TITLE:新シンク「PARALELLO」の誕生の経緯とその意図、TOYO KITCHEN STYLEが目指す方向

ちょっと長文になりますが新シンク「PARALELLO」の誕生の経緯とその意図とこれからもTOYO KITCHEN STYLEが目指す方向の話です。

コミュニケーションの基本は会話から始まります。キッチンを中心としたライフスタイルも勿論ですが、会話がないと始まりません。では、その会話はどういうきっかけで始まるのでしょうか?


キッチンは単なる料理をするだけの設備ではなく、家族や友人とのコミュニケーションという切り口で考えるべきだ。そういう事を私が言い出したのはもう20年以上前になると思います。今ではどのキッチンメーカーもカタログだけ見ると「家族とのコミュニケーション」というコピーが並ぶ時代になり、誰もがキッチンを単なる料理をする道具という見方をする人が少なくなりました。


では、キッチンを一つのコミュニケーションを促進する為の設備と考えた時、それはどんな要素でもって成立するのでしょうか?まず私が考えたのは、「顔を見るとこから対話は始まる」という意味で、背中を向けて料理をするオンウォールがたのキッチンではなく、家族の顔を見ながら料理ができるアイランド・キッチンを提案しました。この考え方は今では広く受け入れられ、戸建てに納入されるキッチンの大半はアイランド・キッチンになってきました。

でも、次の疑問はキッチンとダイニングが離れていて、それで会話か弾むのだろうかという疑問があり、それを解決する為にキッチンとダイニングを一体化したキッチン、 D-LANDとCD-LANDを開発し提案をしました。この二つのキッチンは単にキッチンとダイニングを一体化するだけでなく、料理をするキッチンの部分と、食事をするダイニングの部分の面を同じにすることで、キッチンとダイニングの心理的な距離を更に縮めました。これによって、料理をしながら食事をし、食事をしながら料理をするというキッチン・スタイルが実現でき易くなりました。そして、この考え方に賛同して戴ける方が多く、特にCD-LANDは弊社としては爆発的なヒット商品となりました。

このヒットを見て、昨年来、量産メーカーが揃って形だけのCD=LANDもどきを出してきたのはご存知の通りです。

今年発売の新シンク「PARALLERO」は更に考え方をもう一歩前に進め、コミュニケーションの基になる要素として「共同体験」とか「体験の共有化」という側面から設計したシンクです。

料理をしながら食事をし、食事をしながら料理をするというライフスタイルの中で一番の問題は、食事をする人は複数だけど、料理をする人は基本一人だけという点です。複数の人が料理をし、同時に食事をする、つまり「料理」と「食事」を複数の人が同時に「体験を共有化」することで更に対話が弾むはずだという考え方です。

「PARALELLO」(パラレロ)シンクはまさにその二人で並んて料理をする事を可能にしたシンクです。

「PARALELLO」シンクでも一つ特筆すべきは、二人で料理ができる巨大なシンクでありながら、通常の1200mm間口のシンクユニットにすっぽり収まるという点です。この意味はこのシンクを搭載するキッチンの間口に大きな制約はなく、一般的な間口のキッチンで奥行きが900mm以上あれば収まるということです。

新シンク「PARALELLO」、全国の主要ショールームでの展示が始まりました。ぜひショールームでキッチンを中心としたこれからのライフスタイルの実現を実感してください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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投稿者 nabe : 2016年09月25日 18:30