TITLE:久々のファションの話題「GIULIANO FUJIWARA」

 久々のファションの話題です。

 TOYO KITCHENのミラノ事務所の所長は、あの名作「GOAST」をデザインした Tom Katayanagi。
 当時彼はチニ・ボエリの事務所にいたので、デザインはチニ・ボエリと連名になっているが、彼は言わないけど、まあ殆ど彼がデザインしたのだと思っている。
 彼はデザインをさせたら超一流なのだけど、着る物にはまったくの無関心。ミラノで買い物に付き合って貰っても、彼は服を見るより、店の外でタバコを吸うほうが関心があるようで、服の話をしてもあまり興味を示さなかった。
 でも、会うたびに「インテリアのトレンドはファションから始まる」と言い続けたせいもあるのかは分からないけど、最近突然ファションに目覚めてしまった。最近の服は「Junya Watanabe」という過激さ!!私の服選びにも積極的に参加してくれて、あれがいいとか、それはちょっととか、、かなり「うるさ型」になってきて、一緒に買い物をしてもとても楽しい。
 そんな彼が、突然ミラノ・コレクションのレポートを送ってくれた。ファション関係者でもないのに、なんとコレクションの会場にもぐりこんだのにはちょっと驚いた。

 レポートは「GIULIANO FUJIWARA」、、デザイナーは藤原喜章、1986年には日本人で始めてイタリア・ファション協会の正式メンバーとなり、店舗も市の中心部であるスピーガ通りの入り口にあった。現在この場所は「ドルチェ&ガッバーナ」の女性向けの店舗になっている。
 デザイナーの藤原喜章は若くして亡くなったので、ブランドも一時途絶えたのだけど、2006年にクリェーティブ・ディレクターの マツムラ・マサタカ氏がステッドファーストグループの傘下で「GIULIANO FUJIWARA」の再デビューとなったということらしい。
 「GIULIANO FUJIWARA」というブランドだけど、海外でこれだけ活躍している日本人デザイナーだと、日本でもかなり取り上げられるのが普通だと思うけど、何故か日本では殆ど知られていないのがちょっと不思議。

 コレクションの写真から見ると、テーラードなのにミリタリーという感じで、かなり面白いと思った。日本には入ってないのか、それとも私だけが知らないのか?ミラノに行ったときは、時間があったら見てこようと思ってる。

 ちょっと衝撃なのはクロームメッキのヘルメット、、クロームというのは最近のファションのトレンドになってきているが、そうか、ヘルメットをクロームにするという手があったんだと思った。クロームのブレスレットや太目のクロームのネックレスなんかも、ひょっとするとこれからのメンズ・ファションのトレンドになるかもしれないと思った。