TITLE:パリの街角に見かけた家具達

 パリの街角で見かけた、ちょっと面白いと思った家具達です。
 サントノーレ街のピェール・カルダンのショップのショーウィンドウに不思議な家具を発見した。どうしてカルダンのショップに家具が並んでいるのか、それもショーウィンドウの三面も使って展示してあるのか、理由がまったく不明でなので、誰か知ってる方がいれば解説して欲しい。

 デザインは多分にオブジェ的で、家具に機能を求めすぎる日本の市場ではあまり見かけないし、一般的ではないのだけど、欧米では空間のオブジェ的な要素がより強い家具というのはよく見かける。

 紹介したこの家具達も、収納するという機能は確かにあるのだけど、それはこれらの家具の本意ではなく、むしろ空間に置くとこで一瞬にして空気感を変えてしまうことが、これらの家具達の本意だと思う。白い何もない空間に、一つだけ置かれたこの家具を想像してみて下さい。
 それにしても、この生物モチーフの家具にはちょっとやられた、、そんな感じかな?
 家具というのは、機能だけを追い求めると、デザインは同じようなものになってしまったり、多分に単調になってしまうものだと思う。ちょっと前だけど、サローネを報じるイタリアの新聞にこんな記事が出てたのを思い出した。
 「これ以上新しいソファーをデザインするには、人間のお尻の形を変えでもしない限り、新しいものは出てこない
 新しい家具デザインは、機能を超越した所から生まれるような気がします。

 サントノーレをさらに歩いていくと、サントノーレで一番過激なショップ「ジョン・ガリアーノ」の店頭で、ガリアーノのニュースペーパー柄の椅子とオットマンを発見。
 この椅子は単なるショップの装飾用として置いてあるだけなのか? それとも販売されるのかは不明だけど、個人的にはちょっと欲しいと思った。
 FENDI が家具を発売したり、ドルチェ&ガッバーナとロン・アラッドとの関係なんかを見てると、これからアパレル業界からの本格的がインテリア・家具業界への参入があるのかもしれないと思った。

投稿者 nabe : 2007年09月27日 06:22