今週末からいよいよ東京デザイン・ウィークが始まります。
今年のサローネで発表された家具や照明の新作も大量に展示されるので、ぜひご期待下さい。
それと、勿論ですがキッチンの新作も発表されますので、こちらの方もぜひご期待下さい。
まずBAYの新作「メタリック・ウッド」です。
HPLの表面に木目をプリントしたアルミを圧着して同時成形するという、まったく新しい扉素材を始めて採用しました。その木目のカラーリングも普通の茶系の木目色ではなく、グリーンの木目を使ったというのが、これもまた新しい試みです。
日本のインテリアも遅ればせながらミニマルの時代を経て、いまようやくデコの時代に入りつつあります。デコと言っても、きらびやかなものだけを指すのではなく、ミニマルのアンチテーゼとしてのデコという意味で、つまり直線を主体とした空間構成と、無彩色を主体としたカラーリングというミニマルに対してのアンチテーゼという意味と考えて下さい。
「メタリック・ウッド」のプレゼンテーションの写真のインテリアについては、全体としてはミニマルな印象を主体としながら、デコの要素を少し取り入れるという内容になっています。デコの時代に入りつつあるとは言っても、いきなり全体をデコで構成するというのはあまりにハードルが高いので、当面の日本のインテリアはこういった考えが主流になってきますので、この「メタリック・ウッド」の写真はプロの方にもかなり参考になると思います。
コーディネートしている家具は、ダイニング・チェアーにはミニマルとデコが微妙に混じり合ったスタルクの名作「ルイゴースト」(Kartell)、そしてダイニング・テーブルはシンブルな形状のKartellの「ホー」が見事にマッチングしています。
照明は少しデコの要素が強いシャンデリア「テンタコロ」が合わせてあります。
窓際にはエスタブリッシュット&サンズの「ベンチ・テーブル・チェアー」を置いてみました。キッチンの側に置くチェアーは調理を作業から生活のエンターティメントに変える為の必須のアイテムだと考えています。
リビング側に少し見えるのは、今回のデザイン・ウィークで発表されるNENDOの「MAKI」です。これもミニマルの要素とデコの要素が微妙に絡み合った素晴らしいデザインです。
背後の壁にはシチス(SICIS)のベルチィアン・モザイク、カラーは少し押さえ気味にしてありますが、ベネチィアン・モザイク特有の虹色に反射する壁が美しくインテリアに映えます。
そして部屋の中央にはデコの要素を少し取り入れた新作「メタリック・ウッド」を配しました。
最後にLDK空間を生活を楽しむ為の空間にするという意味で、チェロを置いてみました。勿論ですが、このチェロはトーヨーキッチンでは扱っておりません。(笑)
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