TITLE:パリのPassage 53

 パリに来てます。
 先日のテロ事件があったばかりなので、パリの街中が警官だらけで、空港の警備もかなり厳重です。
 パリ滞在の楽しみはやはり「食」にあるという事で、一昨日パリで一番好きなレストラン「Passage 53」に行ってきました。ご存知の通りパリで活躍する日本人シェフの代表的な店で、ミッシェランの2つ星である事でも有名です。名前の由来はPassag Panoramaという路地の53番にある事で付いたもので、いわば住所がそのまま店名になった感じですね。
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 「Pssage 53」のある路地はこなん感じです。
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 料理は極めて繊細で、独創的なフレンチ
 少しづつ出てくるので、知らないうちに結構食べてしまっています。
 写真は前菜の卵料理というか、何というか、玉子の黄身とビーツとクリーム・チーズの上にアプリコットが載っています。ここで、凄いのは殻の底にはスモークされた魚が少量入っているのですが、これが絶妙なハーモニーを醸し出してくれます。
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 トリフのラビオリ・スープ
 実は写真を撮るのを忘れて、ラビオリを一つ食べてしまったので、実際はスープの中にラビオリは2つ入っています。絶妙のコンソメ・スープに浸されたトリフ入りのラビオリを口の中に入れ、それを噛み切った瞬間に口腔内に広がるむせるようなトリフの香り。強烈なパンチが味覚を襲います。
 それから、魚料理が2つ続き、チキンの後にはスペイン産の熟成肉のソテー、勿論トリフがたっぷりかかっています。
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 このデザートが凄い
 一見してトリフそのものがそのまま出てきたという錯覚に襲われますが、実はアイスクリームと生クリームをトリフで丁重に包んだものです。あまりにうまくトリフでラッピングしてあるので、スプーンを入れた時に中から流れでるアイスクリームの鮮烈な白は脳裏に焼き付いています。トリフとアイスクリーム、これは絶妙に合うので、日本でも出す所が多くなってきていますが、いかんせん日本で食べるトリフとフランスで食べるトリフとは香りが全然違います。やはりこちらのトリフは新鮮なのでしょうね。そんな意味からここのトリフのデザートは絶品でした。
「Passage 53」、今年の冬も来られた事に感謝です。