TITLE:人はどうしてお洒落をするのか?

 ファション会社の社長を始めてから、ファションについていろいろ考える事が多くなりました。以前は気に入った服が着れればいいという程度しか考えてなかったのですか、もう少し客観的に、、、
  例えば
   「どうして人はお洒落をするのか?」
     とか
   「お洒落をしたいと思う人と、思わない人はどこが違うのか?」
とか、まあこんなことをいろいろ考える事が多くなりました。
 最近、服が売れなくなったきたと言われていますが、ある音楽プロデューサーがこんなことを言いました。
 「多少お洒落にお金を使っても、大してもてない事がバレたんだよ!」
 確かにお洒落をするという理由の一つは「異性にもてたい」というのがあるので、確かにこの音楽プロデューサーの一言は一理あるとは思うけど、でも、ただモテたいという理由だけでお洒落をするのかというと、そうではないと思う。
 
 人間は群れの中にいて心地よいと思うと人と、群れから一定の距離を置いた方が心地よいと思う人がいると思う。まあ、一人の人間の中に、この2つの感情は交錯していて、片方だけに偏っているのではないと思うけど、つまり、日々の生活の中で群れに対しての感情が常に振れているのが普通の人間だと思う。
 そういう仮定で考えると、「群れの中に埋没したい」と思った時は、お洒落も群れの中に埋没出来るようなファション、つまり他人と同じような服を着たいと思うということになるが、これも一つのお洒落なような気がする。
 具体的にはサラリーマンのドブネズミ・スタイルがそうだ。
 逆に「群れから一定の距離を置きたい」とか「群れの中で目立ちたい」と思うお洒落が、いわゆる一般的に言うお洒落だと思う。
 具体的には舞台衣装とかがそれにあたる。
 過激なファションはその感情がピークまでにきた時に花開くというとことになる。
 もっとも、どんな「群れ」の中に所属しているのかによって、過激なファションも、その「群れ」の中では過激といは言わなかったりする。

 ということで、今日は日曜日の午後、のんびりと三々五々の散歩を楽しみながら、とりとめもないことを考えています。
 名古屋の桜も満開です。
 以前にも書きましたが、今週の水曜日18:00から名古屋のコンランショップで講演会を開催します。内容は「キッチンとインテリアの素敵な関係」ということで、講演のタイトルは「キッチンに住む」です。
 詳しくはコンランショップのイベントニュースをご覧下さい → ここ
 ぜひおいで下さい。

投稿者 nabe : 2010年04月04日 14:44