TITLE:キッチン・アウトレット・ビジターの為のお薦め昼食ガイド(2)

 「味噌カツ」という食べ物がある。
 トンカツの上に甘めの赤味噌をかけたり、その甘めの味噌を付けながら食べたりするもので、名古屋地区独特の食べ物で、いわゆる「名古屋飯」の部類に入る。以前は、名古屋地区以外はあまり知られてなかったので、味噌カツの話を他の地区の人に話すと、気持ち悪いそうだね、、なんて言われた事もあった。

 でも、最近の名古屋ブームで、この味噌カツも全国的に知られるようになり、名古屋で一番有名な味噌カツの店「矢場とん」は数年前に銀座に進出してしまったそうで、「矢場とん」ファンとしては嬉しい限りです。
 「味噌カツ」の発祥ですが、もともとが屋台の食べ物で、屋台で揚げた串カツを「どて煮」の味噌に浸して出したのがそもそもだという話を聞いた事があるけど、いつもの通り真偽のほどは不明です。
 実は、味噌カツっていうと、いろいろなタイプがあって、「どて味噌」をかけてあるのが「矢場とん」、味噌と一緒に煮るという「叶」、、別の鉢に入れた赤味噌にカツをその都度付けながら食べるタイプ。お好きな方はいろいろ試してみられると、結構奥が深い食べ物だということが分かると思う。

 関にも、実は有名な味噌カツの店がある。
 「明勝」というのがそれで、お昼時ともなると駐車場待ちの車で大混雑しているので、近くに行けばすぐに分かる。東海北陸道の関インターから美濃方面に向かっていくと、5分もかからないので、アウトレットに行く途中にここで食事をして、そのまま明勝の前の通りを北に向かえば15分程度でアウトレットに到着する。

 この「明勝」はもともと関市内にあった小さな味噌カツ家さんだったが、道路計画に店舗がかかったことで、市内を出て、当時はとんでもない田舎の田圃のど真ん中に移転した。今でこそ郊外の店舗は市内より繁盛しているが、移転した当時はとんでもない場所に移転したものだと思った記憶がある。この場所は、近くに大型ショッピング・センターやら、シネマ・コンプレックスが立ち並ぶ郊外型の商業地域になってしまた。まさに「人間万事塞翁馬」を地でいくような話だと思った。

 左の写真は普通の「みそかつ定食」900円、、、右の写真は「ひれかつ定食」1200円
 味噌カツっていうと、普通は安い方のお肉で、脂身が多い肉のほうが美味しいのだが、ここ「明勝」では「ひれ味噌カツ定食」の方が私は好きで、いつもこちらの方を注文する。
 ちなみに「矢場とん」で「ヒレ味噌カツ」を注文するのは愚の骨頂。普通の「味噌カツ」を注文するのは初心者、通は「くし味噌カツ」の並や「わらじ」を注文する。もっとも、もっと通になると、味噌カツではなく「とんかつカレー」を注文する。矢場とんで「とんかつカレー」を注文すると、周囲のお客の大注目を浴びる事請け合いです。もっとも、注目を浴びて、、それでどうなの?って言われると、返す言葉もない。
 
 「明勝」
  住所   岐阜県関市倉知618-2
  TEL   0575-22-8295
  営業時間  11:00~14:30 17:00~20:30
  定休日   日曜定休
  駐車場   有 17台

投稿者 nabe : 2008年01月13日 14:43