッチン、ダイニングという定義はあてはまらないし、「くつろぐ場所」と定義されたリビング・スペースですが、果たして食事が終わった家族がリビングに全員移動してくつろぐかというと、その生活スタイルはあり得ないと考えます。
 家族が集まり、多くの時間を共有するスペースとしての再定義が必要なのではないかと考える昨今です。
 

TITLE:「キッチン」から考える「住い」作り

 LDKという言葉があります。
 Living・Dining ・Kitchenの頭文字をとった言葉です。
 住宅の中で寝室以外に一番家族が過ごす場所で、近年はそのLDKを仕切った壁が取り払わられ、LDKを一つの空間として考える住宅が増えてきました。最近流行りの「リノベーション」の殆どがLDKの壁を取り払うという事なのはその表れだと思っています。
 そうすると、ここで考えることは、何故LDKの壁が無くなり、一つの大きな空間にすることを好む人が増えてきたのかという事です。
 これは、「住い」作りの中で、お客様の為のスペースを優先して考えるのではなく、家族が集まり、過ごす場所を優先的に考える人が多くなってきたという事だと考えています。
 では、家族が集まるスペースはLDKのうちの何処なのかという事を考える必要があると思います。リビングなのか? ダイニングなのか? キッチンなのかですね。
 そう考えるとLDKという言葉ですが、まずリビングから考え、次にダイニングを考え、最後にキッチンを考えるという事になります。しかし、実際に家族が集まり易い場所として考えると、キッチンであったりダイニングという事になり、リビングでは決してないというのは言うまでもありません。
 LDKという文ではなく、KDLという言葉のを使いながら「キッチン」から考える「住い」作りを考えていきたいと思っています。
There is a word LDK.
It is a word that an acronym for Living · Dining · Kitchen.
In most families spend location other than the bedroom in the house, in recent years are tought wall that partitioned the LDK, house to consider the LDK as one of the space has been increased. The trendy recently most of the “renovation” things that get rid of the wall of the LDK is I think that appear.
Then, thinking here is, why there is no wall of LDK, is that what people prefer to to one large space of has increased.
This is, in making “dwelling”, and instead of thinking in favor of space for our customers, family gatherings, we believe that the location spend a thing that has become many people think preferentially.
So, I think space the family gather, it is necessary to think about the fact that somewhere a of of the LDK. It is whether it is a living that? The dining or? Kitchen are.
So think and it is the word LDK, but first thought from living, then thought the dining, and finally will be taken to that think about the kitchen. However, when actually thought of as easy location family gathered, made to the fact that the kitchen was a or dining, it is not to mention the that never is in the living room.
Rather than a statement of LDK, you have while using it that the word KDL I want to think about making “dwelling” to think from the “kitchen”.

TITLE:「住む」の軸は何かと考えました

 久々に東京で時間があったから、東京でまだ見ていない家具、インテリアショップを見て回りました。いろいろ感じる事は多かったので、これからはもう少し時間を作って東京見物でもしようかと思った次第です(笑)
 その中で一番感じた事は、殆どの店の展示方法が単品の家具としての展示ではなく、収納や照明も含めた空間としての展示がされている事です。まさに以前と較べると様変わりですね。でも、それを見ながら少し違和感を感じたのでは、家具、インテリアショップというと、ソファー屋さんが多いこともあると思うのですが、客間としての応接スペースのが果たしてこれからの住宅の「軸」なのかという事です。
 確かに一昔前は「住宅」の外の顔としての部分、つまり建物の外観、門扉から玄関周り、客間としての応接間というのが設計の軸であった事は確かなのですが、これからの時代の住宅はもっと中に住む人の為のスペースを中心に考える時代になってくると思うのです。手前味噌ですが、住宅の中で最も家族が集まる場所は「キッチン」と「ダイニング」だと思うのです。そう考えると住宅設計やインテリ設計をする場合に、客間としてのリビングを軸とするのではなく、キッチンを含むLDKを一つの空間とて捉えて、そこに設計の軸を置くべきではないかと考えています。
Because after a long time there was a time in Tokyo, furniture you have not seen yet in Tokyo, it was around on a look at the interior shop. Since it was often feel variety, is up to you I feel it in the future to see the sights of Tokyo by creating a little more time (laughs)
That I felt most in this, is that the exhibition of how most of the shop is not in the exhibition as a furniture of single item, has been the exhibition as a space, including the storage and lighting. It is completely changed when just before and compare. But, than was feeling a little uncomfortable while watching it, furniture, and say interior shop, but I think sometimes sofa shop is large, the sitting areas as a drawing room is really the future of housing “axis” The fact is that such whether.
Certainly a decade ago is part of as outside of the face of the “Housing”, that is the appearance of the building, around the entrance from the gate, it’s that drawing room as a drawing-room was a shaft of design I sure, but the coming of age housing and I think become the era to think about the space for the people who live in more. It is a self-flattery, but most families gather place in the house I think that it is a “kitchen”, “dining”. The case where the layers are considered the housing design and intelligent design, rather than the living as salon than an axis, the LDK including kitchen caught in the one space, and considered to be there or should not put the axis of the design have.

TITLE:「個人」から「集い」の時代への変遷

 日本が豊かになるに連れて、以前は人や社会との関わりを避けて個人の世界に閉じこもることがストレスを感じないと思う人が多かったような気がしますが、ここ最近になってそうではなく、家族や友人や社会との接点を増やすことの方が安らぎを得られると感じる人が次第に増えてきたような気がしています。
 例えばボランティアを通して社会との繋がりを積極的に持とうと考える人が増えたのはその証拠のような気がします。
 また、住宅においても、家族との触れ合う場所を優先する為に、LDKの垣根を取り払いワンルーム化を図る事が多くなってきました。
 「キッチン」に望まれる機能は調理ではなく、家族とのコミュニケーションだという考え方の基で、フルフラットのアイランドキッチンを推進してきたTOYO KITCHEN STYLEですが、今では全てのメーカーがアイランドキッチンを発売し、最近のモデルを見るとバックガードや腰壁がないフルフラットのアイランドキッチンになってきました。
 ライフスタイルの基本が、「個人」の時代から「集い」の時代への変遷だと考えてるとこの流れはより理解できると考えています。
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