これからのインテリアはもう少し装飾性の高い傾向が顕著になるという話を、書いたり、話したりしてからもう10年以上になるだろうか?当時の日本はシンプル&モダンがようやく定着しつつあった時期でしたが、欧米ではこのシンプル・モダンの終焉の兆しが見え始めてた頃で、私の話を半信半疑で聞く人が殆どだったことを思いだします。
日本でもようやくデコの流れが顕著になり始めて来たのですが、では欧米ではどこまでデコが進んできているのかという話を、今回のメゾン・ド・オブジェで見てみたいと思います。
今日は、まずシャンデリアです。
凄い事になってます。
インテリアにシャンデリアというと以前は家庭で見る事は稀でしたが、今ではキッチンにシャンデリアを吊るというのが普通になってきました。勿論、この火付け役はトーヨーキッチンである事は言うまでもありません。
でも、日本で見るシャンデリアは小型で、シンプルな物がまだまだ大半ですが、ヨーロッパの最先端はこの写真のように大型化し、デコがさらにデコになってきています。
これはかなり大きなもので、水滴のようなクリスタルが螺旋状に吊るされています。
ベロのようなクリスタルが天井から床まで吊るされています。こういった長いシャンデリアはLEDを光源に使う事で上から下まで輝きます。昨年のサローネでのバルビエ・トーゾのシャンデリアもそうでしたし、実際にルイ・ビトンの店舗でも使用されています。
このベロのシャンデリアを壁に使った例です。
日本の住宅でも以前のように壁から壁を収納にするという考え方ではなく、壁に空間を作って、そこに絵や鏡のような装飾をするものを飾る傾向が強くなってきているので、こういった光を飾るというのもこれから増えてくると思います。
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