TITLE:ラ・セーヌ サンセット

 一週間ばかりパリに出張してましたので、nabe forumは暫くお休みしてました。
 この時期のバリはかなり寒いのですが、今年はあまり寒くなく、出張も例年よりはかなり楽でした。でも、寒くないとは言っても、タクシー待ちで二時間並んだ時は、さすがに体の芯まで冷えきってしまいました。

 バリは本当に美しい街です。
 行く度に新たな美しさを発見して、その度に感動する。
 サンセットを迎え、刻々と赤みがかかってくる建物をループルからコンコルド広場に向けて撮影した写真。色が変わってくるにつれて、建物の表情まで変化していく様は、いつまで見つめていても飽きない。

 バリの夕焼け、、特にセーヌ川から見る夕焼けは素晴らしい。
 大都市で、これだけ美しい夕焼けを見せてくれる都市は他にあるのだろうか?
 ルーブルからサンジェルマンに向かう橋の上から東のノートルダム寺院を眺めた写真。夕焼けの赤に染まりつつあるノートルダム寺院の塔が美しい。

 真っ赤に染まったオルセー美術館とエッフェル塔のツーショット。
 ここまで来ると、もうため息しか出ない。

この時期のパリは生牡蠣のシーズン。レストランの外には牡蠣を剥く職人がいて、もくもくと牡蠣を剥いている。
 生牡蠣にはシャブリというのが日本での定番だけど、バリでは結構「サンセール」と合わせることが多い。個人的にはシャブリは少し牡蠣の生臭が引き立たせてしまうので、もう少し酸味が薄いサンセールの方が好きだ。
 余談だけど、ワインのコミック「神の雫」では、シャブリもグラン・クリュのような高価なシャブリではなく、普通のシャブリの方が生牡蠣に合うと書いてあったので、安いシャブリも生牡蠣に合わせて飲んでみたけど、やはりサンセールの方が合うと思った。

 この時期、パリの食で忘れてならないのは sole と呼ばれる舌平目。代表的な料理は「舌平目のムニエル」と呼ばれて、日本のフランス料理店でも魚料理の定番でもある。
 この舌平目、パリでの旬は11月から3月と言われているので、今はまさに旬と言える。
 日本で食べる舌平目と、パリで食べる舌平目は何か味が違って感じる。単なる周囲の雰囲気からくるものなのか、、、何れにしてもバリで食べる舌平目は格別なので、少し高いけどパリに行かれたらぜひ試されるといいと思う。
 ・・・ということで、少し調べてみたら、やはり日本の舌平目とは違うようだ。日本で「シタビラメ」として販売されている「コウライアカシタビラメ」や「クロウシノシタ」は、ウシノシタ科の魚だそうで、フランスのsoleは目が左ではなく、右にあり、日本で食べる舌平目とはまるで違うものらしい。
 バリは食の街で、ミッシェランで話題の三ツ星レストランも確かに美味しいのだけど、いかんせん日本人には量が多すぎるのと、これだけユーロが高いと、一回の食事に払ってもいい金額の限度を超えていると思う。最近では、もっぱら街のブラッセリーの美味しい店を探して、好きな一品を注文して食べることにしている。この方が胃への負担も、財布への負担もかなり低い。

投稿者 nabe : 2008年01月30日 10:22