TITLE:パリの話はちょっと休憩してデニムの話です

 バリ日記はまだまだ続きますが、今日はちょっと休憩して TOYO KITCHEN STYLE のアパレル・ブランド「ウェラバウツ」の新作のデニムの紹介です。
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 最近のデニムは染料に化学染料を使っているのが普通ですが、本来のデニムは植物の「インディゴフェラ」というものから抽出した染料を使って染めていました。このインディゴを使うという理由が、この染料を使うと蛇が寄ってこないというもので、アメリカの開拓時代に荒野の生活に使うのに最適という事で生まれたものだそうです。
 このインディゴが使われなくなった理由は「色落ち」だったのですが、最近「色落ちが少ないインディゴフェラ」が開発されたのを聞いて、恐らく日本で初めてだと思うのですが、このデニムをこの染料で染めてみました。
 商品が出来上がったので、早速履いてみました。
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 化学染料のインディゴとはかなり違った風合いのデニムになりました。
 白はより深みがあり、植物染料が持つ独特の風合いがあります。
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 裾にはトレンドになりつつある折り返しを付けてダブルにしてみました。
 履き心地も極めて宜しいようで。
 このインディゴフェラで染められた生地には蛇よけ以外にも色んな効能があると言われています。
 以下はプレスリリースよりも抜粋です。

  • 「世界初、インディゴフェラの定着」

デニムの起源はアメリカ西部開拓時代にカウボーイや農夫などが着る労働者の作業着として広がりました。今ではおしゃれなカラージーンズも作られていますが、 かつてはジーンズといえばブルー1色でした。このブルーはマメ科インディゴフェラという植物の天然染料で染められており、これがデニムのはじまりです。

デニムには世界共通の染料となる植物があるわけではなく、染料の元になるインディカンを含む数十種類もの植物が世界各地の気候風土に応じて用いられてきました。南方諸島や東南アジア・インド・ペルシャ等昔は盛んに栽培されていましたが今ではほとんど見られなくなった稀少品種です。今日、一般的に流通している 合成染料や日本の藍染に使用されるタデアイという植物染料はインディゴ本来の染料とは異なります。
今回の新作はデニムの原点へさかのぼり、本来の染料である今や稀少品種の「インディゴフェラ」を使用し制作致しました。

ただ、インディゴフェラにもひとつ難点があり、色の定着が非常に難しい事が上げられます。洗いをかける事で起こる色落ちが激しく、たとえ手に入れてもそれを 防ぐノウハウが無いアパレルブランドも多い状況です。様々なブランドが頭を悩ます状況下で、その解決策に今回ボタニカルダイという草木染めとのご縁があ り、特許技術を活用した世界で初めて染料の定着に成功しました。インディゴフェラを使用しながらも、過剰な色落ちを気にせず穿いて頂ける究極のデニムに仕上がっています。

デニムの原点である本来の美しい色味や、エイジングによって移り変わる色落ち等、長年愛着を持って付き合って頂けるデニム本来の仕様で作られた今や貴重な1本です。

  • 「驚きの効果・効能」

インディゴフェラで染められたものはその美しい色だけでなく、実用上の点でも防虫・抗菌・かぶれなどの皮膚病を防ぐ効果があります。昔カウボーイがガラガラ蛇や害虫から身を守るために、デニムがインディゴフェラで染められたと言われています。

そ して、あまり知られていないのがその効能。インディゴフェラの有効成分は肌に触れる事でも吸収します。癌、動脈硬化、糖尿病、リュウマチ性関節炎、パーキ ンソン病、アルツハイマー病、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、水虫、慢性白血病、コレステロールの抑制、インフルエンザ、ヘルペス、水泡性口内炎等、非常に多岐に 渡る効能が着用する事で立証されています。

  • 「スマートなテーパードシルエット」

チノパン(W-16111)同型のスマートなテーパードシルエットは大人のカジュアルスタイルに最適です。腰周りにゆとりを持たせる事で動きやすく、太股周 りから裾にかけて緩やかにテーパードした形は綺麗なシルエットを作ります。今回は裾を折り返したダブル仕様ですので、デニムながらより綺麗に履いて頂ける 仕様です。留め部分(2ヶ所)にハサミを入れれば、ご自身でお気軽にフルレングスもお楽しみ頂けます。


 商品はもうそろそろ東京、名古屋、大阪、福岡のショールームに並びますので、ぜひ手に取ってみて、出来れば試着をしてみて下さい。
 
 


投稿者 nabe : 2013年01月30日 12:00