TITLE:オルセー美術館のエミール・ガレ

 再びパリの話題です。
 オルセー美術館、、実は何故か一度も行った事がなかったのです。
 今回、ようやく夢がかなってオルセー美術館を堪能してきました。

 噂に違わず、素晴らしい美術館でした。
 元駅舎だそうで、写真のように巨大な空間と、恐らくコントロールされているとは思うのだけど、自然光がサンサンと降り注いでいる空間の中で見る名画は格別でした。
 驚いたのは、フラッシュをたかない限り、写真撮影は認められてるのですね。「名画の著作権は美術館にあるのか」という議論もあると聞きますが、オルセーではそんな意味から撮影を認めているのかもしれませんね。

こんな名画が、自分のカメラに収める事ができるばかりか、このデータを使って名画のスクリーン・セーバーを自分のコンピューターにセットできるわけです。

 所蔵の名画はいろんなところに紹介されているので、今日は少しインテリア関係の所蔵品、特にエミール・ガレの作品と彼の使った動物モチーフを紹介します。

 エミールガレのソファー。アールヌーボーらしい作品です。いまインテリアそのものがデコに振れている事もあってか、こういった装飾性の高い家具が新鮮に見えてくる。実際にソファーも当社が扱っている「Black Mink」のような装飾性の高いソファーが徐々に人気が出つつあることからも考えて、日本のインテリアもこういった傾向の家具が浸透してくるのだろうと思ってます。

 このソファーの肘掛け部の装飾のアップです。素晴らしく精緻で美しい職人の技てすね。
 このソフアーだけど、現在ソファーより座面がかなり低い。昔のソファーはこんな高さだったのか、それともエミールガレ独特のものなのか?誰かご存知の方がいれば教えて下さい。

 金具に使われていた動物モチーフ。ネズミを家具の取手のモチーフに使うという発想も面白いと思った。

 
 今度は、なんとナメクジ、、、凄いモチーフだと思うけど、見てると何故か可愛く見えてしまう。

 収納扉の表面に施された象眼。モチーフは鶉かな??

 デコの流れの中で、動物もチーフもありかな、、と、、思って、六本木ムーブルのオープン記念に「Flyig Pig」という豚に銀の翼が生えた貯金箱を売り出してみた。売れ行きはご存知の通り、オープン前の内覧会で完売してしまって、オープン記念にはならなかった。
 また、9月末には陶器製の「カエルの王様」シリーズを発売したが、これも数日で完売してしまった。
 動物モチーフ、、もしインテリアの中に入り込んで来るとしたら、どんな形なのだろうかと、、考えるとなんか楽しくなる。中には、お風呂の猫足のように既に定着を始めてきたモチーフもある。
 実は、ここオルセーにはガレの設計した部屋が丸ごと移設されて展示されています。暗くて撮影は出来なかったのですが、インテリア関係者は必見だと思います。特に、インテリアのトレンドがデコに振れ始めているいま、このガレの部屋は一つの方向性の示唆を感じさせてくれした。
 今日の夕方にはベネチィアに向かいます。

投稿者 nabe : 2007年10月07日 11:53